蛍光灯と学習効率

Classroom lighting could be harming pupils' performance で紹介されていた Lighting and discomfort in the classroom をパラパラと読む。英国の教室ではまだまだインバータ式でない蛍光灯が多く,生徒の学習の妨げになっているという。日本の教室はどうなんだろう。電子黒板(interactive whiteboard,IWB)は日本より普及しているのか,映り込みの問題が指摘されている。

来る日が来た

青木先生のRの本

青木先生の Rによる統計解析 ゲット。実は私もこの手の本を書き始めたことがあるが,あまりにも多い類書に辟易して,止まってしまっている(そのときの断片を寄せ集めたのが ここ にある)。

パラパラ見た感じでは,青木先生の本は意外と古典的で,まじめな内容だ。Excel批判は「はじめに」の最初にちょこっと書いてあるだけだ。どちらかといえば統計というよりはRの本だからか。

青木先生はプロットにジッター(点がかさならないようにランダムにずらすこと)をかけるよりここにあるようにするほうがよいというご意見のようだ。

データ視覚化サイトの日本語版があったらいいな

生徒・学生にグラフの描き方を教えるのにまず使うのは Excel だろう。しかしこの Excel というソフト,チャートジャンクの発生源だ。もっとましなものはないのか。私は昔は gnuplot を使っていたが,最近は統計計算を含めて R を使っている。凝ったものなら Asymptote(→ ベクトルグラフィック言語Asymptoteで日本語が通る!)で描けばよい。でも学生に教えるのはたいへん。

そこで登場するのが,以前 ロシア総選挙の不正を示唆するグラフ で紹介した Swivel などのデータ視覚化サイトだ。日本語はあまりうまく通らないようだが,日本にもよく使っているかたがおられる。

Inside Swivel: Graphing によれば,Ruby の Gruff や,R,gnuplot も検討したが,結局 ploticus + Ruby に落ち着いたとのこと。

このようなデータ視覚化・グラフ共有サイトはいろいろあるようだ:

お願い:どなたか日本語版を作ってください。

選抜効果

あるところで,入試の得点は入学後の成績とほとんど相関がないが,高校の成績(内申書の評定平均)は入学後の成績とかなり相関があるという話が出た。これは選抜効果である可能性が大きい。入試の得点は選抜に使ったために相関が減り,その分,高校の成績の相関が高くなる。これは数学的には明らかだが,説明は難しい。

単純化して「入学後の成績 = 入試得点 + 高校成績 + 誤差」とすると,入試得点は,選抜に使ったため,入学者については受験者全体より分散がずっと小さくなる。したがって,上記モデルで入学後の成績の分散に占める割合が減り,相関は小さくなる。逆に,高校成績に注目すれば,入試得点の分散が減るので,入学後の成績に占める分散の割合が相対的に大きくなる。

auからのメールが届かない?

ezweb.ne.jpからのメールが大学に届かない気がする。

[以下2009-04-09追記] 結局昨日のauからの3通は失われたようだ。今朝の1通は正常に受信できた。失われたのはau→mie-uだけで,au→okumuralab.orgやau→pdx.ne.jpはOK。また,mie-u→auもOK。ポート25は入口でフックされているので私のサーバのログからは何もわからない。

メールは(人間がACKを返さない限り)信頼のできない経路だから,しかたがない。学生さんはレポートを出すのに紙やメールではなくMoodleを使ってください。

件名に名前を名乗るのか

迷惑メールに間違えられないための5つの基本(朝日):「件名に「【○○株式会社 水谷】成果物の納入期限」と社名や名前を名乗り、」とあるが,差出人欄と同じことを件名にも書くのは無駄で,本当の件名が隠れてしまう。「成果物は5/31に納入します」のほうがよいのではないか。強いて書くなら「【○○プロジェクト】成果物……」のようにプロジェクト名にする。

Em-NetとTwitter

Em-Net,テレビにちょこっと写った感じでは,まるで学生が作ったようなシンプルな画面のインスタントメッセンジャーっぽいものだ。メッセージは1分以内に届くらしい。こんなものでも国が発注したものだからきっと目の玉が飛び出る値段なんだろう。簡単にオフラインにできるようで,どこかの県でオフラインにしたまま気がつかなかったので国からのメッセージが受け取れなかったという。オフライン状態だと画面が赤くなるといった親切設計にすべきだろう。まだEm-Netを導入していない市町村へは県庁からファクスを送るというが,Em-Netの部屋からファクスの部屋まで走るよりNHKのほうが早いようだ。

これならTwitterで十分ではないか。なんて考えていて,自分はまだTwitterユーザでないことに気づき,早速登録する。TwitterPodも入れた。これで麻生さんがTwitterに書き込んでくれれば飛翔体のニュースは1分以内に受け取れる。

ミサイル対策速度はkbps単位

朝日新聞によれば報道機関や自治体へのミサイルの連絡は「ファクスなど」。

URLは短いほうがいい

厚労省:食品健康被害情報、メールで受け付け--窓口開設(毎日):

厚生労働省は1日、食中毒などの食品健康被害に遭った消費者からの情報を直接受け付けるメール窓口(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku‐anzen/mail‐madoguti/index.html)を開設した。

全角半角混在はご愛嬌として,他の各紙もこの「メール窓口」(実際はWebフォーム,ただしフォームのURLをよく見ればメールアドレスがわかる)を報じた。アクセスされるのを嫌ってわざと長くしたようなURLを,紙の新聞を見ながら打ち込めというのは,サービス精神なさすぎ。そもそも絶対に不要な index.html をぶらさげるのはなぜだろう。

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