次のようなTeXのファイルを作ったのですが、1ページ目の余白が不自然に多くなってしまうので、1ページ目の終わりで改ページしたくありません。
\\*や\samepageを使ってみたのですが症状は治りません。どうしたらここで改ページしないようにできるでしょうか?
\documentclass[a4]{article}
\usepackage{amsmath, amssymb}
\usepackage{latexsym}
\usepackage{overcite}
\usepackage{amsthm}
\begin{document}
\begin{align}
c_2(\Lambda)&=-\frac{2}{3}\{\frac{1}{0!4!}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_0, \Phi_4^{\mu})+\frac{1}{1!3!}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_1, \Phi_3^{\mu}) \notag \\
&+\frac{1}{2!2!}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_2, \Phi_2^{\mu})+\frac{1}{3!1!}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_3, \Phi_1^{\mu})+\frac{1}{4!0!}\sum_{\mu=1}^3(P_{ f_{\mu}}\varphi_4, \Phi_0^{\mu})\} \notag \\
&=-\frac{1}{36}\sum_{\mu=1}^3(d\Gamma(k_{\mu})\Omega, \Phi_4^{\mu})-\frac{1}{9}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_1, \Phi_3^{\mu}) \notag \\
&-\frac{1}{6}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_2, \Phi_2^{\mu})-\frac{1}{9}\sum_{\mu=1}^3(P_{ f_{\mu}}\varphi_3, \Phi_1^{\mu})-\frac{c_0}{36}\sum_{\mu=1}^3(\varphi_4, d\Gamma(k_{\mu})\Omega) \notag \\
&=-\frac{1}{9}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_1, \Phi_3^{\mu})-\frac{1}{6}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}\varphi_2, \Phi_2^{\mu})-\frac{1}{9}\sum_{\mu=1}^3(P_{ f_{\mu}}\varphi_3, \Phi_1^{\mu}). \label{eq:c2}
\end{align}
We have
\begin{align*}
\varphi_2&=2(H_0^{-1}H_1)^2\Omega, \\
\varphi_3&=-6(H_0^{-1}H_1)^3\Omega-3E_2(H_0^{-1})^2H_1\Omega, \\
\Phi_{2}^{\mu}&=\frac{2}{m}H_0^{-1}P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega+\frac{2}{m}H_0^{-1}H_1H_0^{-1}P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega \\
&-2c_0(H_0^{-1}H_1)^2\Omega-2c_1H_0^{-1}H_1\Omega+c_2\Omega, \\
\Phi_3^{\mu}&=-\frac{6}{m}H_0^{-1}P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^3\Omega-\frac{6}{m}H_0^{-1}H_1H_0^{-1}P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega-\frac{6}{m}(H_0^{-1}H_1)^2H_0^{-1}P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega \\
&-\frac{3}{m}E_2H_0^{-1}P_{f_{\mu}}(H_0^{-1})^2H_1\Omega-\frac{3}{m}E_2(H_0^{-1})^2P_{ f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega \\
&+6c_0(H_0^{-1}H_1)^3\Omega+6c_1(H_0^{-1}H_1)^2\Omega-3c_2H_0^{-1}H_1\Omega+3c_0E_2(H_0^{-1})^2H_1\Omega+c_3\Omega.\end{align*}
%\\*
%\samepage
Substituting them into (\ref{eq:c2}), we have
\begin{align*}
&c_2(\Lambda)=-\frac{2}{3m}\{\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, H_0^{-1}P_{ f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^3\Omega)+\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, H_0^{-1}H_1H_0^{-1}P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega) \\
&+\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, (H_0^{-1}H_1)^2H_0^{-1}P_{ f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega)+\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega, H_0^{-1}P_{ f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega) \\
& +\sum_{\mu=1}^3(P_{ f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega, H_0^{-1}H_1H_0^{-1}P_{ f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega)+\sum_{\mu=1}^3(P_{ f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^3\Omega, H_0^{-1}P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega) \} \\
& -\frac{E_2}{3m}\{ \sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, H_0^{-1}P_{f_{\mu}}(H_0^{-1})^2H_1\Omega)+\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, (H_0^{-1})^2P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega) \\
&+\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1})^2H_1\Omega, H_0^{-1}P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega) \}
+\frac{2c_0}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, (H_0^{-1}H_1)^3\Omega) \\
& +\frac{2c_1}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, (H_0^{-1}H_1)^2\Omega)-\frac{c_2}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, H_0^{-1}H_1\Omega) \\
&+\frac{c_0E_2}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, (H_0^{-1})^2H_1\Omega)+\frac{c_3}{9}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}H_0^{-1}H_1\Omega, \Omega) \\
&+\frac{2c_0}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega, (H_0^{-1}H_1)^2\Omega)+\frac{2c_1}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega, H_0^{-1}H_1\Omega) \\
&-\frac{c_2}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^2\Omega, \Omega) +\frac{2c_0}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^3\Omega, H_0^{-1}H_1\Omega) \\
&+\frac{2c_1}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1}H_1)^3\Omega, \Omega)+\frac{c_0E_2}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1})^2H_1\Omega, H_0^{-1}H_1\Omega) \\
&+\frac{c_1E_2}{3}\sum_{\mu=1}^3(P_{f_{\mu}}(H_0^{-1})^2H_1\Omega, \Omega).
