単位の実質化

大学設置基準(PDF)第二十一条に「一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし」と書かれている。ほとんどの科目は2単位であり,90時間の学修を必要とする。ところが授業は,1.5時間を四捨五入して2時間で計算しても,2時間×15週=30時間しかないので,残り60時間は授業外に勉強しなければならない。このことを知らなかった学生は手を挙げて!

今までは「だから1コマの授業について予習1コマ分,復習1コマ分しなさい」と言うだけであったが,単位の実質化がより厳密に求められるようになれば,Moodleのようなシステムを活用して,自宅学習の「見える化」に取り組まなければならない。

意図的な四捨五入だなぁ(笑)

90 分 1 コマと考えて 1 単位 30 コマ。2 単位で 60 コマ。大学では 15 コマあるので、自宅で必要なのは 45 コマ。なので予習 1 コマ、復習 2 コマ必要…って大学生の頃言われたような覚えがちょっとだけあります。

仮に 3 年までに 120 単位ぐらい取得しようとすると 1 年で 1200 コマ (1 コマ 90 分) の勉強が必要。夏休み等はフルに遊ぶとして 30 週で 1200 コマ分の勉強をすると週あたり 40 コマ。月-金 1 日 6 コマ、土日 1 日 5 コマ (当然ながら大学でのコマ数も含む) で足りると。まあ一般的な受験前の高校三年生から見ればはるかに少ない量で済む? (笑)

私? 家で勉強なんて…した覚えがないなぁ(をいっ)
図書館やら計算機センターにはかなり入り浸ってたけど。
後はアキハバラと神保町(当時 VillageCenter の店舗があった)か。

四捨五入

なるほど。四捨五入しないで予習:授業:復習=1:1:2というほうがスマートですね。

ちなみに45時間という根拠は,月から金まで8時間ずつ勉強し,土曜日に5時間勉強すると,1週間で45時間になるので,1学期15週で15単位とれる,4年で120単位とれるので,あとどこかで4単位がんばれば卒業要件の124単位をとれるということのようです。実際には就活もあるので1日8時間じゃ間に合いません。

足して二で割る

 本校でも同じ議論が2,3年前から繰り返し行なわれており,90分(45分1限)1コマで15週を100分1コマに増やしました.ところが8限までピッチリと授業がある日が多いので,全て授業が終わると16:40.これからクラブ活動を始めてもアッと言う間に日が暮れてしまう.そこで時間のやりくりに関する真面目な議論の末に,95分1コマ16週を今年度は試行しています.「では1限は47分30秒か?」といった質問も出ます^^.半分冗談,半分本気です.
 気をつけないと,課外の学習時間の総計から逆算すると睡眠時間が8時間を切るから恐ろしい.ある程度は意図的な四捨五入などの弾力的な解釈が要求されますね.

#私が高専生だった20年前は土曜日も授業があったので一週間は,8-6-8-6-8-4限でした.いまの高専5年生は週休二日なので8-8-6-8-8限(選択科目含む)です.いやぁ,大変だ.

月曜日の授業時間の確保が難しい

月曜が代休のおかげで、月曜日のコマ数の確保が難しくなっています。後期(私の大学では秋学期)の時間数が13しかありません。そのため、補講期間中に不足分の授業を行うように通達が来ています。来年は12コマしか確保できないので土曜日を通常授業とし、日・月を休みにしてはとの、意見が出ています。
皆様の大学ではどのような対策をとられているのでしょうか。

Re: 月曜日の授業時間の確保が難しい

うちでは学期の最後になると,つぶれなかった曜日を月曜日の授業をする日にしたりして,月〜金を均等にしています。

スケジュールの都合の調整が?

