質問用フォーラムです。ご質問の前に質問のしかたをご覧ください。

jsclasses の脚注先頭の \ignorespaces

- wryz77 の投稿

jsclasses において,脚注で \verb を使用可能にしていることの副作用だと思いますが,脚注先頭に \ignorespaces が挿入されていないような気がします。

\documentclass{jsarticle}
\begin{document}
あ\footnote{脚注。}\footnote{
  脚注。}。
\end{document}

今まで特に困る人はいなかったのかもしれませんが。

TeX Live 2024 で pLaTeX + glossaries.sty が動かない

- wryz77 の投稿

TeX Live 2024 において,pLaTeX/upLaTeX で glossaries.sty が使えません。例えば,以下のソースコード

\documentclass{article}
\usepackage{glossaries}
\begin{document}
A
\end{document}
 

は次のようなエラーを出力します。

./datatool-base.sty:2220: Use of \??? doesn't match its definition.
<argument> \???  
                 ! LaTeX Error: Character code ##1 too large in \x{##2} regex.
l.2220  }

glossaries.sty が内部で読み込んでいる datatool-base.sty の中の \datatool_if_unicode_engine:TF 関数で止まっているようで,本質的には↓の問題と同じだと思います。
https://okumuralab.org/tex/mod/forum/discuss.php?d=3885

tcolorboxで学参編集

- takamasa 23 の投稿
tcolorboxなるものを知って以下の写真に添付したものを作りたく思い、書き込みをさせていただいています。
やりたいことが2つありまして、
① 「重要例題から指針までの2つのbox」が非常にtcolorboxに似ており、Texで再現したいと思いました。

②2つ目は、解答部分において左側のみに点線があり、その点線の開始地点に「解答」と言う文字を置くということをtikzを併用することで再現したいと思いました。

まだまだ未熟者ですが、お力添えいただきたいです。

(写真:引用 https://www.chart.co.jp/top/chart/img/ko-su-r4.jpg)
添付 参照(本文のリンクより引用).jpeg

2021/06/01以降のpLaTeX環境と"ipamjm.sty"

- nksPdRLJAF の投稿
夜分遅くに失礼いたします。
当方,TeXLive 2023環境でIPAmj明朝体を利用したいと考え,IPAmj明朝フォントおよびipamjm.styをインストールしたのですが,ttf, tfm, vf, mapファイルを適宜作業ディレクトリ内に配置したり,texmf以下の所定の場所に配置してmktexlsrしたりしても,文字化けのような状態になりうまく漢字が表示されませんでした。

そこで,もしかするとTeXのバージョンの問題かも知れないと考え実験してみたところ,

%%%%%%%%%%ソースここから%%%%%%%%%%
%
\RequirePackage[2021/05/31]{platexrelease}%%% added by me
\documentclass{jbook}
\usepackage[scale=2.0]{ipamjm}
\AtBeginDvi{\special{pdf:mapfile ipamjm.map}}%%% added by me

\begin{document}
\pagestyle{empty}
\parindent=0pt
\huge

\char\sjis"82A0\MJMZM{000147}\char\sjis"82A0\MJMZM{000148}\MJMZM{000150}\MJMZM{000151}\MJMZM{000152}\MJMZM{000153}\MJMZM{000154}\MJMZM{000155}\MJMZM{000156}\MJMZM{000157}\MJMZM{000158}\MJMZM{000159}\MJMZM{000160}\char\sjis"82A0
\end{document}
%
%%%%%%%%%%ソースここまで%%%%%%%%%%

↑こちらのソース(ipamjm.styに付属のsample.texに一部追記したもの)では,本来意図されていたであろう漢字が出力され,PDFにもIPAmj明朝のフォントが埋め込まれていることを確認いたしました(添付zipファイル内の"sample-2021-05-31.pdf")。

一方,

%%%%%%%%%%ソースここから%%%%%%%%%%
%
\RequirePackage[2021/06/01]{platexrelease}%%% added by me
\documentclass{jbook}
\usepackage[scale=2.0]{ipamjm}
\AtBeginDvi{\special{pdf:mapfile ipamjm.map}}%%% added by me

\begin{document}
\pagestyle{empty}
\parindent=0pt
\huge

\char\sjis"82A0\MJMZM{000147}\char\sjis"82A0\MJMZM{000148}\MJMZM{000150}\MJMZM{000151}\MJMZM{000152}\MJMZM{000153}\MJMZM{000154}\MJMZM{000155}\MJMZM{000156}\MJMZM{000157}\MJMZM{000158}\MJMZM{000159}\MJMZM{000160}\char\sjis"82A0
\end{document}
%
%%%%%%%%%%ソースここまで%%%%%%%%%%

↑こちらのソースでは,意図と異なっているであろう漢字が表示され,フォントもTeXLive 2023標準の原ノ味明朝のままとなっていました(添付zipファイル内の"sample-2021-06-01.pdf")。

%%%%%%%%%%以下警告の部分を抜粋%%%%%%%%%%

LaTeX Font Warning: Font shape `JT1/mjmzm/m/' undefined
(Font) using `JT1/mc/m/n' instead on input line 11.