\end{align*}
\end{document}
ご質問はこちらへ
質問用フォーラムです。ご質問の前に質問のしかたをご覧ください。
MusixTeXでmtxファイルからdviファイルを作れない
- 栃折 成紀 の投稿
最新のW32TeX(m-tx.tar.xz, pmx.tar.xz を含む)をインストールしています。
https://texwiki.texjp.org/?%E6%A5%BD%E8%AD%9C#be2b0a4c
にしたがって mozart.mtx から mozart.dvi を作成しようとすると、
eptex mozart
の折に
! Font \eightrm=pplr at 8.0pt not loadable: Metric (TFM) file not found.
\mtxPalatino -> \font \eightrm =pplr at 8truept
\font \eightbf =pplb at 8tru...
l.202 \mtxPalatino
?
というエラーが生じます。
何が足りないか教えてください。
このトピックを読む
(現在の返信数: 2)
MacTeX 2015上のBeamerについて
- Komiya の投稿
お世話になります。
OS X Yosemite上で,美文書第6版のオンラインの付録プログラムを用いて
インストールしたTeX上で,Beamerで正常にスライドを作っていました。
OS X El Capitanが出て,時間が空いたので,OS Xをアップデートして,
MacTeX 2015を導入しました。すると,正常にタイプセットでき,
ヒラギノも使えるようになりました。しかし,Yosemite上で
作成したBeamerのTeXファイルをタイプセットし直すと,
`l.55 \end{frame}'などとエラーが出て,修正の仕方も分かりません。
MacTeX 2015の導入に伴い,Beamerが使えなくなったのかと考え,
美文書第6版に載っているBeamerのサンプルコードをタイプセットすると,
正常にPDFが生成されます。ならばと,そのソースファイルに加筆して
自分のスライドを作ろうと,\begin{frame} hoge \end{frame}
を追加すると,`\begin{document}'や`l.32 e s {3}{2}'
という謎のエラーが出ることがあり(必ず出るというわけではない),
解決できません。また,加筆の過程で必要なパッケージも導入していますが,
パッケージを入れると必ずエラーが出るというわけでもありません。
どうすればよいでしょうか。環境は,
・OS X El Capitan 10.11.4
・MacBook Air Mid 2011
・MacTeX 2015
・TeXShop 3.62
です。よろしくお願いします。
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(現在の返信数: 11)
pLaTeX / upLaTeX最新版(2016/07/01)+ jsclasses + 特定のパッケージでのページサイズ設定の不具合
- 松浦 高志 の投稿
次の条件でdvipdfmxを用いてPDFに変換したとき,ページサイズが正しく設定されません.
1, TeX Live 2016の最新版のpLaTeX / upLaTeX(2016/07/01版)を用いる.
2, jsarticle.clsを用い,文字サイズを10pt以外に設定する.
3, 特定のパッケージ(graphicxパッケージやteubnerパッケージなど)を用いる.