その曜日が空いていると良いのですが、たまたま、他の大学で講義や実験が入っていると、そちらの都合をつけるのが難しくて。そうると、他の先生とのスケジュールの都合や、学生から「試験が近いのに1つの講義のために出てくるのは面倒くさい」という声が出て、日程の都合が大変。結局、最終日の夕方(夜)に2コマ続けてやったり。最後は声が出なくなり、学生も疲れて、早めに切り上げたり。
裏技で、補講をやってる事にした先生がいたのですが、めったに出てこない学生が作戦を聞いておらずに出てきて、事務に「教室に誰もいません」なんて聞きに行くものだから、それ以来、事務が補講をやっているか確認に来ます。
月曜代休に対する強硬論の一つ。「月曜日が休みなんて、まやかし。通常どおり授業をやれば良い」。でもほとんどの先生方は、「数人しか出てこない」と思っています。

年間スケジュール

 年間スケジュールは年度始めには完成しており、その段階でどの日が曜日を振り替えた授業日かも確定しています。学生にも学校行事等の年間スケジュールは年度始めに配られていると思います。

 授業振替はかなり困難ですね。学会発表もままなりません。

授業時間の確保の方法

曜日ごとの回数の平準化には
(a)多かった曜日に少なかった曜日を移動する。
(b)休みの日を移動する。
という二つの手法が多く使われているようです。

 私の本務校では、数年前に(a)を行ったところ、非難轟々で(b)に移りました。この方法で、更にゴールデンウィークを長く設定してくれたので、5月は嬉しかったのですが…。

提案

たとえば月曜日だけ回数が少なくなりそうだというときは、

月曜日:120分 × 4コマ/1日
他曜日:90分 × 5コマ/1日

みたいにして、

90分×15週=1350分 < 120分×12週=1440分

にすればいいのではないでしょうか?月曜日に置ける授業コマ数が減るのはやむを得ないですが、無駄なことはせずに済みますよね。

月曜日は振替休日が多いですからね

(b)の休みの日を移動するのも面白いと思うのですが,学生が混乱するので(a)の方が良いかなと個人的には考えています.休みだと思ったら授業があったという勘違いよりも,「あれ,今日は月曜日の授業なの?」という勘違いの方が学生にとっては被害が少ないですね(教科書はロッカーに入れっぱなしの学生が多いですし--;).

本校の場合ですと授業のスケジュールを変則的に組むのはかなり困難です.看護師さんの勤務ローテーションをGenetic algorithm(GA)等で組むといった研究を時々,目にします.それよりももっと制約が多いです.もう,パチンパチンに弾けそうな状態ですので,一つの授業を動かすと他の授業とぶつかって,それを動かすとこっちの制約が!という感じです.「カーマーカー特許とソフトウェア」(中公新書,今野)の中に線形計画法で授業時間割を自動割付したという話がちょこっと出てくるのですが,一体どうやったのか本当に知りたいくらいです.

あと始業と終業のベルの設定を失敗して大混乱,というのも笑うに笑えない^^; いまでも「95分」という変な時間設定のせいで私はいつも学生に「ええと,何分までだっけ?」と聞いています.そして時々,騙されます^^;;;

授業振替

授業振替(曜日の移動)は私の職場でもやっていますが,今のところ大きな混乱は起きていません。授業を非常勤講師に大きく依存している私立大学などでは曜日の移動は困難かもしれませんね。
以前は学期末に振替日を集中させていましたが,曜日ごとの進度の差が蓄積してしまうという問題があり(対応する講義と演習が別の曜日の場合,進度に差がつくと授業が困難になる),今年から学期中ほどに振替日を設けて進度の差を緩和するようになりました。

大学設置基準では…

 一単位の学修時間は四十五時間(第二十一条)としていますが、同時に自習等を踏まえ、
・講義及び演習では、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業で一単位(同第2項)、
・講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業で一単位(同第3項)
となっています。
 言い換えると、予習:授業:復習=1:1:2は現実を表してはいますが、法令上は授業時間が過小なわけです。(だから四捨五入するなどと言う姑息なことをしているわけですが…)

 皆さんご存知かとは思いますが、一応念のため。

 これだけではなんですので、関連する話題を…。

 昨年度の大学設置基準改正に伴い、講義と実習を組み合た科目については、予復習:拘束時間=2:1ではなく、比例配分して計算するよう指導が来て大騒ぎになった大学もあるやに聞いています。

