jisn.tfm等について

jisn.tfm等について

- Diospyros の投稿
返信数: 12

Diospyros です。

先日,jis.tfm と jisn.tfm の違いにつて TeX Q&Aで質問したところ,
奥村先生から

>・ : ; だけちょっと組み方を変えたものです。

と御教示いただきました。ありがとうございました。

早速試してみました。以下がその結果です。
一番上の,DF中楷書体 Std が jisn.tfm をコピーしたもの,
ほかのはjis.tfm のコピーですが,ずっといい感じになりました。
特に;:の前の空きがつまって,より自然になったように思います。

これからぼちぼちと以前に作ったtfm, vfを作り直します。
以上,御報告とお礼まで。
添付 jisn.png
Diospyros への返信

Re: jisn.tfm等について

- 奥村 晴彦 の投稿
あれ?ちょっと意外な結果でした。
ほかの皆様のところでも同じになりますでしょうか?
奥村 晴彦 への返信

Re: jisn.tfm等について

- Diospyros の投稿
diospyrosです。

>あれ?ちょっと意外な結果でした。

えっ
なにか間違ったんでしょうか。
ほんとはどのようになるのが正しいのでしょう。
tfmやvfの解析などは手に余りますので
至って安直に,jisn.tfm を kaisho.tfmにコピー,

makejvf kaisho kaisho

として kaisho.tfm, kaisho.vf を作りました。

あ,この tfm vf を使うためにパッケージを
作っているのですが,そちらの方は手を入れて
いませんので,そのせいかも知れません。

確認してみます。
Diospyros への返信

Re: jisn.tfm等について

- ut の投稿
makejvf を使われる際に、

> makejvf kaisho kaisho

としてしまいますと、makejvf で作られた(rml.tfm 相当の)tfm で、元々の tfm が上書きされてしまうのではありませんか?

私の手許で、jis.tfm を jis-test.tfm という名前でコピーをして、

makejvf jis-test fix-jis-test

として作った tfm と vf で組んだサンプルを添付いたします(同様に jisn.tfm を jisn-test.tfm にコピーしました)。クラスファイルが jarticle.cls なので、一番上は min10 で、2 番目が jis、3 番目が jisn です(フォントは、一番上が IPA 明朝で、2 番目と 3 番目は HG 正楷書体-PPO)。


% ----- 原稿 -----
\documentclass[a4paper]{jarticle}
\AtBeginDvi{
    \special{pdf:mapline fix-jis-test  H  HGRSKP.ttf}
    \special{pdf:mapline fix-jisn-test H  HGRSKP.ttf}
}
\setlength{\parindent}{0pt}
\pagestyle{empty}

\begin{document}

ちょっと

戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經

\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}

\hrulefill\par

\font\jistest=jis-test
\jistest
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經

\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}

\hrulefill\par

\font\jisntest=jisn-test
\jisntest
戀しとは;便りにつけて:言ひやりき、年は還りぬ人は・歸らず 藤原良經

\hbox to\textwidth{\hfill ・\par}
\hbox to\textwidth{\hfill ;\par}
\hbox to\textwidth{\hfill :\par}

\hrulefill\par

\end{document}
% ----- 原稿 -----
添付 jis_jisn.jpg
ut への返信

Re: jisn.tfm等について

- Z. R. の投稿

「違いを調べる」だけなら、元からある jisn.vf (これは jis.vf と同じく rml.tfm を参照する)を利用する(つまり TeX で jisn を指定する)のが簡単でしょう。

もう少し解りやすいと思われる例を作ってみました。

\documentclass[a4paper]{jsarticle}
% jsarticle の mc と同じ設定で jis でなく jisn を
% 使うファミリ mcn を定義する。
\DeclareKanjiFamily{JY1}{mcn}{}
\DeclareFontShape{JY1}{mcn}{m}{n}{<->s*[0.961]jisn}{}
% 縦書き用はダミーで意味なし
\DeclareKanjiFamily{JT1}{mcn}{}
\DeclareFontShape{JT1}{mcn}{m}{n}{<->s*[0.961]tmin10}{}
% サンプルテキスト: 行長=全角8文字で組む
\newcommand*{\SampleText}{\fbox{\parbox{8zw}{%
いろはにほへと、
ちーりぬる・を・
わかよ;たれそ;
つね:なーらむ:
うゐのおくやま。
けふこえて!
}}}
\pagestyle{empty}
\begin{document}
% 既定のmcファミリ(=jis)で組む
\noindent \SampleText
% mcnファミリ(=jisn)に切り替えて組む
\kanjifamily{mcn}\selectfont
\qquad \SampleText
\end{document}

