Webで数式をもっと簡単に使う方法

Webで数式を書く方法Webで数式を簡単に使う方法に次いで,さらに方法を教えていただいた。

CodeCogsはGoogleのAPIに似ているが解像度も指定できる(デフォルト110dpi)。例えば

<img src="http://www.codecogs.com/gif.latex?\200dpi x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}" alt="" />

のようになる。ほかにWYSIWYGのオンライン数式エディタとか,TeX風に書くとimgタグに翻訳してくれるJavaScriptプログラムとか,いろいろ便利なものが提供されている。

手書き数式記号をTeXに直す Detexify LaTeX handwritten symbol recognition というサイトも教えていただいた。

Webで数式を簡単に使う方法

以前Webで数式を書く方法について書いたが,今なら Google Chart Tools のAPIを使うほうが簡単。例:

<img src="http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&amp;chl=x=\frac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}" alt="" />

URL中に使えない文字は%16進2桁で表記する。例えばスペースは試した限りではそのまま使えたが用心するなら%20とする。詳しくはGoogleの解説 Mathematical (TeX) Formulas 参照。

問題点:ピクセルサイズの指定はできるが,標準の2倍の大きさにしたいという指定はできないみたい。

グラフの魔法

弁護士小森榮の薬物問題ノートは統計リテラシーの題材に使えそう。例えば2009年の薬物情勢1|警察庁の資料からにある「グラフの魔法」。

グラフとは、どんな風にでも作れるものなのです。増加ぶりを印象づけたり、減少ぶりをカバーしたり、加工は自由自在。だから、私はできるだけ全体像が見渡せ、時系列の変化がわかるように、自分流でグラフを作ることにこだわっています。

今年もe-Taxを楽しんだ

今年も確定申告の時期がやってきた。例年は締切りギリギリにするのだが,今年は動けるうちにやっておくことにした。

2008年2009年と続けてe-Taxで行っている。もう5000円控除は受けたし,電子証明書は今年中に再び失効するので,来年はどうするか考え中。5000円控除がなければ絶対に確定申告書等作成コーナーで「書面提出」を選んで入力・プリントアウトして三文判を押して税務署に郵送するのが楽だし安いしSnow Leopardでもできる。同じ確定申告書等作成コーナーでも「電子申告(e-Tax)」を選んでしまうと,三文判で済むものにわざわざ公的個人認証の電子証明書を使うことになり,Snow Leopardにも対応しない。

最初からWindowsを使うのは癪なので,ここではSnow LeopardのSafariで入力だけ行い,送信直前にXML形式で保存して,Windowsのe-Taxソフトで送信することにした。入力の最終段階で「電子申告用データを保存して他の会計ソフトを利用して送信する」のチェックを入れると[電子申告用データの保存]ボタンが現れる。これを押すとXML形式(h21syotoku-denshi.xtx)で保存される。これをWindowsマシンに送って,ブラウザではないスタンドアロンの「e-Taxソフト」で読み込んで,電子署名を付けて送信する。

消えゆくものは写真で残す

XyMTeXで有名な藤田眞作先生が 仁丹の町名看板をよすがに京めぐり というオンライン冊子をたくさん公開しておられる。もちろんTeXで作られたものである。

それに因んで,TeX Q&A [qa:54565] で教えていただいたが,京都新聞の 仁丹の「町名表示板」、保存を 市内中心部 15年で4割減 によれば,この町名表示板が年々減少しているらしい。中には盗まれてネットオークションで売られているものもあるという。

写真の宝庫flickrで「京都 仁丹」で検索すると3枚,「kyoto jintan」では5枚見つかる。Picasaウェブアルバムでは見つからない。Googleの画像検索ではもっと見つかるが,ブログ用の低解像度のものが多そうだ。写真を撮られたらぜひ高解像度のままflickrに載せて「京都 仁丹」または「kyoto jintan」のタグを付けていただければありがたい。

写真といえば,New York Timesの Wikipedia May Be a Font of Facts, but It's a Desert for Photos という記事によれば,Wikipediaの本文はすばらしいのだが,写真は良いものがない。理由は,Creative Commons(CC)ライセンスにする必要があるので写真家が敬遠するのだという。

これに対してCreative Commons側は The Reality of Professional Photography on Wikipedia を書いて反論している。反例として挙げられている世界経済フォーラムのflickrフォトストリームにはすでに3760枚の貴重な写真が CC-BY-SA ライセンスで提供されている。

写真で生計を立てる必要のない公的機関や趣味の写真家はぜひお持ちの写真アーカイブをCCライセンスで公開していただきたい。CCにはいくつかのレベルがあり,Wikipediaに掲載できるものはND(改変禁止)やNC(非営利)の制限のないもので,CC-BY-SAが推奨されているが,私はCC-BY(原著作者を表示する限りどのような利用も自由)で十分と考えて自分のものはCC-BYにしている。だれが撮っても同じ記録写真はCC0(利用制限なし)で十分かもしれない。著作権の切れた歴史的な写真もぜひスキャンして公開していただきたい(flickrの The Commons のように)。

写真の公開場所としてはflickrが定番であるが,無料会員のアップロードした写真は長辺1024ピクセル・最新200枚までしか表示されないという制約がある。

[追記] flickrやPicasaウェブアルバム以外にどんなサービスがあるか探したところ,Divvyshot というのを見つけた。とりあえず無料アカウントを作って テスト というevent(flickrのsetに対応するもの)を作ってみた。2.5Mバイトの画像がそのままアップできた。5000枚までは無料らしい。他人の作ったeventにもアップロードできるらしい [2010-02-21追記: 自分のアップロードしたものはそのままダウンロードできるが,他人からは長辺950ピクセル止まりのようだ]。

