以前,割り箸はもったいないと言ったら「間伐材で作っているので環境に悪いものではない」とたしなめられた。それで納得していたら,今日のクローズアップ現代によれば,割り箸の97%は中国からの輸入で,間伐材どころか森林破壊の原因になっているという。
ここなんかを見れば分かります。
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/99/k01/6_18prs1.htm
ありがとうございます。ここでは90%近くが中国となっていますね。今は97%だそうですから,急速に変わっているんですね。
わたしは1998年に森林学で修士を収めています。もう10年も前なので最新知識はありません。 すでに紹介済みのWebで紹介のとおり、輸入材が安い理由に「再生産を考慮していない林業だから」というのがあります。日本の林業は再生前提で施行されるのでいろいろと経費が高く、だから売れずに苦しんでいました。間伐など費用が掛かるけれど収益がないものに関して、なんとか副収入が得られないかと苦しんでいたことは事実です。 10年前にすでにあった誤解は、「日本が安さのために熱帯林を切らせている」というものです。実際は、現地民が目先利益のために積極的に伐採してしまっていたケースが多数あります(すべてとは言いません)。あえていえば、林業先進国であるドイツや日本がもっと警鐘を鳴らずべきだったのに うまく機能せず、上記Webのような現状を迎えたと考えられます。 この短い文でなんらかの提言や結論はないのですが、上記Webのいう「再生産のための施工指導をし、そのコストを織り込み済みの値段にする」(要約)というのは1つの解法だと思います。できれば国内林業にも光を再び。自然との共生は、自然を放置することからは生まれませんので。
ありがとうございます。sumiさんは森林学がご専門だったんですね。今はあらゆることについて目先利益が優先してしまっているような気がしますが(大学もしかり),サステイナブルという言葉を宣伝文句に終わらせない努力を怠っている気がします
大学生協の食堂だと、国内の森林の間伐材を材料としたものを使っていることもあるようです。
http://www.wcoop.ne.jp/information/info_iin_k_0301.html
http://www.tuat-coop.jp/coop/coop.html
情報ありがとうございます。生協はそもそも割り箸を使っていないところも多いですね
先月子供と奥多摩の山に登ってきました。 林野庁の「間伐済み」との看板のある杉林の中には 直径10cm以上もある立派な間伐材が無造作に(ごろごろと)放置されていました。 「放置されていました」表現には語弊があるのですが、もうとっくに 作業終了していたようなので、放置されていると感じました。 間伐材の売値より、運び賃の方が高額とか。そう言えば以前、 秩父では取りに行けば間伐材はただでもらえるとニュースで伝えていた。 こんな現状で良いのでそうかね。 それだったら、完全に杉を伐採して広葉樹林の林に変えればよいと思う。 杉花粉は減るし、実がなれば熊やイノシシ•猿は山から下りて来なくなり、山の保水性も上がり、土砂災害が少なくなります。
ちなみに林野庁はもうありません。潰されました。
>間伐材の売値より、運び賃の方が高額 そうなのです。で、運べません。誰もお金を出してくれないからです。 こういう風潮を作ったのは、80年代のエセ環境保護運動(原生林原理主義)と、あと低金額を好む市場です。
というかまあ、10cmの材では売り物になりません。30cmはないと柱も板も取れない。 パルプも、国産は高いので買ってくれないし。
>こんな現状で良いのでそうかね 林家や研究家はなんとかしたいとずっと思ってますですよ。 10年以上前から森林保護税とか空気税とかいろいろ検討はしてるんですけど。
>完全に杉を伐採して広葉樹林の林に変えればよいと思う。 ・杉を切るのにいくらかかると思いますか? ・広葉樹を植えるのにいくらかかると思いますか? ・広葉樹が育つのに何年かかると思いますか?