LaTeX Font Warning: Font shape `JY1/mjmzm/m/' undefined
(Font) using `JY1/mc/m/n' instead on input line 11.

LaTeX Font Warning: Some font shapes were not available, defaults substituted.

%%%%%%%%%%以上警告の部分を抜粋%%%%%%%%%%

platexreleaseパッケージのオプションから,2021/05/31と2021/06/01の間に何らかの更新が入っているに違いないだろうと思い少々調べたところ,2021/06/01にLaTeX/pLaTeXが更新されていたとわかりました(恥ずかしながら,皆様がリンク先で議論されていた内容の詳細までは理解できておらず・・・)。

https://okumuralab.org/tex/mod/forum/discuss.php?d=3124

今回の件と関連があるのではないかと思い,ご報告させていただいた次第です。
こちらのフォーラムで既出の話題でしたら恐縮です。

各種リリースや更新のタイミングについて(LaTeX; TeX Live; format/binary)

- ut の投稿
最近、「以前作成したマクロが、その後のカーネルの変更の影響で
正しく動かなくなった」というトピックが続けてありました:

 相互参照、\pageref \label でページ数の漢字表示について
 2025年 02月 21日(金曜日) 15:38
 https://okumuralab.org/tex/mod/forum/discuss.php?d=3896

 目次に謝辞を追加すると参考文献の表示が崩れる現象について
 2025年 03月 9日(日曜日) 23:16
 https://okumuralab.org/tex/mod/forum/discuss.php?d=3901

その際、知ったかぶりをして私もちょっとコメントをさせていただ
いたりしたのですけれど、その後、実は私自身よく分かってないじ
ゃん、ということに気付きましたので、質問をさせてください。

お尋ねしたいのは、

 標題に掲げたものたちの、リリースや更新のタイミングというのは、
 いつなのでしょうか?(どうやって確認したらいいのでしょうか?)

ということです。

より具体的に申し上げますと:

(1a)LaTeX の正式リリースは、年 2 回?(最近だと 6 月と 11 月あたり?)
(1b)patch level ?? のリリース日はどこに書かれているのでしょうか?

(2a)TeX Live のリリースは年頭の 1 回のみ?(2 月か 3 月頃?)
(2b)もしも binary が年内に更新された場合、tlmgr によるアップデートで
   LaTeX 自体(binary)も更新されるのでしょうか?

(3a)カーネル(各種 dtx ファイル)への変更が、fmt ないし binary に
   反映されるタイミングはいつ?
(3b)fmt の再生成と、それが binary に取り込まれるというのは、別のタイミング?

(4)つまるところ、上記(1)~(3)のタイミングにはズレがあるということ?

という諸々の疑問について、教えていただると嬉しいです。


-------------- 以下は、現時点での私の理解です --------------

LaTeX2e のリリース時には LaTeX News がリリースされるので、そ
れを見ると、LaTeX のリリース日が分かるのかな、と思います。

LaTeX Project のページ(https://www.latex-project.org/news/latex2e-news/)とか、
手元の各号や、それらが一つにマージされた pdf なんかを見ますと、
例えば 2020 年以降ですと、次のような日付けになっています:

 Issue 31, February 2020 (LATEX release 2020-02-02)
 Issue 32, October 2020 (LATEX release 2020-10-01)

 Issue 33, June 2021 (LATEX release 2021-06-01)
 Issue 34, November 2021 (LATEX release 2021-11-15)

 Issue 35, June 2022 (LATEX release 2022-06-01)
 Issue 36, November 2022 (LATEX release 2022-11-01)

 Issue 37, June 2023 (LATEX release 2023-06-01)
 Issue 38, November 2023 (LATEX release 2023-11-01)

 Issue 39, June 2024 (LATEX release 2024-06-01)
 Issue 40, November 2024 (LATEX release 2024-11-01)

これらが、「LaTeX のリリース日」なのかなと思っています。

なお、現在の TeX Live 2025 には:

 Issue 41, June 2025 --- DRAFT version for upcoming release (LATEX release 2025-06-01)

も含まれているみたいです。

それから、changes.txt というファイルもあって、これは、

 This file lists changes to the LaTeX2e files in reverse chronological order
 of publication (therefore the dates might be out of sequence if there are
 hotfixes). It is provided for convenience only.  It therefore makes no claims
 to completeness or accuracy and it contains some references to files that are
 not part of the distribution.