出力は添付画像の通りで、左が jis、右が jisn です。

添付 example-jisn.png
Z. R. への返信

Re: jisn.tfm等について

- Diospyros の投稿
Diospyrosです。

お二方に御教示いただき理解できました。
ありがとうございました。

ut さんのご指摘どおり,tfm が上書きさてれていました。
kaisho.tfm が468 bytesあったのがご指摘のように
作り直したら108bytesになりました。
これでタイプセットしてみました。
下のはZ. R.さんのサンプルを,区別しやすいように
勘亭流と楷書体を並べてみました。楷書の方が
jisnです。これで良いのかどうか,よくわかりません。

#これでdvipdfmでpdfにするとろまではできましたが
#dvipsでpsを作るのには成功していません。
#私はまあ,ご隠居(腎虚ではない!)の身ですから
#ゆっくりと,時間をかけてやっていこうと思って
#います。



添付 test.png
Diospyros への返信

Re: jisn.tfm等について

- 奥村 晴彦 の投稿
やっぱり変ですね。
Z.R.さんのは意図通りです。
奥村 晴彦 への返信

Re: jisn.tfm等について

- 本田 知亮 の投稿
そうですね,「同じ」になってますよね

中身を見る方が早いかと思います.
tfm/vfをテキスト化してdiffをとるのが一歩目かと

Z.R.さんご指摘のように
すでに準備されている jis/jisn関係のtfmを
(p)tftopl
でテキスト化する.

それから,vfに関しては松田さんの
disvf.pl(要perl)でテキスト化.

それぞれ対応するもののdiffをとることになります.

dviそのものに関しても
dvioutに付属の大島先生による
dvispcを使えばdviそのものがテキスト化できるので
diffを取ったりするのが容易になります.


=================
dvipsは基本的に「PS」なので
TTFを直接扱うことはできません.
#dvipsvならできたことはできましたが・・・

したがって,PS経由でPDFを作る場合に
TTFを使うのは・・・それなりなことが必要かと.
本田 知亮 への返信

Re: jisn.tfm等について

- Diospyros の投稿

Diospyrosです。

うわぁー,なんかおおごとになってきました。

本田さん wrote;
>中身を見る方が早いかと思います.
>tfm/vfをテキスト化してdiffをとるのが一歩目かと

やってみました。が,見よう見まねでやってきた悲しさ,「基礎解説」の第10章を手元してに眺めてみましたが,とんとわかりませんでした,

しかし,結局楷書体をjisnで組むのなら,わざわざkaisho.tfmを作ることもないのでは? と思いそのままjisnを使ってみました。
結果は下記の図のとおりで,Z. R.さんのサンプルと同じになったのではないかと思います。左はヒラギノでjis,右が楷書でjisnですが,これでも間違っているのならもう私の手にはおえません。

#数学等には全く縁もゆかりもない事務屋を40年近く
#やってきて,まわりにLaTeXを使っているヤツなど皆
#無,TeX歴は結構古いのですが(X68Kからだから20年
#近くなりますか)書籍とネットを頼りに行き当たり
#ばったり,見よう見まねで
#やってきたもので,ちょっと深いところになると,今
#回のように勉強不足を#思い知らされます。ただただ
#ワープロは面倒くさい,LaTeXが楽だという理由のみで
#使ってきました。

ともかくホンのちょっとした疑問にお答えいただき,勉強になりました。
みなさん,ありがとうございました。

添付 test2.png
Diospyros への返信

Re: jisn.tfm等について

- 匿 名 の投稿
>「基礎解説」の第10章を手元してに眺めてみましたが,とんとわかりませんでした,
わざわざ「わからなかった」場合に限りその書籍の名前を出す人間が多いようですが,
その書籍の著者に悪意でもあるのですか?
本田さんにもお世話になっておきながら,結構な態度ですね?
# もっとも,買いもせずに叩く人間よりはましですけれども.
Diospyros への返信

Re: jisn.tfm等について

- Akira Kakuto の投稿
> kaisho.tfm が468 bytesあったのがご指摘のように
> 作り直したら108bytesになりました。
> これでタイプセットしてみました。

何か混乱されており、元と同じ誤りをされています。
kaisho.tfm は jisn.tfm のコピーですから 468 bytes
なければなりません。
makejvf kaisho.tfm rml.tfm
とすると、 rml.tfm が 108 bytes です。

Akira Kakuto への返信

Re: jisn.tfm等について

- Diospyros の投稿
Diospyrosです。

角藤先生 Wrote;
>makejvf kaisho.tfm rml.tam
>とすると、 rml.tfm が 108 bytes です。

御指摘のとおりでした。
makejvf の使用法を誤解していたようです。

makejvf kaisho.tfm rml.tfm

上記実行しましたら,

kaisho.tfm 468
kaisho.vf 141,456

ができました。 ありがとうございました。

なお,先ほど貼り付けた画像は間違いでした。
以下が正しいものです。
、と。の位置が若干違っていました。
添付 test2.png