施業的には、120年計画の段階植え替え措置が必要になると思います。 でもいま、誰もそのためのお金を払ってくれないのです。
杉は売ればお金になります。広葉樹は材にならんのです。 山林管理者の生計を無視した森林計画は、計画にならぬです。
ちなみに、スギは日本でイメージされるような悪い木ではありません。 世界中から羨望を集めた、林業の夢のような優秀な木です。治山力もあります。 花粉症の原因はスギではないですし。 (卵アレルギーの原因が卵ではないのと同じです。)
>山の保水性も上がり、土砂災害が少なくなります。
そのことに国民が代価を払ってくれるように世論が動くと、ほんと嬉しいです。
日本は、国土の68%が森林であるという、非常に稀有な先進国です。だからこそ「森林は無料である」と誤解されがちですが。なくなるまえに、いまある森林を守ることに国民がお金を出してくれるようになりますように。
割り箸の状況は大分前から変わっているようですよ
ここなんかを見れば分かります。
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/99/k01/6_18prs1.htm
ありがとうございま
ありがとうございます。ここでは90%近くが中国となっていますね。今は97%だそうですから,急速に変わっているんですね。
元学生からの駄文
わたしは1998年に森林学で修士を収めています。もう10年も前なので最新知識はありません。
すでに紹介済みのWebで紹介のとおり、輸入材が安い理由に「再生産を考慮していない林業だから」というのがあります。日本の林業は再生前提で施行されるのでいろいろと経費が高く、だから売れずに苦しんでいました。間伐など費用が掛かるけれど収益がないものに関して、なんとか副収入が得られないかと苦しんでいたことは事実です。
10年前にすでにあった誤解は、「日本が安さのために熱帯林を切らせている」というものです。実際は、現地民が目先利益のために積極的に伐採してしまっていたケースが多数あります(すべてとは言いません)。あえていえば、林業先進国であるドイツや日本がもっと警鐘を鳴らずべきだったのに うまく機能せず、上記Webのような現状を迎えたと考えられます。
この短い文でなんらかの提言や結論はないのですが、上記Webのいう「再生産のための施工指導をし、そのコストを織り込み済みの値段にする」(要約)というのは1つの解法だと思います。できれば国内林業にも光を再び。自然との共生は、自然を放置することからは生まれませんので。
ありがとうございま
ありがとうございます。sumiさんは森林学がご専門だったんですね。今はあらゆることについて目先利益が優先してしまっているような気がしますが(大学もしかり),サステイナブルという言葉を宣伝文句に終わらせない努力を怠っている気がします
大学生協
大学生協の食堂だと、国内の森林の間伐材を材料としたものを使っていることもあるようです。
http://www.wcoop.ne.jp/information/info_iin_k_0301.html
http://www.tuat-coop.jp/coop/coop.html
Re: 大学生協
情報ありがとうございます。生協はそもそも割り箸を使っていないところも多いですね
日本の間伐材は廃棄物
先月子供と奥多摩の山に登ってきました。
林野庁の「間伐済み」との看板のある杉林の中には
直径10cm以上もある立派な間伐材が無造作に(ごろごろと)放置されていました。
「放置されていました」表現には語弊があるのですが、もうとっくに
作業終了していたようなので、放置されていると感じました。
間伐材の売値より、運び賃の方が高額とか。そう言えば以前、
秩父では取りに行けば間伐材はただでもらえるとニュースで伝えていた。
こんな現状で良いのでそうかね。
それだったら、完全に杉を伐採して広葉樹林の林に変えればよいと思う。
杉花粉は減るし、実がなれば熊やイノシシ•猿は山から下りて来なくなり、山の保水性も上がり、土砂災害が少なくなります。
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ちなみに林野庁はもうありません。潰されました。
>間伐材の売値より、運び賃の方が高額
そうなのです。で、運べません。誰もお金を出してくれないからです。
こういう風潮を作ったのは、80年代のエセ環境保護運動(原生林原理主義)と、あと低金額を好む市場です。
というかまあ、10cmの材では売り物になりません。30cmはないと柱も板も取れない。
パルプも、国産は高いので買ってくれないし。
>こんな現状で良いのでそうかね
林家や研究家はなんとかしたいとずっと思ってますですよ。
10年以上前から森林保護税とか空気税とかいろいろ検討はしてるんですけど。
>完全に杉を伐採して広葉樹林の林に変えればよいと思う。
・杉を切るのにいくらかかると思いますか?
・広葉樹を植えるのにいくらかかると思いますか?
・広葉樹が育つのに何年かかると思いますか?
施業的には、120年計画の段階植え替え措置が必要になると思います。
でもいま、誰もそのためのお金を払ってくれないのです。
杉は売ればお金になります。広葉樹は材にならんのです。
山林管理者の生計を無視した森林計画は、計画にならぬです。
ちなみに、スギは日本でイメージされるような悪い木ではありません。
世界中から羨望を集めた、林業の夢のような優秀な木です。治山力もあります。
花粉症の原因はスギではないですし。
(卵アレルギーの原因が卵ではないのと同じです。)
>山の保水性も上がり、土砂災害が少なくなります。
そのことに国民が代価を払ってくれるように世論が動くと、ほんと嬉しいです。
日本は、国土の68%が森林であるという、非常に稀有な先進国です。だからこそ「森林は無料である」と誤解されがちですが。なくなるまえに、いまある森林を守ることに国民がお金を出してくれるようになりますように。