全国学力調査の正答率と世帯所得

成績と親の年収、比例する傾向 小6学力調査を国が分析(朝日)は棒グラフ,親の収入高いほど子供は高学力、でも…(読売)は折れ線グラフ。

この研究結果はどこに載っているのだろう。探しているうちに,お茶の水女子大のサイトで耳塚寛明教授の研究調査結果、NHKテレビニュースで紹介という2006年の記事を見つけた。

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情報がより多いグラフ

各所得階層ごとのデータしかないとすれば散布図は描けないので、分布もそれなりに示すとすれば、Rでいえばboxplotなのでしょうか。
http://addictedtor.free.fr/graphiques/RGraphGallery.php?graph=45
ちなみに、読売新聞の記事では、
絵本の読み聞かせなども成績向上に効果があり、
耳塚教授は「経済格差が招く学力格差を緩和する
カギになる」と話している。
と因果関係になってしまっているのが気になりました。

日経新聞は表で


これはR10ではなくアドエスで撮影。

勉強ができる子の親ってどんな人?

スティーヴン・D・レヴィットとスティーヴン・J・ダブナー「ヤバい経済学 悪ガキ教授が世の裏側を探検する」に、まさに『勉強ができる子の親ってどんな人?』という章があって、学力と親の収入と相関を考察しています。耳塚教授の研究調査も、当然、これを下敷きにしていると思うのですが、日本の場合、学力の遺伝や、学力と(親ではなく)本人の収入を議論するのはタブー?
 全国学力調査の結果は、未加工のデータが使えると、いろいろな分析ができて面白いと思うのですけどね。

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