PDFのフォント制限は無意味

情報処理学会全国大会の原稿送信要項には,原稿(PDF)の日本語フォントはWindowsではMS明朝またはMSゴシック,Macでは細明朝または中ゴシック・平成明朝または平成角ゴシック,英字フォントはArial,Century,Times,Times New Roman,Helvetica,Symbolに限定するように書かれている。TeXではこれだけに限定することは至難の業である。ちょっとした数式を書けば数式用フォントが使われてしまう。そもそもなぜ「これ以外のフォントを使用されると,DVD-ROMを利用する環境によっては文字化けや表示エラーを起こすことがあります」なのか理解ができない。

情報処理学会の研究報告原稿(PDFファイル)作成についてには,LaTeXのスタイルとWordのテンプレートが用意されており,PDFファイルには必ずフォントを埋め込むよう指示がある。この「必ずフォントを埋め込む」が今では正しい指示だ。全国大会の原稿でも,この流儀で提出しても断られることはない(丸投げ業者はそこまでチェックしない)。

ブロードバンドが普及していなかったころは,理系のPDFは少しでも軽くするために基本フォントは埋め込まないのが流儀であった。今は違う。

ちなみに,情報処理学会のペーパー類はすべて電子化され,通常のディスプレイ上で読みやすいA4横置きに統一されたと思っていたが,全国大会はまだA4縦置きであった。

リンク切れ

研究報告原稿(PDFファイル)作成についてから当サイトをリンクしていただいていたようです。ところがチルダが化けていて…

それはちゃんと苦情を

それはちゃんと苦情を申し立てるべきだと思います。

Re: それはちゃんと苦情を

どこに言えばいいんでしょう。最近はメールアドレスを書いていないところがほとんどで,リンク切れの報告がしにくいです。

問い合わせ用のメールアドレス

http://www.ipsj.or.jp/01kyotsu/toi.html に事務局の各種連絡用メールアドレスが記載されています。

横置き

>通常のディスプレイ上で読みやすいA4横置き

すみません,私は「A4横置き」を「ディスプレイ上で読みやすい」と思ったことは一度もありません.

20インチ以上の大画面で,見開きを表示してもなお十分読みやすい環境なら横置きもよいでしょう.でも,1024×768で10インチ程度のサブノートPCだと,まず拡大して左半分を読んで,次に横スクロールして右半分を読んで,それから次ページに移ってまた横スクロールして左半分… で,ものすごくストレスを感じます.A4縦置きなら縦スクロールだけで読めるのに…

つまり「1024×768で10インチ程度」はもはや「通常」のディスプレイではないということですね.うーむ.

Re: 問い合わせ用のメールアドレス

ありがとうございます。調べ不足でした。
さっそく問い合わせてみます。

Re: 横置き

じつは私も,FlexScan S2100(大学ではS2000)を縦置きにしてPDF用ディスプレイにしているので,横置きのPDFはより品質の低いディスプレイで見なけれならず,うれしくありません。

ディスプレイ依存にしないためには,EPUBあるいはHTML形式にしてフォントサイズや改行位置を固定しないのがいいのかもしれません(現状では数式の問題などがありますが)。

A4に拘る必要はないのかも。

ディスプレイで表示することを考えれば、A5横置きくらいでいいのかもしれません。ページ数は倍増すると思いますが、電子媒体のみなら、ページ数を制限にするのはあまり意味が無いのではないかと思います。

#容量制限は必要だと思いますが。

Re: A4に拘る必要はないのかも。

印刷して読む習慣の人もまだまだ多いので,A4というのは必須だったのではないでしょうか。
その上で,縦置き・横置きどちらにするか。
難しい問題です。みなさんどれくらいのディスプレイを使われているのでしょうか。

リンク切れが直りました

情報処理学会に連絡したところ,さっそく直していただけました。
副作用として,どなたが担当者かもわかりました。^^

リンク切れが直ったら

リンクになったということですね。よかったですー。

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