たとえば
\documentclass[12pt]{jsarticle}\usepackage{graphicx}\title{dvipdfmxのテスト}\author{テスト}\begin{document}\maketitleテスト.\end{document}
ではページサイズが17.5 x 24.75cmに設定されてしまいます.jsarticle.clsのオプションにa4paper,papersizeを加えても同じですし,さらにdvipdfmxオプションを加えても同じです.dvipdfmxの引数に -p a4 を加えても同じです.
teubnerパッケージの例は以下の通りです.
\documentclass[12pt,uplatex]{jsarticle}\kcatcode`α=15\kcatcode`ἀ=15\usepackage{ucs}\usepackage[utf8x]{inputenc}\usepackage[greek,english]{babel}\languageattribute{greek}{polutoniko}\usepackage{teubner}\title{古典ギリシア語}\author{テスト}\begin{document}\maketitleテスト.\selectlanguage{greek}ἀγαθός\end{document}
2016年6月中旬頃のpLaTeX / upLaTeXの更新でも同様の現象が出ていたのですが,jsarticleのオプションにdvipdfmxを加えることで正しくページが設定されていました.
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(現在の返信数: 10)
索引の作り方
- hiro hiro の投稿
LATEX2 美文書作成入門で学びながらなんとかテキストを作成してきました。
PCについてはど素人です。
だからかもしれませんが、索引の作り方で先に進めません。
どなたかわかりやすく教えて頂けるととても助かります。
本の索引の作り方に従い、私の場合は統計.idxというファイルができました。
この先がさっぱり理解できませんでした。
次にmendexでこの統計.idxファイルを処理をすることになると思うのですが、コマンドなら mendex 統計.idx のように打ち込むことになる。。のでしょうがいったいどこで、どのようにその処理をするのかがわかりませんでした。
まず.idxファイルを開けて何かするのかと思い、開こうとしましたがどうやって開けていいかわからず、メモ帳で開いたところ
\indexentry{りょうがわけんてい@両側検定}{18}
このように出ました。ためしに両側検定という文字の索引を出したかったのです。
それを確認したところで、処理がわからず一歩も前に進めない状況です。
私の知識不足でとても初歩的な質問をしてるのかと思いますが、どうかよろしくお願いいたします。
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(現在の返信数: 2)
コミュニティ版 pLaTeX / upLaTeX 更新 (2016/07/01) + テストのお願い + ご案内
- aminophen の投稿
昨日 pLaTeX <2016/07/01> と upLaTeX <2016/07/01u01> をリリースしました。
そしてつい先ほど、TeX Live にもインストールされました。おそらく明日あたりの tlmgr
アップデートで降りてくると思いますので、更新をよろしくお願いいたします。
以下、重要な告知を 3 点。例によって長くなりますがご容赦を。
・重要な修正は以下のとおりです
・テストのお願い(← 将来の pLaTeX や LuaTeX-ja のためにご協力をお願いします)
・開発方針の議論をはじめます
=====================================================================
[1] 重要な修正は以下のとおりです:
(1) コミュニティ版に導入した「アクセント文字パッチ」にトラブルが相次いでいるため、
いったんパッチを除去しました。forum:1941 / forum:1951 / forum:1958 と 3 件連続した
ことを重くみた決定です。結果的に、アスキー版の頃と同じ「元の LaTeX によるアクセント
文字の定義」がそのまま使われますので、意図しなかったバグがすべていったん解消します。
一方で、アスキー版に存在した既知の問題点が再燃することに注意してください。
(この詳細は後述の [2] で説明します。)
(2) 縦組で \AtBeginDocument{\AtBeginDvi{}} というコードを書くと
Incompatible direction list can't be unboxed.
