pdfxのX4変換が地雷系すぎる

pdfxのX4変換が地雷系すぎる

- KK TeX の投稿
返信数: 4

LuaLaTeXを使って、acrobatの変換を経ずに直接X-4やX-1a形式のPDFを得る方法を模索しています。(そのテストでacrobatのプリフライトを使っているので本末転倒なのですが、それは一旦置いておくとして、)以下に問題のソース全文を載せます。

\begin{filecontents*}{\jobname.xmpdata}
\Title{あいうえお}
\Author{あいうえお}
\Language{ja-JP}
\Keywords{LaTeX}
\Publisher{あいうえお}
\end{filecontents*}

 \documentclass[8pt,b5paper,twoside]{ltjsreport}
\documentclass[luatex,fontsize=8pt,paper=b5,twoside,report]{jlreq}%今後はこっちメインで
\usepackage[top=18truemm,bottom=14truemm,left=14truemm,right=14truemm]{geometry}
 
\usepackage[x-4]{pdfx}
\begin{document}
あいうえおあいうえお
\end{document}
 
これをLuaでコンパイルしたものをプリフライトチェックにかけます。
 
すると
上の画像のようになりました。ならinfo側を強制的に変更してやろうと思ったので、

\directlua{
pdf.setinfo("Keywords", "LaTeX")
}

を追記したところ、

こうなりました。

お手上げです。

ちなみに、

\usepackage[x-1a]{pdfx}

とすると1a規格のプリフライトチェックをちゃんとパスします。

ここの不整合を修正するにはどのようにすれば良いでしょうか。
KK TeX への返信

Re: pdfxのX4変換が地雷系すぎる

- Yamamoto Munehiro "munepi" の投稿
texdoc pdfx

のドキュメントpdfx.pdf中に示されている例のとおり、キーワードが1つの場合に、

\Keywords{LaTeX\sep}

のように書くと、ひとまず、Adobe Acrobat 2025.001.20577のプロフライトにおける「PDF/X−4への準拠を確認」で問題ないようです。


----------<8----------<8----------
%#!lualatex --shell-escape d3988
%#LPR open -a "Adobe Acrobat" d3988.pdf
\begin{filecontents}[force]{\jobname.xmpdata}
\Title{あいうえお}
\Author{あいうえお}
\Language{ja-JP}
% \Keywords{LaTeX}
\Keywords{LaTeX\sep}
\Publisher{あいうえお}
\end{filecontents}

\documentclass{jlreq}
\usepackage[%
% x-1a%
x-4%
]{pdfx}
\begin{document}
あいうえおあいうえお
\end{document}
----------<8----------<8----------
Yamamoto Munehiro "munepi" への返信

Re: pdfxのX4変換が地雷系すぎる

- KK TeX の投稿

なるほど、その通りでした。どうもありがとうございます。
1aの時は大丈夫だから同じ書き方でokだろうと思っていましたが、そうではなかったのですね!もっとよく調べておくべきでした。

1つ追加でご質問させていただきたいです。この変換でプリフライトチェックを通るように作ったpdfxは、トンボをつけて入稿するとなると、acrobatでの他の変換なしで入稿しても問題ないものなのでしょうか。画像はCYMKに変換してから貼っていることを前提としています。

KK TeX への返信

Re: pdfxのX4変換が地雷系すぎる

- Yamamoto Munehiro "munepi" の投稿
> この変換でプリフライトチェックを通るように作ったpdfxは、トンボをつけて入稿するとなると、
> acrobatでの他の変換なしで入稿しても問題ないものなのでしょうか。

入稿される印刷所の仕様にしたがうしかなく、一度、入稿される印刷所で試されるとよいのではないでしょうか。
また、この問い「acrobatでの他の変換なしで入稿しても問題ないものなのでしょうか。」に対して、何人も「問題ありません」と答えることができないです。

経験上、pdfxパッケージを使わずに、印刷事故が起きにくいデータ*1を作ってLaTeX組版した上で、

* callas pdfToolboxで然るべき印刷仕様PDFを作る
* もしくは、最新版Adobe Acrobat Proの「プロフライト」で然るべき印刷仕様PDFを作る ←わたし個人としては、これで作ったPDFを一度も印刷所へ入稿したことがありません。

と、まともな印刷所*2であれば、問題なく受け付けてくれる、ということしか言えません。

*1: 参考:株式会社SCREENグラフィックソリューションズ「EQUIOS出力の手引き 第17版」 https://www.screen.co.jp/ga/guide
*2: \iffalse すべての印刷所が”まとも”ではあるとかぎりません。また、”まとも”でないRIP処理を行うことは、その印刷会社における入稿処理コストを下げるための合理化である場合もありえます(した)。\fi
KK TeX への返信

Re: pdfxのX4変換が地雷系すぎる

- 本田 知亮 の投稿
munepiさんの仰ることが正道で
データ入稿する際には最終稿と同じ形式のデータで
入稿先の印刷会社でデータの試験をするしかないんです.

それでも最終稿で「ここでアウト!?」みたいなことは発生します.
Adobeの製品だって,
特定のRIPで盛大にアウトな出力になるPDFを吐き出すバージョンがたまにあったりしますから,
正直,出たとこ勝負な面は否定できません
(支給のPDFが地雷バージョン製で盛大に文字や線が欠けたことがあります).
ですので,実は,何かあったときに対処できるスケジュールと,
そもそも対処できる印刷会社であることが結構大事だったりします.

なんとなくKK TeXさんの状況というか立場が推測できるので,ちょっと踏み込ませていただくと
私が支給のPDFをチェックするときは,プリフライトは実は気にせず,最低限

フォントの埋め込み(type3は危ない)・細い線とその線種と色・裁ち落としの塗り足し

は確実に確認してくれと毎回言います(ほかにもチェックする点はあります).
また製版工程での面付+RIPの試験も推奨します.
特にtikzやhyperrefで凝ったPDFや最新版のTeXの場合はRIP試験を強く推奨します
(RIPの地雷を踏みぬいている可能性があったりします).

この三点で塗り足しはかなりの高確率でNGです.
グレーの薄くて細い線(とくに破線や点線)でアウトなケースも多いです.
私が「あぶないよ」と回答するときの理由は,RIPでの試験以外では
ほぼこの二点のどちらかもしくは両方です.