Wordでまともな文書を作る方法

日経パソコン2010-03-08特集1「魅せる文書の勘所」すばらしい。Wordでペラもの作らせるならこういう指導を。ただ文字色をグレーにするのは網掛けになって読みにくくなる場合があるので注意。サンプル文書は日経パソコン Onlineからダウンロードできる。

左は稚拙な例,右は良い例。

この特集記事に相当する本は私の知る範囲では次のものくらい(やや古い本):

Wordでマスターする 使えるビジネス文書 レイアウトの極意

実際に次の本はWordで組まれている:

Moodle入門 オープンソースで構築するeラーニングシステム

逆にTeXで組まれていてもどうしようもない文書もある。伝えるためのルールを知らなければいくらマクロをハックしても自己満足に終わる。

[2010-03-09追記] 上は昨日Twitterでつぶやいたことのまとめのつもりで書いた。Twitter経由でいくつかお礼をいただき恐縮。Wordの授業で取り上げていただくなら,技巧的なところよりは,なぜワードアートの文字がみっともないかとか,フォントの使い分けや,段落配置のゲシュタルト心理学的なことを扱うといいと思う。原理的なことは次の本がお薦め。

ノンデザイナーズ・デザインブック

[2010-06-22追記] ネットでも公開された:魅せる文書の勘所。Thanks: 落伍弟子のブログ : 魅せる文書の勘所。なお,WordはしょせんWordである。この記事の模範作例をMacのWord 2008で読み込むと無残なレイアウトになる。この記事では使っていないが数式もMac版では読めない。Windowsで作ったものはWindowsで印刷またはPDF化するしかない。

拙著、ご紹介いただき、ありがとうございます

「Wordでマスターする使えるビジネス文書レイアウトの極意」著者のひとり、小林哲之です。
この本を出版する際、担当の編集長が申しました。
「この本は、これまで出版されたなかで、最も高度なWord本である。そして、今後もそうである」
どうやら、大変な覚悟が必要だったようです。
というわけで、古くなろうと、続編の依頼は、来ません。
まだ、流通在庫があるようですが、事実上絶版です。
少し、寂しいですが、稀に、このように紹介くださる方が居られて、とても嬉しい思いをします。
ありがとうございます。

Re: 拙著、ご紹介いただき、ありがとうございます

著者のかたにコメントをいただき恐縮です。
ほんとにすばらしい本でしたので,Word 2010版が出るのを心待ちにしていたのですが,あまり売れないのでしょうか。残念です。

Re: 拙著、ご紹介いただき、ありがとうございます

一応、1万部は超えていますので、まるっきり売れていないというわけでもないようですが、とにかく読者を選ぶ本のようで、じわじわとしか売れません。
加えて、担当の編集者が居なくなってしまいましたので、まず、続編は期待できません。
なにより、著者側としてもあそこまでのパワーを投入できるか、疑問ではあります。
依頼が来たとしても、あれを超えるクオリティを実現できるか、、、、デザイナーとライターの、矜持をかけたバトルの連続をもう一度やるのか、、、といった問題もあります。
もし、書くとしても、また違った切り口の本になると思います。

Re: 拙著、ご紹介いただき、ありがとうございます

なるほど。1万部売れればこの手の本では売れた方ですよね。違った切り口の本でもかまいませんのでぜひぜひ。

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