なるエラーが出る問題に対処しました。詳細は forum:1956 に出ているとおりです。
これで、縦組でも graphics/color パッケージ用 dvips オプションの最新版が使えます。
ちなみに、最新版 dvips.def に \AtBeginDocument{\AtBeginDvi{}} を使った papersize special
のコードが導入された理由は、用紙サイズを pdflatex / lualatex / latex + dvips で互換に
するためです。platex + dvips も、この恩恵を受けることができます。
http://tug.org/pipermail/tex-live/2016-May/038560.html
http://tug.org/pipermail/tex-live/2016-May/038598.html
(3) 新機能「platex の起動時に platex.cfg というファイルが見つかれば、それを読み込む」
を導入しました。uplatex は代わりに uplatex.cfg です。いろいろ応用がきくと思います。
(実際の応用例は後述の [2] で出てきます。)
=====================================================================
[2] テストのお願い
すでに [1] で述べたとおり、「アクセント文字パッチ」をいったん除去しました。しかし、
将来的には再度パッチを入れたいと考えています。
本来、コミュニティ版に「アクセント文字パッチ」を加えた理由は、forum:1934 で添付した
plnewsc01.pdf にも書きましたとおり、「縦組で Å が乱れる問題」に対処するためでした。
今回のパッチ削除に伴い、この問題が再燃します。
たとえば、以下の縦組ソースを pLaTeX で処理してみると
・\AA の直前に \xkanjiskip が入らない
・\AA のアクセント「○」がずれて変になる
という問題にお気づきいただけると思います。ここでは単純な例として縦組で示しましたが、
\xkanjiskip が入らない問題は横組でも成り立ちますし、アクセントがずれる問題は pTeX の
ベースライン補正量(\ybaselineshift や \tbaselineshift)がゼロでない場合に起こります。
\documentclass{tarticle}
\begin{document}
あaあAあ\par
あ{\aa}あ{\AA}あ
\end{document}
こうした問題に対処しようとしてパッチを入れたところ、テストケースに漏れがあったことが
原因で、forum:1941 / forum:1951 / forum:1958 の 3 回のバグになってしまいました。
どうも開発側だけではテストしきれないということで、「ユーザの方々に動かしていただき
ながらバグ出しをする試み」を始めようと考えています。pLaTeX 2016/07/01 に添付している
exppl2e.sty というパッケージが、今回削除したパッチを改善したものです。少なくとも上記
3 件のバグレポートは解決できているように見えますが、まだ問題があるかもしれません。
(これは pLaTeX や upLaTeX に限った問題ではなく、LuaTeX-ja でも似たような不都合が
生じているという状況です。)
そこで、テストをよろしくお願いします。やりかたは
・platex.cfg というファイルに \RequirePackage{exppl2e} と書いておく
・任意の TeX ファイルの冒頭に \RequirePackage{exppl2e} と書く
から選べます。
=====================================================================
[3] 開発方針の議論をはじめます
forum:1954 で少しだけ話題になりましたが、いま「どこまでコミュニティ版 pLaTeX での
改変を許容するのか」などの開発方針がまったく定まっていません。そこで、GitHub の Issue
上でこれから議論をはじめることにします。開発方針の決定にかかわる重要な議論だと思い
ますので、質問掲示板の色が濃い Forum ではなく、またいかなる他の場所でもなく、
議論を GitHub の Issue に一本化します。
forum:1934 で一度 GitHub について告知いたしましたが、再度リンクを貼ります。
https://github.com/texjporg/platex/
https://github.com/texjporg/uplatex/
今回の議論は platex リポジトリの Issue #10 として始めます。
参加してくださる方を募ります。GitHub アカウントでログインの上、Watch してください。
(ちなみに私のアカウントは @aminophen です。)
そしてつい先ほど、TeX Live にもインストールされました。おそらく明日あたりの tlmgr
アップデートで降りてくると思いますので、更新をよろしくお願いいたします。
以下、重要な告知を 3 点。例によって長くなりますがご容赦を。
・重要な修正は以下のとおりです
・テストのお願い(← 将来の pLaTeX や LuaTeX-ja のためにご協力をお願いします)
・開発方針の議論をはじめます
=====================================================================
[1] 重要な修正は以下のとおりです:
(1) コミュニティ版に導入した「アクセント文字パッチ」にトラブルが相次いでいるため、
いったんパッチを除去しました。forum:1941 / forum:1951 / forum:1958 と 3 件連続した
ことを重くみた決定です。結果的に、アスキー版の頃と同じ「元の LaTeX によるアクセント
文字の定義」がそのまま使われますので、意図しなかったバグがすべていったん解消します。
一方で、アスキー版に存在した既知の問題点が再燃することに注意してください。
(この詳細は後述の [2] で説明します。)
(2) 縦組で \AtBeginDocument{\AtBeginDvi{}} というコードを書くと
Incompatible direction list can't be unboxed.
