3日前にMacTex2008をインストールしましたが、色々試してみると漢文の表示は中々難しそうです。それか、やり方をよく分かっていないかもしれません。OSX-TeXのリストメンバーに言われたのが「swをXeteXのために合わせれるならばsfkanbun.styが使えるかもしれない」ということですが、ちょっと自分の能力を超える作業の感じがします。
逆に、日本語ベースのTeXを使ってその中でフランス語を書く方が簡単そうですが、どうでしょうか。
本そのものは漢文まじりのフランス語は20ページぐらい、漢文のみは25ページ、その他の55ページぐらいはフランス語まじりのローマ字(仮名にしてもいいんですが…)
というわけですが、何かがご提案があれば教えていただきたいと思います。
エラリー ジャンクリストフ
香川県
縦書きと横書きが本文の中で混ざっているようですね。そういう本は残念ながら私は見たことがありません。そういう本のレイアウトを説明するのは難しそうですが、たとえばこんな感じでしょうか。
- 本は左綴じである(綴じの部分は表紙から見て左側)。
- 漢文とフランス語の部分が切り替わる部分にはページを縦断する線(か空白)がある。線で分割された各部分をブロックと呼ぶことにすると、各ブロックは一つの言語のみを含む。
- ブロックはページ番号が増える方向に並んでいる。
- 漢文のブロックでは行は右から左に進む。
- 例えば、4~7ページ目に漢文のブロックがまたがる場合、行の順番は5(右側)→4(左側)→7(右側)→6(左側)になる。
この通りである可能性は低いと思いますが、これと同じ感じで説明するといいでしょう。(ちなみに、上の通りだと、pLaTeX で実現するのはかなり難しい。)
でもよく考えてみたら、縦書きと横書きの本文が混ざっている段階で、LaTeX の範囲では無理かも。そういうパッケージを見たことがないから。
直接 LaTeX に関係する情報ではありませんが、漢文や和文と欧文
の混植(?)のレイアウト例として、
築地電子活版さんの HP(http://www.tsukiji-type.co.jp/)の中の
文字資料餘滴(http://www.tsukiji-type.co.jp/02/siryo/siryo_list.htm)
に挙がっている諸資料など面白いかと思います。
(ex: http://www.tsukiji-type.co.jp/02/siryo/siryo102.htm)
曖昧な記憶ですが、こちらに掲載されている資料の多くは、確か、
小宮山博史・ 府川充男・小池和夫『真性活字中毒者読本』(柏書
房・2001年)に収録されていたと思います。
漢文の部分がページをまたぐのであれば、XeTeX とかじゃないと無
理なのかも知れませんけれど、教科書ということですから、漢文の
本文がそんなに長くないのであれば、漢文ブロックをただ parbox
(とか marginpar とか?)でくくるだけでもなんとかなりそうな気
もしなくもないです(元のレイアウトには拘わらないとして)。
サンプルのソースは藤田先生の HP からいただいてきました。
すごいなぁ…。TeX Q & A 18647 のようなことをされてらっしゃる
のでしょうか???
それで、オリジナルの再現性という点では、匿名さんのサンプルが
パーフェクトなのだと思いますが、ちょっと別の視点からの意見を。
Jean-Christophe さんが提示されたレイアウトは、1985 年にその文
書を作成された方が当時利用可能でらしたツールによる制約があった
ものと考えられます。
目的が、「復刻」でらっしゃるなら別ですが、そうでないのであれ
ば、例えば、漢文の例文を左に置いて、その註釈を右に並べるとい
うレイアウトではいかがでしょうか?
漢文と註釈との間に罫線を引かなくていいのであれば、割と簡単な
気もするのですが、タテに罫線引くとなると私のような初級ユーザ
ーには無理かと思ったのですけど、表を組むという手がありました。
というわけで、ちょっとやってみました。実際に使い物になるよう
にするには、まだまだいろいろと調整が必要ですが、まずは、ひと
つの提案ということで。