日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

Re: 日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

- 和田 勇 の投稿
返信数: 6

提供された情報

C:\texlive\texmf-local\fonts\opentype\adobe の ファイルのタイムスタンプを見ると C:\texlive\texmf-local\fonts\opentype\adobe 以下は なんらかのバックアップから復元かしら?

それはさておきシンボリックリンク情報を見る限り妥当な感じはしますが、 「 kpsewhich KozMinPr6N-Regular.otf」で何も表示されないとしたら、 C:\texlive\texmf-local\fonts\opentype\adobe や C:\Users\ichiro\AppData\Roaming\Adobe\CoreSync\plugins\livetype\r のファイルアクセス権は大丈夫でしょうか?

和田 勇 への返信

Re: 日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

- い ちろう の投稿
早速の返信、ありがとうございます。

前段です。タイムスタンプが古いとのことですが、過去に作成したシンボリックリンクのコピー(xcopy)になります。

後段ですが、リンク作成方法をさきの返信時に述べた方法2種のいずれかからは変えてはいないので、リンク不備ということではないようです。
リンク先に関しては Adobe からの認証等もあり、ログアウトを経た後のログインの際など適宜ダウンロードされるので、
いつのまにかタイムスタンプが新しくなることがあります。

コマンドプロンプトの画面には

C:\Windows\System32>kpsewhich KozMinPr6N-Regular.otf
c:/texlive/texmf-local/fonts/opentype/adobe/KozMinPr6N-Regular.otf

と出てきますので、ファイルが見えないということではないようです。
アクセス権絡みもトラブル前/後で変化はないようです。

よろしくお願いします。
い ちろう への返信

Re: 日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

- 和田 勇 の投稿

Table of Contents

  1. KozMinPr6N-Light.otf のシンボリックリンクが prompt.txt に記録されていない
  2. lualatex は TEXMFLOCAL や TEXMFHOME を見てるのかな?

提供していただいた .logファイルや prompt.txt(TEXMFLOCAL の状況)、 lualatex のフォントデータベース情報などを、現状当方で用意できる 環境で警告メッセージなどを中心に見直ししてみました。

KozMinPr6N-Light.otf のシンボリックリンクが prompt.txt に記録されていない

  • 「KozMinPr6N-Light.otf」は使われないのでしょうか?

    • test2.log や test3.log に記録されている「KozMinPr6N-Light」に関して 以下のメッセージが記録されています。

      Package luatexja-preset Warning: Font KozMinPr6N-Light (mc/l) is not found.
      

      ところが、「cd C:\texlive\texmf-local\fonts\opentype; dir ; dir adobe」の処理結果 prompt.txt には記録されていません。このフォント に関しては使用されていないため問題はないと思いますが、ご利用の際は ご留意ください。

lualatex(luaotfload-tool) は TEXMFLOCAL や TEXMFHOME を見てるのかな?

TeXLive 環境下で latex 関係のツールは「カレントディレクトリ」 「TEXMFHOME」「TEXMFLOCAL」「TEXMF」の順に必要なファイルを取り出してい るのがベースだと私は考えています。さらに lualatex ではフォントに関して システムフォントやユーザフォントが追加される(データベースの更新は必要 かな?)と思っていました。

でも Index» Applications & Desktop Environments» [SOLVED] [luatex/texlive]: fontspec Error: font "Arial" can't be found の中に `luaotfload-tool -uvvvv` とオプションを指定すると色々な情報が取れるの で、色々いじっていたら、 windows 環境では、起動直後の表示された 「Scanning TEXMF and $OSFONTDIR for fonts」というメッセージが目に止ま りました。

luaotfload-tool -uvvv   ←「v」の数が多いほど詳細なデバッグ情報を表示

#+BEGINSRC …… luaotfload | db : Scanning the filesystem for font files. luaotfload | db : Scanning TEXMF and $OSFONTDIR for fonts… ←注目 luaotfload | db : $OSFONTDIR has 1 entries: luaotfload | db : [1] c:/Windows/fonts …… #+NEDSRC

この「TEXMF and $OSFONTDIR for fonts」が、影響して いちろう さんが TEXMFLOCAL に設定した情報を取り込んでいないような動きに思えます。

いちろう さんは一時 TEXMF にも設定したようですが、取り込めなかったの は lulatex のフォント検索データベースを再構築していなかったのだからか なと想像しています。

  • 対策(実験環境を準備できないのであくまで思考のみの検証です)
    • フォントインストールアプリで小塚フォントをインストールする … あるいは …
    • Windows/Fonts とは別の場所にあるフォントを使いたい(パスを通す?) を参考に 「C:\texlive\2024\texmfcnf.lua」の「OSFONTDIR」に「$TEXMFLOCAL/fonts/opentype//」 などを追加し lualatex 用のフォントデータベースを更新 … で見れるようになるかしら?
      • もし以前の環境のバックアップがあれば 「「C:\texlive\20??\texmfcnf.lua」 に記述されているかもしれませ んので確認してみてください。
和田 勇 への返信

