被害者の実名発表は個人情報の過剰保護か?

最近,個人情報の過剰保護が問題になっている(個人情報漏えい事件を斬る(18):医療機関の事例に学ぶ(その2)----JR宝塚線脱線事故で露呈した「過剰反応」問題:IT Proなど参照)。

警察が被害者を実名発表しないケースが出始めたことも日本新聞協会や民放連からやり玉にあがっている。当初から個人情報保護法はマスコミ規制法だとして反対していたマスコミ側の立場としては納得できる。「被害者は実名発表を」 殺人事件被害者の父が請願書(朝日)といったこともニュースになった。

でも,一律に全員を実名発表しなければならないのか。実名発表を望む被害者だけ実名発表するということではいけないのか。

> 実名発表を望む被害

> 実名発表を望む被害者だけ実名発表するということではいけないのか。

空想めいて聞こえるかもしれませんが,報道するかどうかは別として被害者の属性をメディアが追跡調査できる状態になっていなければ,逮捕に際して警察が「被害者」をでっち上げる可能性を排除できなくなるではないかという議論だと思います。

なるほど。この被害者

なるほど。この被害者のかたのような理由なら嫌がる人の実名まで発表しなくてもいいと思ったのですが,警察のでっちあげということを考えれば被害者属性の発表は必要なのかもしれませんね。正確には,発表といっても,記者クラブ会員といった既得権のあるメディアへの発表ということでしょうけれど。

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