なるエラーが出る問題に対処しました。詳細は forum:1956 に出ているとおりです。
これで、縦組でも graphics/color パッケージ用 dvips オプションの最新版が使えます。
ちなみに、最新版 dvips.def に \AtBeginDocument{\AtBeginDvi{}} を使った papersize special
のコードが導入された理由は、用紙サイズを pdflatex / lualatex / latex + dvips で互換に
するためです。platex + dvips も、この恩恵を受けることができます。
http://tug.org/pipermail/tex-live/2016-May/038560.html
http://tug.org/pipermail/tex-live/2016-May/038598.html
(3) 新機能「platex の起動時に platex.cfg というファイルが見つかれば、それを読み込む」
を導入しました。uplatex は代わりに uplatex.cfg です。いろいろ応用がきくと思います。
(実際の応用例は後述の [2] で出てきます。)
=====================================================================
[2] テストのお願い
すでに [1] で述べたとおり、「アクセント文字パッチ」をいったん除去しました。しかし、
将来的には再度パッチを入れたいと考えています。
本来、コミュニティ版に「アクセント文字パッチ」を加えた理由は、forum:1934 で添付した
plnewsc01.pdf にも書きましたとおり、「縦組で Å が乱れる問題」に対処するためでした。
今回のパッチ削除に伴い、この問題が再燃します。
たとえば、以下の縦組ソースを pLaTeX で処理してみると
・\AA の直前に \xkanjiskip が入らない
・\AA のアクセント「○」がずれて変になる
という問題にお気づきいただけると思います。ここでは単純な例として縦組で示しましたが、
\xkanjiskip が入らない問題は横組でも成り立ちますし、アクセントがずれる問題は pTeX の
ベースライン補正量(\ybaselineshift や \tbaselineshift)がゼロでない場合に起こります。
\documentclass{tarticle}
\begin{document}
あaあAあ\par
あ{\aa}あ{\AA}あ
\end{document}
こうした問題に対処しようとしてパッチを入れたところ、テストケースに漏れがあったことが
原因で、forum:1941 / forum:1951 / forum:1958 の 3 回のバグになってしまいました。
どうも開発側だけではテストしきれないということで、「ユーザの方々に動かしていただき
ながらバグ出しをする試み」を始めようと考えています。pLaTeX 2016/07/01 に添付している
exppl2e.sty というパッケージが、今回削除したパッチを改善したものです。少なくとも上記
3 件のバグレポートは解決できているように見えますが、まだ問題があるかもしれません。
(これは pLaTeX や upLaTeX に限った問題ではなく、LuaTeX-ja でも似たような不都合が
生じているという状況です。)
そこで、テストをよろしくお願いします。やりかたは
・platex.cfg というファイルに \RequirePackage{exppl2e} と書いておく
・任意の TeX ファイルの冒頭に \RequirePackage{exppl2e} と書く
から選べます。
=====================================================================
[3] 開発方針の議論をはじめます
forum:1954 で少しだけ話題になりましたが、いま「どこまでコミュニティ版 pLaTeX での
改変を許容するのか」などの開発方針がまったく定まっていません。そこで、GitHub の Issue
上でこれから議論をはじめることにします。開発方針の決定にかかわる重要な議論だと思い
ますので、質問掲示板の色が濃い Forum ではなく、またいかなる他の場所でもなく、
議論を GitHub の Issue に一本化します。
forum:1934 で一度 GitHub について告知いたしましたが、再度リンクを貼ります。
https://github.com/texjporg/platex/
https://github.com/texjporg/uplatex/
今回の議論は platex リポジトリの Issue #10 として始めます。
参加してくださる方を募ります。GitHub アカウントでログインの上、Watch してください。
(ちなみに私のアカウントは @aminophen です。)
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(現在の返信数: 2)
bm.sty と LuaLaTeX 0.95.0
- konn の投稿
どうも。
MacTeX 2016 同梱の LuaLaTeX 0.95.0 を使っているのですが、bm.sty が英小文字に対してしっかり動作しないという不具合に出喰わしました。
\RequirePackage{luatex85}
\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{bm}
\begin{document}
\[
\pmb{x}_n \to \bm{z} \bm{\Sigma}
\]
\end{document}
上のソースをタイプセットすると、\pmb{x} と \bm{\Sigma}は期待通りに出力されるのですが、\bm{z}の部分が空白になってしまいます。
コンパイルログも以下のように特にエラーなく終了しているように見えます。