Re: 日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

- い ちろう の投稿
和田様、昨晩も遅い時間帯にご対応ありがとうございます。
 
KozMinPr6N-Light.otf については自身がこれまで、TeX使用時に用いるフォントとして選択してこなかった(必要としていなかった)ため、あえてシンボリックリンクの作成は行っておりませんでした。

TeX Live 2024に非同梱の和文フォントである Noto Sans_JP、Noto Serif_JPを $TEXMFLOCAL/fonts/opentype/ 配下に配置しました(本スレッドで述べている小塚フォントのシンボリックリンクも<これまで述べた場所と同じになりますが、>同じ配下にあります)。

Noto フォントは実体を配下に置いている形となっており、小塚フォントはシンボリックリンクを配下に置いているという形になっているという違いがあります。

その結果、Noto フォントの埋め込みはできましたが、小塚フォントの埋め込みは相変わらずできません。

となると、考えられるのは、TeX Live 2024側には本スレッドで問題としている事象にかかる仕様変更がないこと、
およびAdobe Fonts に対してなんらかの仕様変更があったのではないかということです。
これはあくまで仮説であり、私の認識が誤りであるかもしれません。
ですが、ここまでの状況を考えますと、このような仮説が成り立つのではないか、と思った次第です。

数字5桁の拡張子なしファイルをリンク先とするシンボリックリンクですと、
リンク元のファイル名を(TeX Live 2024が認識できるよう)「KozMInPr6N-Regular.otf」のようにしたとしても、
現時点では、9月末までとは異なり、フォント埋め込みができなくなってしまっているのではないか、と思われます。

例の拡張子なしファイルですが、「スクランブルされ、保護された状態」でダウンロードされているようです。
シンボリックリンクを張るのは、リンク先のファイルを移動させたり、移動させずに拡張子をつける等のファイル名を変更することが、ライセンス的に問題になることが理由になりますが、外部アプリのコマンド入力からのアクセスを封じるようなスクランブルが新たにかかるようになったのならば、TeX Liveでは小塚フォントを埋め込めない、ということとなりそうですね…。

あともし別角度からの検証ができるとすれば、OSの再クリーンインストールを試し、それでもなお状況が改善しないままなのか、それとも従前のように問題なく動くのかをみることくらいになりますでしょうか…。
とはいえ、OSの問題というのは考えにくい気がいたします。

返信いただけますと幸いです。よろしくお願いします。
い ちろう への返信

Re: 日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

- い ちろう の投稿
補足ですが、
> スクランブルされ、保護された状態
はもともとありましたが、スクランブル方法の変更・強化等が行われた可能性があるのではないか、と感じております。
い ちろう への返信

Re: 日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

- 和田 勇 の投稿
前回の私の回答で「TEXMFHOME や TEMFLOCAL 云々」ですが いちろう さんの
「Noto Sans_JP、Noto Serif_JPを $TEXMFLOCAL/fonts/opentype/ を実体で配置」
で OK なことと、
luaotfload-tool のオプションには「--prefer-texmf」があるので、
撤回した方が良いと思っています。

さて今回の状況を調べるには、小塚フォント配布状態を入手するしかないのですが、
ライセンス的に提供していただくわけにはいかないので、
現状は原因がわからないのが現状です。

現状の小塚フォントの配布形態からフォントインストール方法について
暇な時に探してみます。

ところで以前の TeXLive のバージョンは?
そしてもしそのバックアップの中に texmfcnf.lua というファイルがあれば
アップロードしてください。
い ちろう への返信

Re: 日本語Lua(La)TeXのソースがコンパイルできなくなった

- 和田 勇 の投稿
前回の私の回答で「TEXMFHOME や TEMFLOCAL 云々」ですが いちろう さんの
「Noto Sans_JP、Noto Serif_JPを $TEXMFLOCAL/fonts/opentype/ を実体で配置」
で OK なことと、
luaotfload-tool のオプションには「--prefer-texmf」があるので、
撤回した方が良いと思っています。

さて今回の状況を調べるには、小塚フォント配布状態を入手するしかないのですが、
ライセンス的に提供していただくわけにはいかないので、
現状は原因がわからないのが現状です。

現状の小塚フォントの配布形態からフォントインストール方法について
暇な時に探してみます。

ところで以前の TeXLive のバージョンは?
そしてもしそのバックアップの中に texmfcnf.lua というファイルがあれば
アップロードしてください。