教科「情報」必履修に反対する日高教・教育長・教育委員長

教科「情報」必履修に反対する校長会 だけでなく, 中央教育審議会 初等中等教育分科会(第57回)・教育課程部会(第4期第16回)合同会議議事録・配付資料 [資料2-2]-文部科学省 によれば,全国都道府県教育長協議会・全国都道府県教育委員長協議会は

情報教育については小・中学校で実施し、高等学校では教科「情報」は選択科目とすべきではないか。

と言っているし,日本高等学校教職員組合(日高教)も

「情報」は選択とすべき。

と言っている。

情報教育を知らないやつらは黙ってろと言いたい

小中学校で_まともに_十分な情報教育ができるというなら,それはありかもしれないとは思っています。と,反実仮想。

うーん、日高教のペ

うーん、日高教のページを検索すると、

http://www.nikkokyo.org/undo/tougi/1999/min_006.txt
「すでに明らかなように普通教科「情報」の学習内容は、ハードとソフトの理論や原理、情報通信社会の問題についての学習が軽視され、コンピュータ操作技能の習得におかれています。」
と1999年から間違った認識である、のかなあ。

あ、そういえば日本

あ、そういえば日本高等学校教職員組合って確か全教系ですね。実は私教連と同系なので、私は彼らを養護すべき立場なのですが、ちょいとなあ、正しい(笑)認識は持ってもらわないと。:-<
#理由もなしに 「情報」は選択とすべき って言われてもなぁ。

結論だけが書かれて

結論だけが書かれている意見が多いようですが,論拠は何なんでしょうね。取りまとめた人が悪い?

国立大学協会のコメント

社団法人 国立大学協会 <中教審・教育課程部会において学習指導要領の改訂について意見発表(11/27)>:安易に「多様化」を進めるのではなく,国民として必要な資質や能力を涵養すべく「必履修科目」の拡大を図るべきであると考える。

校長会のコメント

念のため全国高等学校長協会のいくつかあるコメントのうち最新の教育課程部会(「新学習指導要領」審議のまとめ)に対する全高長意見(PDF,2007-12-06):

普通教科「情報」について

現行カリキュラムに必履修教科として「情報A・B・C」が導入された際、指導者不足の高校現場はかなり混乱した。日進月歩の情報技術には若者ほど対応力があり、技術的には教師を超える高校生が現状でも多数存在する。

情報技術の進化は激しいので、高等学校のカリキュラム移行の5・6年後を考えた時、現時点での内容が必要かどうか。リテラシィ学習は、義務教育段階で十分だろう。

高校段階では「選択必履修教科」からはずし、全ての教科学習の際の必須ツールとの前提で、学習活動を通じて活用能力向上を目指したらどうか。

a 現行案 b 「情報」を選択教科化する c 現行案の「社会と情報」や「情報の科学」は関連教科(社会・理科・数学・家庭等)に取り込む 等の再検討をお願いしたい。

よく話をおいかけて

よく話をおいかけてないんですが,
この「校長会のコメント」って

excelとかwordって次々にバージョンアップするし
生徒の方が知ってて先生が恥ずかしいから,
とりあえずわざわざ科目にしないで,
使うときにその場その場の科目でふれて
しのぐってことでどーよ

っていってると解釈していいんでしょうか.

教科としての「情報」って,
個別のソフトの使い方じゃなくって,
その裏側の原理とかを勉強する科目だと
思ってたんですが,
校長さんたちはそうじゃないといってるのかな

日進月歩の情報技術

> 教科としての「情報」って,
> 個別のソフトの使い方じゃなくって,
> その裏側の原理とかを勉強する科目だと

そういうことが校長会にわかってもらえず,Office 2003が2007になるのが「日進月歩の情報技術」で,それを教えるのが「情報」,でも高校の先生には難しすぎてわからないから義務教育の先生よろしく!ということなのでしょうか。

Re: 日進月歩の情報技術

 小学生のときに「明日は電卓の使い方を勉強するから,”家に電卓のある人は”持って来て下さい.」ということがありましたが,もうそういう時代ではない,ということでしょうか.
#私はソロバンの使い方を知りません.計算尺も.

