教育用プログラミング言語に関するワークショップ

結局の所、中等教育ま

結局の所、中等教育まででプログラミング言語を教えるというのは、将来プログラマになる人の選別と動機付けが目標なのでしょうか、それとも、とにかく全員に手順的な自動処理を理解させることが目標なのでしょうか。どちらが目標なのかによって用いられるべき言語は変わってくると思うのですが、その辺のコンセンサスが無いらしい所に問題を感じます。

数学を教える理由が,

数学を教える理由が,数学者になる人の選別・動機付けか,それとも全員に数学を理解させることか,と問われたら,何と答えればいいのでしょうか。数学は百年も教えられているので今さらそんなこと聞かないけれど,情報は新しい教科だけにそういうことが問題になりやすいですね。高校生を教えていたころ,こんな数学やっても卒業したらおつりの計算しかしないのに,なぜこんなことやらなきゃいけないの?とよく質問されました。

参考までに

そのような質問をする生徒には、奥村先生は何とお答えになりましたか?

いや,たった一つの答

いや,たった一つの答えはありません。だれが,どういう状況/意図で聞いたかによります。授業をつぶす意図での質問(たいていはそうです)だったら軽くかわせばいいですし。生徒に意義を理解してもらえない限り授業を始めさせてもらえないような弱気な先生は破綻します。そうでなくても,質問者に最適な回答は先生にもわかりませんので,究極的には「自分で考えなさい」になります。そもそも数学を勉強する意義が一意ではないですし。同じ学校でも,将来数学で仕事する者もいれば,「一割引」の意味がわからない高校生もいます。
それはそれとして,「何のためにこんな勉強するのですか」と聞かれたピタゴラスの答えとかから始めて,一度はこういう話はどんな先生でもするのではないでしょうか。先生ごとに説明も違うということが,また生徒の勉強になることでしょう。
プログラミングを勉強する意義についても,全部の生徒が同じ目標を持っていることはありえないと思います。それだけにダイナミックレンジの広い教え方が必要だと思います。

コメントの表示オプション

お好みの表示方法を選択し、「設定の保存」をクリックすると、表示方法を変更することができます。