というものです。

このファイルの冒頭の 2024 年の分を抜粋してみますと、以下のよう
になっています:

------------------------------------------------------------
#########################
# 2024-11-01 PL2 Release
#########################

2025-01-26  Frank Mittelbach  <Frank.Mittelbach@latex-project.org>

* ltlists.dtx:
Only migrate \cs{@doendpe} out of simple and semi-simple groups (gh/1641)

#########################
# 2024-11-01 PL1 Release
#########################

2024-11-22  Frank Mittelbach  <Frank.Mittelbach@latex-project.org>

* lttagging.dtx (section{Implementation}):
Declare \tag_if_active:TF and friends in the kernel (gh/1558)
. . . . .

#########################
# 2024-11-01 Release
#########################

2024-10-29  Yukai Chou <muzimuzhi@gmail.com>
* lthooks.dtx (subsection{Setting rules for hooks code}):
Skip mapping over undeclared \g__hook_<hook>_code_prop (gh/1513).
. . . . .

#########################
# 2024-06-01 PL2 Release
#########################

2024-06-23  Yukai Chou  <muzimuzhi@gmail.com>

* ltpara.dtx
Append \everypar toks to \g__parar_standard_everypar_tl, rollback
2023/06/01 (gh/1386)

#########################
# 2024-06-01 PL1 Release
#########################

2024-06-10  Frank Mittelbach  <Frank.Mittelbach@latex-project.org>

* ltboxes.dtx (section{\LaTeX\ Box commands}):
Always use a \vrule strut after all, but back up by a baseline
if already in vertical mode. Otherwise empty table p-cells will
not get the correct width (bug seen first with colortbl)
. . . . .

#########################
# 2024-06-01 Release
#########################

2024-05-31  Frank Mittelbach  <Frank.Mittelbach@latex-project.org>

* ltmarks.dtx (subsection{Allocating new mark classes}):
Initialize all marks with an id, use 0 when a new class is made (gh/1359)
(subsection{Placing and retrieving marks}):
Remove the id when returning the mark value (gh/1359)
. . . . .
------------------------------------------------------------

これらを見て、素人判断する限りでは、2024 年は、2024-06-01 Release
と 2024-11-01 Release とがあって、それぞれに、patch level 1 と
patch level 2 の追加リリースがあったのかなと思われます。

それで、上掲の抜粋では「. . . . .」として割愛している沢山の
dtx への更新が、patch level ?? の追加リリース時、そして次回の
正式リリースの際に、format ないし binary に取り込まれていると
推測しているのですけれど、その推測で合ってますでしょうか?
(それとも、format や binary は、もっと小まめに更新されている
のでしょうか?)

あと、正式リリース日は、LaTeX News に書かれているとして、PL ??
Release のリリース日は、どこに書いてあるのでしょうか?

changes.txt にはリリース日の記載はなくて、また、例えば、私の
手元の W32TeX [2020/07/19] のログですと、

 This is pdfTeX, Version 3.14159265-2.6-1.40.21 (TeX Live 2020/W32TeX) (preloaded format=latex 2020.7.18)

 LaTeX2e <2020-02-02> patch level 5
 L3 programming layer <2020-07-17>

となっていて、これは「2020-02-02 PL 5 Release」なんだろうな、
とは思うのですが、そのリリース日がいつだったのかは、どうやっ
て確認できるのでしょうか(分からなくても何も困りはしないので
すけれど)。

------------- 以上です。よろしくお願いします。 -------------

dvipdfmx20250205と\usepackage{otf}で処理に時間がかかる

- gbb 60166 の投稿

gbb60166です。TeXLive2025を使っていて気づいたので質問します。

\documentclass{jsarticle}
\usepackage{otf}
\begin{document}
あいう
\end{document}

をuplatexでコンパイルすると一瞬で終わりますが、dvipdfmxで変換しようとすると数十秒かかります。

\usepackage{otf}をコメントアウトするとuplatexのコンパイルもdvipdfmxの変換も一瞬で終わります。haranoajiフォントでもhiraginopronフォントでも同じ状況です。

職場のWindows10と、自宅のWindows7どちらも同じ状況です。どなたか試してみていただけないでしょうか?

\usepackage{luatexja-fontspec} について

- 皓一 田中 の投稿

LATEX美文書作成入門第9版に沿ってWindows-11 24H2にインストールできましたが,

和文フォントを変えたいために,13.3,p.243の記載例を入力したところ,

(c:/texlive/2025/texmf-dist/tex/latex/l3kernel/expl3.sty

(c:/texlive/2025/texmf-dist/tex/latex/l3backend/l3backend-dvips.def)))

(c:/texlive/2025/texmf-dist/tex/luatex/luatexja/luatexja.sty

(c:/texlive/2025/texmf-dist/tex/luatex/luatexja/luatexja-core.sty

(c:/texlive/2025/texmf-dist/tex/generic/infwarerr/infwarerr.sty)

! Package luatexja-core Error: This package requires Lua(HB)(La)TeX.