ソロバン,計算尺

ううう,歳を感じてしまいます。ソロバンも計算尺も習いました。^^;

ソロバンやったけど計算尺は触ったことがない

電卓の%キーの使い方って,どういうときに身につけるものなんでしょう。マニュアルには計算例しか載ってなかったような気がします(めんどくさい説明は読み飛ばしてただけかも)。
一松先生の「教室に電卓を」は高校生のときに図書館で読んだ数少ない本の一つです。

息子の計算尺

息子が高校生だった頃、化学の試験で「計算尺のみ持ち込み可」という
但し書きがあり、計算尺とは何かという質問がありました。
私も、かつては丸善の数表片手に計算尺で計算した事があったのですが、
なにせ現物が手に入りません。銀座の伊東屋(文具店)に問い合わせた所、円形の計算尺はまだ残っていましたが、ヘンミ計算尺は在庫切れ。
会社に問い合わせて頂き、在庫のあった数本を入手できました(現在は全て在庫なしだそうです)。問題は使用法です、図書館を訪ね歩きやっと数本を入手し、息子も無事計算尺が使用できるようになりました。
しかし、息子が学校で計算尺を使用していて驚いたのは化学の先生でした、次の試験からは計算尺使用不可となっていました。息子はしばらく腐っていましたが、映画アポロ13で計算尺で軌道計算を確認する場面があり、友人が「あれがおまえの持っている計算尺か」と驚いていたので計算尺を使えて良かったと言っていました。
現在では、計算尺の生産はなく、地方の文具店で当たって見ればあるかもしれません。お宝発見ですね。私も、携帯用をネットオークションで購入しました。レンズになるカーソル付きのモデルを。
学生時代も、手計算が合っているのかを概算で検算するには便利でしたね。当時は目も良かったので、有効数字4桁挑戦なんてやってましたが。

>義務教育の先生よろ

>義務教育の先生よろしく!

あうー,
「その場しのぎ」+「たらいまわし」
の複合技ですか(^^;

今の市場に存在する「コンピュータ」が
進化しすぎてるのが原因なんでしょうかね.
けど進化してなければ,実用にはならない上に,そもそも「情報」という科目は存在したはずはないですね.

「Z80万歳!」の頃の古代の機械だと
まだ,「進化」しきってなくて
mv A 0x41
の類が手に届いたので,
「単純なことを高速かつ正確に大量に繰り返す」
のが見やすかったんでしょうが,
今は全然見えないですから.

コンピュータって数学や論理でいうところの
「公理論」にそっくりというか,
そのものに感じることがあります.
そう考えると,個人的には
校長会さんのコメントはなんとなく納得できはします(^^;

「校長会・教育長の要望」ですが「恥ずかしくもなく」と思います。

私は数学+情報の教師です。不勉強で、こんな要望が出ているとは知りませんでした。「必須からはずしては」と言っている科目が先日問題になった「未履修科目」であることを見ると、「自分たちのやった不始末を正当化しているだけで、よくも恥ずかしくもなくこんな要望を出したな」と思います。多様性とか必要性をいうなら、「数学」を必須科目からはずせばよいと思います。(現行でも必履修の単位数は「情報」と同じ2単位ですし)

8085万歳

 本校機械工学科の工学実験では”ワンボードコンピュータによるDIO制御”のテーマ名で,TK-85(NEC)を使用しています.「CPUはコレだ」と指差せますし,CPUからペリフェラルIC(8255)を経由してデータバスがここ(カードエッジコネクタ)に繋がっている,と示せます(笑).ハンドアセンブルした機械語をキーボードから直接入力しますので,ワンチップマイコンよりもリアルで生々しくて好評です.
 「ガリレオ」先生の影響かどうか分かりませんが,「エジソンの母」,「未来講師めぐる」など,教育ネタのTVドラマが始まりましたね.「1+1は2とは限らない」あたりはここの話に近いように感じましたが,算術演算における1+1は,やはり2だと思います.”二進表現”では10であっても,ミカンの数が増える訳ではないですし,”いちたすいち”ですから論理和を持ち出すのも見当違い.

#小学校のときに「+」を”プラス”と読んで注意されている子がいました.先生は正しい.

中教審答申では

17日に発表された中教審答申では、普通教科情報も専門教科情報も、11月7日付けの「教育課程部会におけるこれまでの審議のまとめ」と変わっていませんね。

Re: 中教審答申では

ありがとうございます。チェックをさぼっていました。

新しい高等学校の指導要領が出ましたね

でも、
http://ttmtko.air-nifty.com/a/2008/12/post-32c0.html
に書いたのですが、文部科学省のWebサイトには、まだなにも載ってないです。情報が必履修で残っただろうとは思いますが、実際どうなったのかなぁ。

Re: 新しい高等学校の指導要領が出ましたね

英語は英語で授業するとか,すごいものらしいですね

Re: 新しい高等学校の指導要領が出ましたね

情報はやっぱり情報の科学と,社会と情報みたいですね。

文部科学省のWebサイトには明日(12/21)掲載とのことです

文部科学省のWebサイトには明日(12/21)掲載だという話を聞きました。
(1) 記者発表したネタは新聞記事として出るころを見計らってからWeb公開しないと、新聞記者がムクれるから
(2) 文部科学省のWebページ更新ポリシーが「夜間バッチで更新」だから
の、どちらかの理由によるものでしょう。

明日は23日

明日の早朝ここに載るらしいですね。

それまではこことかに載っていることを読んで予想しませう。

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