近々,以下の変更を加えてリリースするつもりでいます。
(1) forum:2433 に提案したとおり
「pLaTeX 付属クラス (jarticle, jbook, jreport, tarticle, tbook, treport)」
「upLaTeX 付属クラス (ujarticle, ujbook, ujreport, utarticle, utbook, utreport)」
の全て,\today を和暦(平成)から西暦に仕様変更する。
(新元号発表が改元当日となりそう & その当日は TeX Live 2019 テスト期間内に重なる恐れがあり,
発表されても安定版ユーザにクラスファイルの更新が届かない可能性大のため。)
(2) forum:2448 に従い,「太字が bx でなく b な欧文向けパッケージを使うと和文の \textbf が効かない」という現象に
pLaTeX / upLaTeX の明朝 (mc)・ゴシック (gt) 各ファミリのデフォルト設定を数行追加することで対処する。
(b も bx と等価な“太字”になるように,\DeclareFontShape で予め設定するという方法です。)
の2点です。いずれも仕様変更の範疇に入ると思いますので予めお知らせでした。
(実装の都合上,“platexrelease パッケージで巻戻す”という仕組みにも載らないので,巻戻しも効きません。)
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なお,(2) と同様の問題が OTF パッケージでも起こることが知られています (forum:902) が,こちらは
OTF パッケージへの設定追加をお待ちください。
先ほど CTAN にコミュニティ版 pLaTeX / upLaTeX の新版 2018-07-28 をアップロードしました。
上記コメントの (1) (2) の仕様変更の他,もう一つ
(3)「アクセント文字パッチ」を再度導入する
という変更も入れてみました。これは forum:1967 にさかのぼる話ですが,
> 「ベースライン補正 ≠ 0 で Å などの一部の合成文字が乱れる」というバグ
への対処です。一旦パッチを完全撤去していたのですが,今度は
「\fixcompositeaccent という命令を発行した時だけパッチが有効になる」
という物にしてみました。例:
\documentclass{tarticle}
\begin{document}
G\"odelと\AA ngstr\o m % → これは変
{\fixcompositeaccent G\"odelと\AA ngstr\o m} % → 正常
\end{document}
例によって plnewsc*.pdf は Google Drive からも閲覧可能です。
上記コメントの (1) (2) の仕様変更の他,もう一つ
(3)「アクセント文字パッチ」を再度導入する
という変更も入れてみました。これは forum:1967 にさかのぼる話ですが,
> 「ベースライン補正 ≠ 0 で Å などの一部の合成文字が乱れる」というバグ
への対処です。一旦パッチを完全撤去していたのですが,今度は
「\fixcompositeaccent という命令を発行した時だけパッチが有効になる」
という物にしてみました。例:
\documentclass{tarticle}
\begin{document}
G\"odelと\AA ngstr\o m % → これは変
{\fixcompositeaccent G\"odelと\AA ngstr\o m} % → 正常
\end{document}
例によって plnewsc*.pdf は Google Drive からも閲覧可能です。