高石市の全小学校でRFID

参加は任意らしい。システムはこれで,システム代はNTTが負担し,各家庭は月額250円払えばメールで登下校が通知される。

第三者でも一度特定の子どもに接近して固有番号を読み取っておけば,その子どもの通過を検知するシステムが原理的には作れる。この危険性をどう評価するか。

メールで届く

「メールで登下校情報が届く」というのが曲者。メールほど緊急時に限って時間にルーズで、不確かな通信手段はない(信用できない)という認識が欲しい。
 京田辺市教育委員会でも採用している緊急通信網は、「メール*でも*連絡できる」というシステムであり、一定時間以内に受領の返事がなければ、第2連絡先、それでも受領確認が無ければ第3連絡先へと通知してくれる(第1~第3連絡先それぞれに対して、電子メール、音声合成による電話連絡、FAXを選択できる)。通知できなかったところは送信者が確認でき、そのかたがたに対してだけ再送信することもできます。電子メールを信用してない、というところがミソ。
 http://www.faircast.jp/
べつにここの肩をもつわけではなく、連絡手段が電子メールだけ、しかも「登下校を確認したという正常なときに通信する」のでは、メールの遅延などで連絡が来なければ、学校に確認の連絡が集中するわけで、私ならそんなシステム設計はしません。
 この話はどこかでしてましたよね。高木先生のブログにも書いてあったはず。

Re: メールで届く

はい,以前にも書いてくださっていましたね。この場合はメールが来なければWebで調べられるようにする(認証がやっかいですが)のがいいのでしょうか。

ただ,今は子どもたちはチャット同然にメールを使っていて,障害時以外は遅延は事実上発生していないように見えます(パソコンから発信する場合は事業者にいくばくかのお金を払わないと保証されないのかもしれませんが)。「メール遅延など」と書かれていますが「など」がほとんどなのでは?(つまりメール送信システムの信頼性に問題があるのでは?)。RFID自体がアンテナから見えないこともあるでしょうし。

システムの異常は予

システムの異常は予想以外のところで発生しますから^_^;
RFIDのリーダの不調ということもありますし、保護者へメールを送信するシステム(たぶんデータセンターでしょうが)が正常でも、学校とデータセンターを接続するシステムに障害が発生することもあるでしょう。
 そういうトラブルがありうることも織り込んだ上で、このシステムが有効だという保護者向け説明が十分にできているかどうかだと思います。
 想定外の事態をどれだけ予想して、想定内にしておくかが危機管理の基本だと思うわけです。「業者に発注して責任添加できると思っていたら、大きなしっぺ返しを食らう」という覚悟が必要だと思っています。

そうですね

その点は重要だと思います。
さきほどのは,タコな業者の問題なのにメール遅延を理由にされるのは事業者が迷惑だろうと思っただけでした。

動的なRFIDってあるのでしょうか?

メーカーは「番号は読み取れるが子供は特定はできない」
と言い切っているようですから、善意に読み取れば
RFIDに動的にIDを再割り当てするシステムなのでしょう。
(下校時に乱数でIDを割り振れば当日しか特定できない)
採番簿が非公開なので特定するのは無理とかいう
意味じゃないと思いたいのですが・・・。

なるほど

固有IDをたくさん持っていてその中からランダムに返すとか,あるいは(固有ID+時刻)のハッシュ値を返すとか,いろいろ考えられそうですね。安いRFIDでは無理ですが,賢いものなら暗号化も可能ですね。

このケースでは,採番簿が非公開という意味だと思っていたのですが,どうなのでしょう。

遅延

> 障害時以外は遅延は事実上発生していないように見えます

キャリアをまたぐとかなり遅延大きい場合が多いですよ。
バックスキャッタの処理の負荷が大きいんじゃないかと勘ぐっています。(今日も某キャリアからのバックスキャッタが、、、)

Re: 遅延

そうなんですか。以前は日のオーダーの遅延はざらでしたが,最近は障害時以外はほとんど遅延が気にならなくなったので,安心していたのですが。

広島市では電柱にICタグを

既に御存知かとも思いますが、時事通信の『子ども見守りで電柱に電子タグ=広島市』
http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20070907-3
という記事によれば、広島市では、児童が持った携帯端末が自動的に、通学路沿いの30カ所の電柱に取り付けた電子タグの位置情報を読み取り、サーバーに送る仕組みを試行するそうです。位置情報は、家庭や学校の携帯電話、PC(事前に登録したもの)で確認できる。また、児童が通学路を離れた異常時も、見守り活動者に緊急メールで詳細情報が送られるとのことです。

Re: 広島市では電柱にICタグを

1億円/500端末=20万円/端末ですか。
すでに商品化されているGPSを使ったものと比べてどうなのでしょうか。

逆転の発想

逆転の発想ですね。ヘンゼルとグレーテルみたいに、電柱にパンくずがあるというわけですね。そうすると子どもにRFIDで火も付けされるわけではないし。逆に子どもがどこをとおって目的地に行き着いたということが分かるわけで。
 得意先周りの営業マンとか、巡回のガードマンに持たされそうですね^_^;

Re: メールで届く

落伍弟子さんの書いておられるこういったシステムの信頼性についてはITで安全安心?参照。大きな問題です

圏外に出ると・・・

電柱に RFID が設置されていない圏外へでると探知不可能になるのでしょうか。
登下校のチェックや校下の狭い範囲限定で運用するシステムだと考えれば問題は無し?

ICタグのじゃないけど

個人情報の絡みで、タグのIDとアドレスの変換サーバを業者に持たさないシステムだと、メールがまず変換サーバにきて、変換サーバでaliasの変換?をして、それからInternet経由で親御さんのメール(99%以上携帯アドレス)に行きます。年に一度は遅れまくって、問い合わせ殺到。メール * だけ * のシステムなので、もう誰がこのシステム入れるの決めたのかと。(泣)

Webをメインに

Webをメインにして,そこでメールアドレスを入れればそちらにも届く(Web上で簡単に変更できるようにしておく)というのがいいんでしょうね。届かない場合はメール障害かもしれないのでWebを見てね,という具合に。Webならシステム障害か本当に登校していないのかがユーザにもすぐわかるし。

たんに「圏外を通過

たんに「圏外を通過した」という記録が端末に記録されるだけじゃないですか?
 で、あとから「オメー、どこまで寄り道しにいったんだ!」ととっちめられるとか!(^^)!

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