CD-ROMでスパイウェア

CD—ROM入れたら勝手に預金移動 千葉銀かたる(朝日)よりCD—ROMにスパイウエア?千葉銀装い300万被害(読売)のほうが的確。NHKの今朝のニュースでもスパイウェアと言っていたように思う。いわゆるウイルス同様,メールやWeb閲覧で入ってくるものも多いだろう。

私のサーバで運用している複数の非公開メーリングリストに迷惑メールが来ることから,メンバーがスパイウェアを飼っている可能性もあるということは,少し前にも書いた。

スパイウェア検出ソフトは何を薦めればいいだろうか。

なお,毎日は振り込め詐欺:取引先にCD-ROM送付→インストール…勝手に送金で「振り込め詐欺」に分類しているが,ちょっと違うかも。

Amazonの「なか見!検索」

Amazon Japanが「なか見!検索」機能開始(/.J)でも話題になっているが,Amazonがなか見!検索(SEARCH INSIDE!)を始めた。かなり前から出版社や著者に声がかかっていたように思う。著者と出版社が許諾すると,スキャン・OCRして,例えば私のこの本のように「なか見!検索」のマークが付く。

明日は年賀状発売日

気が重い。メールで「あけおめ,ことよろ」で済ませたいなぁ。年賀状作成の実態調査(ソースネクスト)。

ポスト2005文科省のIT戦略

「ポスト2005における文部科学省のIT戦略の基本的な考え方」の決定について(文部科学省),ざっと読んでみたが,たいしたことは書いてないようだ。

北九州市と仙台市が小中学校に無断リンク禁止の明示を義務付け(/.J)

北九州市と仙台市が小中学校に無断リンク禁止の明示を義務付け(/.J)。

アホもいいかげんにしてくれ〜。

高校の情報の先生の集まりで無断リンクはマナー違反という都市伝説の発生とアホらしさについて話したことがあるが,「無断リンク禁止は文科省の方針ではないのか」といったひんやりした質問しかなかったのが残念。

Web 2.0といった大きな流れの話の中でソーシャルブックマーキングなどを例として挙げたほうがグローバルスタンダードがわかってもらえたかもしれない。

上の /.J の記事へのリンクをリンクに許可は不要ですの新着情報に追加した。一つ前の新着情報からちょうど1年経っていた。

ブログで脱ニート

われわれのシンポジウムは(まだ)マスコミが取り上げていないようだが,同じ29日にあった先進IT活用教育シンポジウムin京都での加納寛子先生の発表が朝日新聞に載っている:脱ニート、ブログ一役 山形大助教授、シンポで報告

おフランスの電話帳

マスコミ各社は個人情報保護法が情報収集の妨げになるので「マスコミ規制法」だと反対したが,そのトーンの記事が今も多い。今日の朝日新聞日曜版 be on sunday の シラクさんの番号は・・・ では,日本で取材先の電話番号が調べられなかったことが動機で,わざわざフランスまで行って,そこでミニテルで取材先の番号が調べられることを確認し,かの国を褒め立てている。翻って日本では番号公開の「原則があいまい」で「「お客様に確認」(NTT東)だけが唯一のルール」と嘆く。載せるなと言えば載せないというのは非常に明快だと思うが,どこがあいまいなのか。

水うがいと風邪

うがい:風邪予防効果を実証 京大保健管理センターなど(毎日)。水うがいは風邪を4割減らし,ヨード液は効果なし。論文 Kazunari Satomura et al, Prevention of Upper Respiratory Tract Infections by Gargling: A Randomized Trial, American Journal of Preventive Medicine, 29 (4), 302-307 (2005) のアブストラクトを見る限り p=0.055 で,ぎりぎり有意。

調べているうちに Science Direct がつながらなくなってしまった。米国夏時間の最終日のためのメンテナンスとか書いてある。

というわけで,2群の比較で有意でも3群で有意とは限らないのでどうだろうかと思ったが,結局ちゃんと調べる根気がなかった。それ以前にこの種の実験ではplacebo効果が排除できない。

昨日のシンポジウム

昨日書いた今日のシンポジウムの続き。

早稲田大学で昨日行われた情報処理学会情報処理教育委員会シンポジウム高校教科「情報」の現状と将来に参加した。というか,私は「中の人」なんだろう。

このシンポの目的は情報処理学会情報処理教育委員会の「日本の情報教育・情報処理教育に関する提言2005」を宣伝しコメントをいただくことである。提言の中で私にとってのポイントは,高校の教科情報A・B・Cを一本化して大学入試に堪える科目にすることと,さらに「手順的な自動処理」(プログラミングの類)を学びたい生徒のための選択科目を置くことである(さらにいえば,Microsoft社製品への依存を薄めたい)。

最初にご講演いただいた文科省教科調査官の永井氏も同様の「私見」をご披露くださった。ただ,教科「情報」の立ち上げに複数科目が必要であり,かといって最初から2コマは無理だったので,A・B・Cは苦渋の策だったのだろう。

久野先生「プログラミングはおもしろいから教える。整列や探索のアルゴリズムを勉強してからそれをプログラムに直すという入り方はおもしろくない」。大岩先生「『おもしろいから教える』だけでは説得力がない」。フロアの水島先生@神戸女子短大「かつてN88BASICでプログラミングを教えようとしたときの失敗をまず総括しなければ」。天良先生(のご発言だったかな? 記憶があいまい)「情報科の人数は少なく力関係では他教科に負けるので上級の情報科目も他教科との選択ではなく複数の情報科目からの選択必修としてほしい」。フロアの東京都の進学校の先生:「3年生で情報をやっているが数学Bを教えている」。

もうちょっと書いておくと,水島先生は教科書にはHTMLで間違いと言えないまでもおかしい記述があるとおっしゃったが,明らかにValidatorでエラーになるHTMLが例として載っている教科書がある。その他にも情報教育Wikiの「教科書あら探し」や「読書会」に多数誤りの例が。私は昔高校数学の教科書の執筆者だったことがあるが,文部省に持っていくと数表の末位桁の誤りまで正してくださった。今の検定はそこまで見ないのだろう。

今日のシンポジウム

早稲田でのシンポジウムからの帰りの電車の中。

こんなにおもしろいシンポジウムは初めてだ。私も言いたいことが少しだけあったが,バトルを聞いていたほうがおもしろかったし,何より現場の先生の話をお聞きしたかったので,こらえていた。これについてはそのうち書こう。

ちなみに,せっかくjsarticleできれいに作られたのに旧Wikiの2005-08-31に書いたプリンタドライバのバグに見事に引っかかっていた予稿があった。

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