makejvf を使われる際に、
> makejvf kaisho kaisho
としてしまいますと、makejvf で作られた(rml.tfm 相当の)tfm で、元々の tfm が上書きされてしまうのではありませんか?
私の手許で、jis.tfm を jis-test.tfm という名前でコピーをして、
makejvf jis-test fix-jis-test
として作った tfm と vf で組んだサンプルを添付いたします(同様に jisn.tfm を jisn-test.tfm にコピーしました)。クラスファイルが jarticle.cls なので、一番上は min10 で、2 番目が jis、3 番目が jisn です(フォントは、一番上が IPA 明朝で、2 番目と 3 番目は HG 正楷書体-PPO)。
% ----- 原稿 -----
\documentclass[a4paper]{jarticle}
\AtBeginDvi{
\special{pdf:mapline fix-jis-test H HGRSKP.ttf}
\special{pdf:mapline fix-jisn-test H HGRSKP.ttf}
}
\setlength{\parindent}{0pt}
\pagestyle{empty}
\begin{document}
ちょっと
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經
\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}
\hrulefill\par
\font\jistest=jis-test
\jistest
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經
\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}
\hrulefill\par
\font\jisntest=jisn-test
\jisntest
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經
\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}
\hrulefill\par
\end{document}
% ----- 原稿 -----
> makejvf kaisho kaisho
としてしまいますと、makejvf で作られた(rml.tfm 相当の)tfm で、元々の tfm が上書きされてしまうのではありませんか?
私の手許で、jis.tfm を jis-test.tfm という名前でコピーをして、
makejvf jis-test fix-jis-test
として作った tfm と vf で組んだサンプルを添付いたします(同様に jisn.tfm を jisn-test.tfm にコピーしました)。クラスファイルが jarticle.cls なので、一番上は min10 で、2 番目が jis、3 番目が jisn です(フォントは、一番上が IPA 明朝で、2 番目と 3 番目は HG 正楷書体-PPO)。
% ----- 原稿 -----
\documentclass[a4paper]{jarticle}
\AtBeginDvi{
\special{pdf:mapline fix-jis-test H HGRSKP.ttf}
\special{pdf:mapline fix-jisn-test H HGRSKP.ttf}
}
\setlength{\parindent}{0pt}
\pagestyle{empty}
\begin{document}
ちょっと
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經
\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}
\hrulefill\par
\font\jistest=jis-test
\jistest
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經
\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}
\hrulefill\par
\font\jisntest=jisn-test
\jisntest
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經
\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}
\hrulefill\par
\end{document}
% ----- 原稿 -----
「違いを調べる」だけなら、元からある jisn.vf (これは jis.vf と同じく rml.tfm を参照する)を利用する(つまり TeX で jisn を指定する)のが簡単でしょう。
もう少し解りやすいと思われる例を作ってみました。