[2010-02-21追記] コメントで教えていただいたフォト蔵も試してみた。やや広告がうるさいが,無料で1Gバイト/月,10Mバイト/写真,100Mバイト/動画なのは魅力。CCライセンスの設定もできる。

[2010-02-21追記2] なぜ非営利や改変禁止がまずいかは Commons:Licensing/Justifications にマンガ入りでわかりやすく書かれている。

[2010-03-22追記] Flickrで「jintan signs」で検索すると48件中46件が仁丹の町名表示板である。このタグが一番良さそうだ。ちなみに非実在青少年…(GIGAZINE)からリンクされている白ポスト写真館の一つ上の街道冩眞館にはいろいろな表示板類の低解像度写真が集められている。より高解像度のものへのリンクがあればいいのだが。

twitteRたのしいよtwitteR

楽しすぎる統計・データ解析用言語 R の欠点は,Googleで検索しにくいことである。

そのRに twitteR というTwitter APIを操るパッケージができていた。これまた楽しい!

使い方の例:

install.packages("twitteR")
library(twitteR)
userTimeline("h_okumura")  # 例
sess = initSession("h_okumura", "パスワード")
tw = tweet("MacのRならtwitteRで化けないのかな", sess)
# もし化けたら deleteStatus(tw, sess) する

詳しい使い方はvignetteやreference manualを見ればわかるが,実例がほしい。しかし残念なことに,Google検索ではtwitteRもTwitterも同じと扱われてしまう。Twitterで教えていただいた日本語の使用例をいくつか挙げておく:

ぜひ他の例も教えてください。上に順次追加します。

Safari Books Online

KindleやiBookstore(iPad)は,元の本のイメージそのままではなく携帯端末の画面サイズに流し込まれたテキスト+画像を見ることになるが,中にはPDFをそのまま売っているところもある。オライリー・ジャパンのEbookや,大学で購読しているたくさんのeジャーナル類もこれにあたる。O'ReillyのEbooksはいろいろな形式を用意しているし,iPhone/iPod touch版だけなら安価で提供している。

そのO'Reillyが中心となってやっている Safari Books Online は,オンラインで読むことを前提としたものである。書籍そのままのレイアウトをFlashで表示する(HTML表示に切り替えられるものもある)。現在7000冊以上のコンテンツを収録している(冊数はどんどん増えている)。ほとんどがIT関係の本だが,デザインやビジネス関係のものもある。日本語の本はない。毎月一定の冊数しか読めないコースから,一定数のPDFダウンロードもできるコースまである。私はACM会員割引で,月に何冊でも読めるがダウンロードはできないコースに入った。冊数の限られているコースはレファレンス的な使い方ができない。

PDFやSafari Books Onlineは縦置きのLCDで読むと便利(自宅の模様替えの写真参照)。できるだけ高品位のLCDを使い,色温度は低めに設定し,ガンマはMacでも1.8でなく少なくとも2.2に設定し,輝度は最低にし,必要ならさらに輝度を落とすソフトを併用すると,目が疲れにくい。

iPadが出たら買うつもりだが,iPadはFlashに対応しないらしいので,Safari Books OnlineがどうiPadに対応するか気になる。

iTunes Storeのアカウントに注意

最近iTunes Storeのアカウントが盗まれるという事件がいくつか起きているようだ。

原因はいろいろありそうだ。フィッシングで盗まれる,弱いパスワードをブルートフォースで破られるといったことはすぐ考えつく。マルウェアに感染して盗まれることもありうる。

朝日新聞の記事によれば,iTunes Store特有の別の危険性があるらしい。メールアドレスがApple IDとなるため,間違えて他人のメールアドレスを設定すると,その人のアカウントになってしまうし,メールアドレスを変更してApple IDの変更を忘れていると,たまたま同じメールアドレスを取得した人に乗っ取られてしまうという。

念のため自分の設定を調べてみた。

iTunes Storeのアカウント設定画面

Apple IDを定年になっても変わらないものに変更。パスワードをより強いものに変更。秘密の質問の答えが安易なものになっていたので変更。誕生日もランダムに変更しようかと思ったがどうしよう。

なお,「秘密の質問と答え」が危険なことは「秘密の質問と答え」を再設定できないにも書いた。ペイリン副大統領候補のYahoo!アカウントがクラックされたのもこれが原因だ。しかもYahoo!では困ったことに,安易な秘密の質問と答えを設定しても,確認も変更もできない。Yahoo!に苦情を書いたが,1年半たっても返事がないし,改善もされない。

民事訴訟裁判通達書

民事訴訟裁判通達書

架空請求,また来た。

東京都文京区白山3-7-1 日本管財センター 03-3505-9818

[2010-01-29追記] 前回来たものも含めて福井県の架空請求業者一覧に載っていると教えていただいた。こういう情報は県ごとでなくどこか中央で集めてもらえればいいのだが,前回も警察に電話しても「無視してください」。

Kindleで写真の本を買ってみた

Amazon Kindleの電子書籍は,文字情報は完璧だが,画像がどの程度実用的かを調べるために,写真の本 Canon PowerShot G10 / G11: From Snapshots to Great Shots (Kindle Edition) を買ってみた。

写真術の本だから作例が重要だが,ファイルサイズが全体で7865KBというから,画像の質はもともと期待していなかった。しかし,iPod touchの画面では,けっこういける。


Thomas Baake, Roof of the World.

しかし,この画像は何か細かい文字がいっぱい書き込んである。指で拡大すると,けっこう拡大できる。しかし,解像度は限界がある。この場合は,文字が読めない。

この本の作例はすべてFlickrのここから始まるページに掲載されているから,まぁいいか。

[2010-01-30追記] 結局Kindleでは満足できないのでACM会員割引でSafari Books Onlineに入ってしまった。上に書いた本もこれなら完璧に読める。

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