今でも「Windowsのtexliveでタイプセット」したとき、同じ現象になりますか?
もし、再現しているのならば、「Windowsのtexliveでタイプセット」したときに作成される「test.log」を添付ファイルでアップしてください。
このような現象は、同じ名前の .cls ファイルや .sty ファイルが、 「何らかの理由で、更新・カスタマイズしたものが存在する」とかで、 複数ある場合に発生しやすいです。
今回の場合は「jreport.cls」がその候補だ思いますので、 「Windowsのtexliveでタイプセット」した時作成される test.log の jreport.cls がどれを参照したかをそのファイルパス情報で調べます。
あるいは、test.tex のあるディレクトリで以下のように -a を指定すると原因が掴めるかと思います。
kpsewhich jreport.cls
多少のお節介アドバイスです。
現象からして、TEXMFHOME TEXMFLOCAL に何かカスタマイズした クラスファイル・スタイルファイルなどがあるのではないかと思います。
ですので、\begin{document} の上、通常プリアンブルと称しているところは、テスト版でも同じにしたほうが良いと思います。
その上で、.log ファイルを分析し、 TEXMFHOME TEXMFLOCAL の ファイルを参照していないか調べてみてください。
調査方法ですが、ちょっと難易度は高いかと思いますが、「texloganalyser -st test.log」 とすることで、.log ファイルから、コンパイル時に参照したファイルパス情報がえられます。 (./test.tex)(/usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/platex/base/jreport.cls) ...となって見辛いので、ちょっと編集して ( と ) を改行に置き換えると以下のような結果が得られます。
./test.tex /usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/platex/base/jreport.cls /usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/latex/graphics/graphicx.sty /usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/latex/graphics/keyval.sty /usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/latex/graphics/graphics.sty /usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/latex/graphics/trig.sty /usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/latex/psnfss/times.sty The log contained 0 warnings.
通常は「/usr/local/texlive/2021/texmf-dist」以外のところから取り込まれているもの があるかどうか確認すれば良いと思います。
もう一点、拡張子 .aux ファイル(今回の場合 test.aux)は、存在すれば読み込むので、 手順として、必ずに .aux を削除してから2回コンパイルするようにされたら良いと思います。
.aux の削除を薦めるのは、時々前回の処理結果が悪さをしてコンパイルが通らないという現象が発生することがあるからです。