ユーザログイン |
四分位偏差の定義新学習指導要領(URLがnew-csでは10年後に困ると文科省は思わなかったのか。また,URLに不要なindex.htmが付いている。これをindex.htmlに変えると別ページが表示される。…といった突っ込みはさておき)では,しばらく消えていた統計が中学校で復活し,高校でも必修の数学Iに「データの分析」が入る。これに「情報」関係者も注目し,協力すべきだということは私もしゃべったり書いたりしているし,昨日の高校教科「情報」シンポジウム2009秋でも少し話が出ていた。 それに関連して,データで学ぶ!統計活用授業のための教材サイトというサイトを教えていただいた。この中に新指導要領 数学1「データの分析」四分位偏差に関する考察(吉田 一)という解説テキストがある。指導要領に「四分位偏差」(第3四分位数と第1四分位数の差の1/2)が出てくるが,そもそも四分位数の定義が2通りある。Tukeyのhingeの定義と,単純な内分による定義である。内分は数学IIで出るので,数学Iの「データの分析」では前者の定義のほうがよさそうだが,Excelのquartile関数は後者なので混乱しないように注意が必要という内容だ。「追って発行される『指導要領解説』ではどう記載されるのでしょうか」と締めくくられている。 吉田氏の解説の後で出た文科省の「指導要領解説」には,四分位数,四分位範囲,四分位偏差,箱ひげ図といったことばが解説されているが,どちらの定義を使うかは書かれていない。 R の ちなみに,指導要領には分散・標準偏差も出ているが,これも n で割る定義と n-1 で割る定義とがある(→ 標本分散)。統計屋は自由度 n-1 で割るのが普通だが,高校生に1を引く理由を説明するのはたいへんなので,n で割ることになるのであろう。
|
検索最近のコメント
|
どちらの定義を使うというより
定義を云々するのではなく、
どちらの定義を使っても良いから、データ全体を把握して、どういう結論を考えればより妥当なのかという点に重きを置くべきだという話が昨日同朋高校で愛知教育大の青山先生のお話の中で出てきたのでした。
#URIもそのとき聞いたものですわ。
Re: どちらの定義を使うというより
そうですね。実質的な差はありませんから。
とは言っても,教科書でどう書かれるのか(あるいは書かないのか,併記するのか)は興味があるところです。
そうそう、実質的な差がない、ということに僕も目からウロコで
そうそう、実質的な差がない、ということに僕も目からウロコでした。下のソフトも紹介されました。Win版だと思われ。
ヒストグラム作成ソフト
http://www.miyazaki-u.ac.jp/~yfujii/histgram/
こまけぇこたぁ(AA略)
センター試験にわざわざ資料を偶数個にして「メディアンは何とおりの値をとりえるか」なんて問題が出てることを考えると,そういう瑣末なことを出題されかねないという不安もあります。
Re: こまけぇこたぁ(AA略)
そうそう,従来型の数学の頭では,そういう問題になってしまいがちで,それが怖いところです。
サイトマップになりますね
>index.htmlに変えると別ページ
これは、どのサブディレクトリもindex.htmlはサイトマップにしてますね。安全策なんでしょうか。
Re: サイトマップになりますね
じつは単にhttpd.confに
ErrorDocument 404 /sitemap/sitemap.htm
と書いてあるだけだと推測されます。
四捨五入
話はずれるが、四捨五入しか習わないけど端数処理には他にもあるってのにちょっとだけ似てるかも。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%AF%E6%95%B0%E5%87%A6%E7%90%86 参照)
統計数理研究所で研修があるようです. 遠方の方でも11/6
統計数理研究所で研修があるようです.
遠方の方でも11/6までに申し込めば旅費の援助があるようです.
平成21年度理数系教員指導力向上研修事業のお知らせ:新学習指導要領における数学科「資料の活用」及び「データの分析」
http://www.ism.ac.jp/events/2009/091227jst.pdf
統計数理研究所の田村先生にメールで聞いてみましたが、結構申
統計数理研究所の田村先生にメールで聞いてみましたが、結構申し込みが多いようです。 やはり補助が出て学べるのは魅力的ですね。