This is LuajitTeX, Version 0.95.0 (TeX Live 2016) system commands enabled. (./bmtest.tex LaTeX2e <2016/03/31> Babel <3.9r> and hyphenation patterns for 1 language(s) loaded. (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/generic/luatex85/luatex85.sty) (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/base/article.cls Document Class: article 2014/09/29 v1.4h Standard LaTeX document class (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/base/size10.clo)) (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsmath.sty For additional information on amsmath, use the `?' option. (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amstext.sty (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsgen.sty)) (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsbsy.sty) (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsopn.sty)) (/usr/local/texlive/2016/texmf-dist/tex/latex/tools/bm.sty) (./bmtest.aux) [1{/usr/local/texlive/2016/texmf-var/fonts/map/pdftex/updmap/pdftex.map}] (./bmtest.aux)) (see the transcript file for additional information) 426 words of node memory still in use: 5 hlist, 2 vlist, 2 rule, 10 glue, 1 kern, 41 glue_spec, 1 write nodes avail lists: 2:17,3:22,4:2,5:26,6:13,7:33,8:20,9:15 < /usr/local/texlive/2016/texmf-dist/fonts/type1/public/amsfonts/cm/cmmi10.pfb>Output written on bmtest.pdf (1 page, 36849 bytes).
環境は以下の通りです:
- OS X El Capitan 10.11.5
- MacTeX 2016, TeX Live (http://tug.org/texlive) version 2016
- tlmgr revision 41258 (2016-05-19 17:23:37 +0200)
- LuajitTeX, Version 0.95.0 (TeX Live 2016)
- bm.sty: 2016/02/27 v1.2a Bold Symbol Support (DPC/FMi)
どなたか対処法に心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ご教示頂ければ幸いです。宜しく御願い致します。
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(現在の返信数: 8)
\label, \index, \linelabel の位置
- 吉村 秀和 の投稿
お世話になっております。
従来ラベルを振る際には
見出し語\index{みだしご@見出し語}
internationalization\linelabel{internationalization}
というように入力してきましたが,いくつか不具合があります。
(1)「見出し語」や「internationalization」の途中で(英語はハイフネーションにより)改行・改ページされた場合,その語の先頭ではなく末尾の行番号・ページ番号でラベルが発行されてしまう。
(2) y\linelabel{y}. とした場合,y とピリオドの間のカーニングが正しく働かず,y とピリオドの間が間延びしてしまう。
(1) については「見\index{みだしご@見出し語}出し語」「in\linelabel{internationalization}ternationalization」などのように入力すれば回避できますが,これだとあとあとソースの検索性の点で困りそうです。
(2) については y.\linelabel{y} とすればカーニングは正しく働きますが,既存ソースの改訂が一苦労しそうです。
このあたり,どうやって対処されていますでしょうか。ラベルを振る際のルールその他についてご教示いただけますと幸いです。
このトピックを読む
(現在の返信数: 2)
TeX Live 2016 OS Xでの画像の出力について
- 北島 優 の投稿
お世話になっております。
遅ればせながら、昨日TeX Live 2016をインストールしました。
¥documentclass[12pt,a4paper,oneside,openany]{jreport}
¥usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
¥usepackage{makeidx}
¥usepackage{float}
¥makeindex
¥usepackage{listings, jlisting}
¥usepackage[usenames]{color}
¥usepackage[dvipdfmx]{hyperref}
¥renewcommand{¥lstlistingname}{Souce}
と以前と同じ様な記述をして
画像を
¥begin{figure}[h]
¥begin{center}
¥includegraphics[width=15cm]{./eps/QRPosition.png}
¥caption{QRコード水平位置}
¥label{fig:QR1}
¥end{center}
¥end{figure}
としたのですが、eps形式でなくては画像が表示されませんでした。
pngやjpgで画像を表示する事はできませんでしょうか?
ご教示頂ければ幸いです。
このトピックを読む
(現在の返信数: 4)