\documentclass[a4paper]{jsarticle} % jsarticle の mc と同じ設定で jis でなく jisn を % 使うファミリ mcn を定義する。 \DeclareKanjiFamily{JY1}{mcn}{} \DeclareFontShape{JY1}{mcn}{m}{n}{<->s*[0.961]jisn}{} % 縦書き用はダミーで意味なし \DeclareKanjiFamily{JT1}{mcn}{} \DeclareFontShape{JT1}{mcn}{m}{n}{<->s*[0.961]tmin10}{} % サンプルテキスト: 行長=全角8文字で組む \newcommand*{\SampleText}{\fbox{\parbox{8zw}{% いろはにほへと、 ちーりぬる・を・ わかよ;たれそ; つね:なーらむ: うゐのおくやま。 けふこえて! }}} \pagestyle{empty} \begin{document} % 既定のmcファミリ(=jis)で組む \noindent \SampleText % mcnファミリ(=jisn)に切り替えて組む \kanjifamily{mcn}\selectfont \qquad \SampleText \end{document}
出力は添付画像の通りで、左が jis、右が jisn です。
Diospyrosです。
お二方に御教示いただき理解できました。
ありがとうございました。
ut さんのご指摘どおり,tfm が上書きさてれていました。
kaisho.tfm が468 bytesあったのがご指摘のように
作り直したら108bytesになりました。
これでタイプセットしてみました。
下のはZ. R.さんのサンプルを,区別しやすいように
勘亭流と楷書体を並べてみました。楷書の方が
jisnです。これで良いのかどうか,よくわかりません。
#これでdvipdfmでpdfにするとろまではできましたが
#dvipsでpsを作るのには成功していません。
#私はまあ,ご隠居(腎虚ではない!)の身ですから
#ゆっくりと,時間をかけてやっていこうと思って
#います。
お二方に御教示いただき理解できました。
ありがとうございました。
ut さんのご指摘どおり,tfm が上書きさてれていました。
kaisho.tfm が468 bytesあったのがご指摘のように
作り直したら108bytesになりました。
これでタイプセットしてみました。
下のはZ. R.さんのサンプルを,区別しやすいように
勘亭流と楷書体を並べてみました。楷書の方が
jisnです。これで良いのかどうか,よくわかりません。
#これでdvipdfmでpdfにするとろまではできましたが
#dvipsでpsを作るのには成功していません。
#私はまあ,ご隠居(腎虚ではない!)の身ですから
#ゆっくりと,時間をかけてやっていこうと思って
#います。
そうですね,「同じ」になってますよね
中身を見る方が早いかと思います.
tfm/vfをテキスト化してdiffをとるのが一歩目かと
Z.R.さんご指摘のように
すでに準備されている jis/jisn関係のtfmを
(p)tftopl
でテキスト化する.
それから,vfに関しては松田さんの
disvf.pl(要perl)でテキスト化.
それぞれ対応するもののdiffをとることになります.
dviそのものに関しても
dvioutに付属の大島先生による
dvispcを使えばdviそのものがテキスト化できるので
diffを取ったりするのが容易になります.
=================
dvipsは基本的に「PS」なので
TTFを直接扱うことはできません.
#dvipsvならできたことはできましたが・・・
したがって,PS経由でPDFを作る場合に
TTFを使うのは・・・それなりなことが必要かと.
中身を見る方が早いかと思います.
tfm/vfをテキスト化してdiffをとるのが一歩目かと
Z.R.さんご指摘のように
すでに準備されている jis/jisn関係のtfmを
(p)tftopl
でテキスト化する.
それから,vfに関しては松田さんの
disvf.pl(要perl)でテキスト化.
それぞれ対応するもののdiffをとることになります.
dviそのものに関しても
dvioutに付属の大島先生による
dvispcを使えばdviそのものがテキスト化できるので
diffを取ったりするのが容易になります.
=================
dvipsは基本的に「PS」なので
TTFを直接扱うことはできません.
#dvipsvならできたことはできましたが・・・
したがって,PS経由でPDFを作る場合に
TTFを使うのは・・・それなりなことが必要かと.
Diospyrosです。
うわぁー,なんかおおごとになってきました。
本田さん wrote;
>中身を見る方が早いかと思います.
>tfm/vfをテキスト化してdiffをとるのが一歩目かと
やってみました。が,見よう見まねでやってきた悲しさ,「基礎解説」の第10章を手元してに眺めてみましたが,とんとわかりませんでした,
しかし,結局楷書体をjisnで組むのなら,わざわざkaisho.tfmを作ることもないのでは? と思いそのままjisnを使ってみました。
結果は下記の図のとおりで,Z. R.さんのサンプルと同じになったのではないかと思います。左はヒラギノでjis,右が楷書でjisnですが,これでも間違っているのならもう私の手にはおえません。
#数学等には全く縁もゆかりもない事務屋を40年近く
#やってきて,まわりにLaTeXを使っているヤツなど皆
#無,TeX歴は結構古いのですが(X68Kからだから20年
#近くなりますか)書籍とネットを頼りに行き当たり
#ばったり,見よう見まねで
#やってきたもので,ちょっと深いところになると,今
#回のように勉強不足を#思い知らされます。ただただ
#ワープロは面倒くさい,LaTeXが楽だという理由のみで
#使ってきました。
ともかくホンのちょっとした疑問にお答えいただき,勉強になりました。
みなさん,ありがとうございました。