See the luatexja-core package documentation for explanation.

Type H <return> for immediate help.

...

l.79 ...e}{This package requires Lua(HB)(La)TeX}{}

というエラーメッセージが返ってきました.どう対処すればよろしいでしょうか.

upLaTeX で l3regex の 16 進コードによるマッチができない

- ya ra の投稿

expl3 を利用して (U+3042) が \x{3042} にマッチするか確かめる関数を upLaTeX で処理するとエラーになります。(LuaLaTeX や XeLaTeX ではエラー無く処理される)

upLaTeX でもこれがエラー無く処理できる方法はあるでしょうか。

バージョン

e-upTeX 3.141592653-p4.1.1-u1.30-230214-2.6 (utf8.uptex) (TeX Live 2024)
kpathsea version 6.4.0
ptexenc version 1.4.6
Copyright 2024 D.E. Knuth.
There is NO warranty.  Redistribution of this software is
covered by the terms of both the e-upTeX copyright and
the Lesser GNU General Public License.
For more information about these matters, see the file
named COPYING and the e-upTeX source.
Primary author of e-upTeX: Japanese TeX Development Community.

再現

\documentclass{article}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{lmodern}
\usepackage{expl3}
\begin{document}

\ExplSyntaxOn

\regex_match:nnTF
{ \x{3042} }
{ あ }
{ True }
{ False }

\ExplSyntaxOff

\end{document}

該当するエラーメッセージ

 Use of \??? doesn't match its definition.
<argument> \???
                 ! LaTeX Error: Character code ##1 too large in \x{##2} regex.
l.9 { あ }

TeX ファイルと upLaTeX で実行した際のログファイルを添付します。


一方で、\x{0042} 等に変更するとエラー無くうまくいきます。

このことを踏まえて少し確かめてみると、\x{hh} 形式が使えないと言うよりは upLaTeX で \x{hh}\x{00FF} までしか使えないような雰囲気でした。

改ページを伴うlistingsの環境中で行番号をコピーしないようにしたい

- Y O の投稿

お世話になります。

listingsで載せたコードをコピーする際、行番号も選択されてしまうことが気になっており、対処法を模索していました。
今のところStack Exchangeであった最後の回答を参考にしています。
本来行番号を出力するところでは出力せず、グローバルマクロ \typesetPendingLineNumbers に追加しておき、lstlistingの終わりで作成したフックで出力します。

ここで、改ページを伴う場合においても、行番号をうまく表示させたいと考えて以下のコマンドを追記しました。

\AddToHookNext{shipout/before}{%
   \setbox\ShipoutBox=\vbox{    \box\ShipoutBox%
   \begin{tikzpicture}[remember picture, overlay]%
    \typesetPendingLineNumbers
    \end{tikzpicture}}%
   \gdef\typesetPendingLineNumbers{}% 
}

改ページするとき、今まで蓄えていた行番号を出力し、グローバルマクロ \typesetPendingLineNumbers をリセットするつもりで書きました。

しかしこの変更を加えると、次ページに表示されるべき行番号が一部分だけ前ページに表示されるようになってしまいました。この様子を以下の画像で示します。
image.pngimage%20%281%29.png
マクロ作成についてはあまり経験がなく、追記したコードに何かしら問題があるのかもしれないと考えています。

なお、私の環境はWindows PCで、TeX Live 2023を使用して以下のコマンドでビルドしています。
latexmk -pdfdvi .\main.tex

以上の現象の原因および対処方法について、ご教示いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

タイプセット後のプレビュー画面がグレー表示になってしまう

- t bz の投稿

texlive2023を使用しておりますが、プリアンブルに下記のコードを入力した直後から、タイプセット後にプレビュー画面がグレー表示になる問題が発生しています。

\usepackage[utf8]{inputenc}
\usepackage{kotex}

タイプセット自体は正常に完了しているようで、生成されたPDFファイルを直接開くと内容は正しく表示されます。
しかし、毎回PDFファイルを開いて出力結果を確認するのは作業効率が悪いため、エディタ内でのプレビュー表示を復活させたいと考えています。

上記コードを消しても症状が残ったままです。
また、上記コードを使用していない過去のファイルにも同様の現象が及んでいることから、パッケージの読み込み順序の問題でもなさそうです。

texLive2023を完全にアンインストールして最新版を再インストールすることも検討していますが、インストールには相当な時間がかかるため、それ以外の解決策がありましたらご教示いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。