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提供していただいた .logファイルや prompt.txt(TEXMFLOCAL の状況)、 lualatex のフォントデータベース情報などを、現状当方で用意できる 環境で警告メッセージなどを中心に見直ししてみました。
KozMinPr6N-Light.otf のシンボリックリンクが prompt.txt に記録されていない
「KozMinPr6N-Light.otf」は使われないのでしょうか?
test2.log や test3.log に記録されている「KozMinPr6N-Light」に関して 以下のメッセージが記録されています。
Package luatexja-preset Warning: Font KozMinPr6N-Light (mc/l) is not found.ところが、「cd C:\texlive\texmf-local\fonts\opentype; dir ; dir adobe」の処理結果 prompt.txt には記録されていません。このフォント に関しては使用されていないため問題はないと思いますが、ご利用の際は ご留意ください。
lualatex(luaotfload-tool) は TEXMFLOCAL や TEXMFHOME を見てるのかな?
TeXLive 環境下で latex 関係のツールは「カレントディレクトリ」 「TEXMFHOME」「TEXMFLOCAL」「TEXMF」の順に必要なファイルを取り出してい るのがベースだと私は考えています。さらに lualatex ではフォントに関して システムフォントやユーザフォントが追加される(データベースの更新は必要 かな?)と思っていました。
でも Index» Applications & Desktop Environments» [SOLVED] [luatex/texlive]: fontspec Error: font "Arial" can't be found の中に `luaotfload-tool -uvvvv` とオプションを指定すると色々な情報が取れるの で、色々いじっていたら、 windows 環境では、起動直後の表示された 「Scanning TEXMF and $OSFONTDIR for fonts」というメッセージが目に止ま りました。
luaotfload-tool -uvvv ←「v」の数が多いほど詳細なデバッグ情報を表示
#+BEGINSRC …… luaotfload | db : Scanning the filesystem for font files. luaotfload | db : Scanning TEXMF and $OSFONTDIR for fonts… ←注目 luaotfload | db : $OSFONTDIR has 1 entries: luaotfload | db : [1] c:/Windows/fonts …… #+NEDSRC
この「TEXMF and $OSFONTDIR for fonts」が、影響して いちろう さんが TEXMFLOCAL に設定した情報を取り込んでいないような動きに思えます。
いちろう さんは一時 TEXMF にも設定したようですが、取り込めなかったの は lulatex のフォント検索データベースを再構築していなかったのだからか なと想像しています。
- 対策(実験環境を準備できないのであくまで思考のみの検証です)
- フォントインストールアプリで小塚フォントをインストールする … あるいは …
- Windows/Fonts とは別の場所にあるフォントを使いたい(パスを通す?) を参考に
「C:\texlive\2024\texmfcnf.lua」の「OSFONTDIR」に「$TEXMFLOCAL/fonts/opentype//」
などを追加し lualatex 用のフォントデータベースを更新 … で見れるようになるかしら?
- もし以前の環境のバックアップがあれば 「「C:\texlive\20??\texmfcnf.lua」 に記述されているかもしれませ んので確認してみてください。