一括ダウンロード,効率のよい定期バックアップ

Windows版TeXの定番「W32TeX」(角藤亮先生@近大)の配布元が w32tex.org というドメインのレンタルサーバに移動された。ここはanonymous FTPがなくHTTPだけのサービス。ところが,HTTPだとダウンロードが面倒なのでFTPにしてくれという声が。Windowsでは一括ダウンロードツール(設定によってはDoS攻撃的に並列ダウンロードするのでサーバ管理者には嫌がられる)が古くてFTPにしか対応していないようだ。ブラウザでダウンロードするとタイムスタンプが変わったり,環境によってはアーカイブが展開されたり変な拡張子が付いたりするようだ。

UNIX上の一括ダウンロードツールではwgetが有名。これはCygwin版以外にもUnxUtils版やPortableApps版WinWGetがあるということである。特に後者は便利そうだ。

そもそもW32TeXはバージョン番号がなく,随時更新され,ときどきエンバグする。○月○日バージョンについて云々したくても,http://w32tex.org/current/ には最新バージョンしかない。毎日wgetで更新されたものだけダウンロードして,昨日と同じものはハードリンクで置き換えればどうか。Mac OS XのタイムマシンあるいはPlan 9のdumpfsのように。

さっそくkurokyさん [qa:53528] がシェルスクリプトを作ってくださった。若雲さん [qa:53530] からは高林哲さんの pdumpfs と組み合わせた方法をご紹介いただいた。

[2009-08-12追記] 兼宗先生がさっそく wget + pdumpfs で作ってくださった: http://eplang.jp/w32tex/archive/。kurokyさんのスクリプトはさらに改良された [qa:53543]。なお,[qa:53530] のままでは毎回全部ダウンロードになってしまう。最初の rm -rf を外せばダウンロード量は劇的に減るが,本家で削除されたファイルが残ってしまうという問題もある。wget には rsync の --delete に相当するオプションはなさそうだ(Wget --delete-missing patch というのを見つけた)。kurokyさんのスクリプトは月初めだけ全部ダウンロードし直す。

むしろ BitTorrent で配布して欲しいです。

むしろ BitTorrent で配布して欲しいです。

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