学長が緊急声明

地方における国立大学の意義を訴える(学長緊急声明)。これも財務省の大学を潰す試算などへの対抗。いいぞ,学長。

経済合理的ですらない

学長コメントの最後に、
「政府におかれては、一面的な経済合理性の議論ではなく、広い観点から真に国と地域に貢献する大学をいかに育成するか御検討を切にお願いするものである。」
とあります。科研費は研究者(およびそのグループ)単位に授与されるものであって、高等教育機関が地域社会や日本一国に果たす利益を考えて配分しているわけではありません。ですから、科研費を予算配分の基準にすると決めた時点で、狭い範囲の利益しか見ないと宣言したことになります。このように狭い基準は経済合理的ではなく、財務省試案は財政赤字削減を真剣に考えた提案には思えません。

県知事や市長も援軍

三重県の野呂知事も知事定例会見 平成19年6月5日で地方大学支援のエール:「私は、一体何のため、誰のための改革をやるのか、ただ単に経済成長力を伸ばすために大学を一つの片面からだけ見ているということに、行き過ぎているのではないかと、そんな心配をいたしているところでございます。」

津の松田市長は,これだけのためにわざわざ文科省に足を運び,運営費交付金を科研費に比例して交付する案に懸念を表明する要望書を提出,ただし大臣には会ってもらえなかった。運営費交付金:三重大交付金削減に懸念 松田・津市長、文科省に要望書(毎日)。

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