教育IT試験

財団法人 科学技術教育協会の「教育IT試験」を教えていただいた。「特に学校現場で必要とされているITの能力について特化した試験」だそうである。

過去問題(IEでしか実行できない)を見てみると,2級の最初の問題はCtrl-aなどのショートカットを問う。Ctrl-aは「編集」→「すべて選択」という選択肢を選べばいいのだろう。Mac OS Xの文字入力時なら「行頭へ移動」(つまりデフォルトではEmacsと同じ)だがその選択肢はない。コンピュータといえばMicrosoft社のOSで動くものしかなく,それを学ぶことが「ITの能力」ということなのか。他の過去問も調べてみると,10問中,2級では4問,3級では5問がMicrosoft製品の問題である。

困ったものですね。

困ったものですね。

少し話がずれますが、私の近況を顧みましても、今やWindows + IEでないとまともに就活もできない状況です。

(例えば、私の受けたSHL社製のWeb試験は上記の組み合わせ以外の動作を保証していません。他にも多々例があります。)

Windows重視の「教育」まで広まってしまってはどうしようもありません。

世の中がそうなっているから

学校現場で一般的に使われているものがWindowsならば、『それを学ぶことが「ITの能力」ということ』なんじゃないでしょうか。

この試験自体、

> この認定試験は、教育現場におけるIT活用能力の研鑚目標とその達成度を計る指針となることを目指しており、一般的なパソコンスキルだけでなく、授業や校務で必須となる能力を計るものとなっています。
(「教育用IT活用能力認定試験」について: http://www.fest.or.jp/EXAM/outline.html より)

という事なので、要求されているのは、学校現場にあるWindows(+Microsoft製品)を使える、という事だと思います。

それ以外のモノを使える人ならWindowsくらい楽勝、みたいな認識かもしれませんが。

なるほど

ある研究会で高校の先生から「情報専攻の大学生にTAで来てもらったがWord/Excelの能力が意外と低くがっかりした」といったことを言われたことがあります。実は私も苦手ですとお答えしましたが,やはり世間一般のIT能力というのはMicrosoft製品をうまく使う能力らしいです。大学で情報関係学科の学生が期待される能力はまったく別物ですし,文科省のいわゆる「生きる力」的な情報活用能力もまた別物なのでしょうね

「教育IT試験」じゃな

「教育IT試験」じゃなくて、「教育Windows試験」って名前を変えればいいのに。

その昔、実習生さんに

その昔、実習生さんに「メールサーバ(Linux)に・・・をインストールして実習・授業で活用してね。」とお願いしたのですが、やれた人はまだいません。

実は合格してたりします!(^^)!

2級と3級を一昨年受験して合格してます。

Windows試験になってしまうのは仕方がない理由があるのではないかと思っています。
 というのは、職業科高校(商業高校校長会とか、工業高校校長会など)が主催の検定試験がWindowsというか、MS Officeを前提としているからです。Excelのマクロの作成が出題されているわけで、そのために、OOoでは関数名が違うために授業では利用できないわけです。
 大学入試にあわせて進路指導するのと同じく、資格試験にあわせているというわけではないでしょうか。
 で、デザイン科ではMac専用試験があると、バランスが取れるのではないかな、と思ったりするわけです。
http://www.ipa.go.jp/software/open/2004/stc/alpha/documents/report.pdf
の97,110ページでは「社会に出てから」といってますが、検定試験対策のことだとおもっています。

奴隷にはなりたくない

"Make us your slaves, but feed us."
by ドストエフスキー

「軽薄なものが盲人の手を引く危険な社会」
by E.F.シューマッハー

工業高校校長協会主催も?

WindowsやOfficeが前提の試験になってましたか?
自分の記憶ではそのような問題は情報技術検定にでてきていないんですが。

先生だけでなく、生徒もWindowsへの即物的な知識を求めてきます。就職する頃には仕様が変わるから教えていませんが。

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