 特に問題になったのは、資格関連で「実習を含む」とされている科目らしいです。今まで「演習」だと言って講義と同じ扱いで単位数を申請していた科目について、「実習」だから、倍の授業時間を用意しないと課程再申請に通らないのではないだろうかと言う意見が出たらしいです。

Re: 大学設置基準では…

ありがとうございます。そうなっているんですよね。
しかし後半に書いていただいたような杓子定規なことを言われるとたいへんですね。そうなってしまった授業は必修にでもしないとだれも履修しないなんてことになっちゃいます。

実習を含む

私の学科は3年前に学科新設で教職課程を含むカリキュラムの文科省申請をしましたが,実習を含む科目は135分授業15回で2単位の扱いになっています。45分が講義で90分が実習という解釈です(私は学科成立後に着任したので申請の詳細はわかりませんが)。
該当する科目の中には選択科目もありますが,情報科教員免許のための必修であることと,内容が学生に受けがいい(ソフトウェア科学とマルチメディア)ことから,学生の離反は起こっていません。

期末試験

期末試験の扱いはどうでしょうか? たぶん多くの大学では講義14回+期末試験1回でOKという運用だと思いますが(私のところもそうです),ある地方国立大学では文科省出身の学長が「講義15回+期末試験1回=16回が本来のルールだからそれを厳守せよ」と主張して現場で混乱が生じているそうです。

うちも

135分のがありますが,boisewebさんのところと同様の理由で,十分履修者があります。

うちも14+1でいいと思いますが,そのあたりはあいまいですね。

期末試験の扱い

3月に出た、中教審大学分科会の『学士課程教育の構築に向けて(審議のまとめ)』
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/houkoku/080410/001.pdf

のp.23に
「講義であれば1単位当たり最低でも15 時間を確保しなければならないことに留意する必要がある。これに定期試験の期間を含めてはならないことは言うまでもない。」

という文言があるのもその学長先生の主張の後押しになっていると思われます。

とりあえず、情報提供だけで失礼します。

Re: 期末試験の扱い

学士課程教育の構築に向けて(審議のまとめ)(文科省)の一番上のPDFですね。やっぱり書いてあるんですね。14/15を四捨五入して1としては駄目なんですね。

今週は月火水の3日間,他大学で集中講義をしてきました。終わって,一日ぐったりしてました。学生さんもたいへんだったでしょう。講義をした実時数は(以下略)

あと,学生さん側には,どの程度サボる権利(?)があるんでしょう。2/3出席すればいいとかいう俗説がありますが。高校の「履修」はどこかに2/3と書いてあったと思います。それを四捨五入と同じで実時数で計算するか法定時数(35コマ)で計算するか……

定期試験を行うようにとの通達

もう試験は終了しましたが、毎度「定期試験を行うようにとの通達」が学期の中ごろに回ってきます。
講義14回+(講義時間中)試験、又は講義15回+レポートではいかん。できるだけ定期試験期間中(期間が限定されています)にに試験をやるようにとの通達が来ます。
やはり、「講義15回+期末試験1回=16回が本来のルール」が正しいのでしょう。
でも、本音を言えば試験するのは良いのだけれど、採点が。特に「赤点」が多いと、救済が...。頭が痛くなります。レポートの方が裁量が効くので。

Re: 定期試験を行うようにとの通達

やっぱりやらなければならないんでしょうか。

私は毎回Moodleに課題を出してやらせています。その代わり,定期試験は全然やらなくなってしまいました。一夜漬けでやったことはすぐ忘れるということを自分自身の大学時代に身にしみて実感しました。^^;

毎回試験

私の同僚(と言っても先輩ですが)が、私費で秘書さんを雇って小テストの採点を行っています。基礎医学系の授業を担当されていますが、授業終了後20問程度の小テストを配り、満点を取らないと再テストです。1回でパスすると100点。2回目で90点。廊下に名前の一覧が掲示されていて、合格すると得点に応じた色の○シールが張られます。学期の最後まで全部合格しないと再履修です。再テストは毎回、受験者ごとに問題が変えてあります。小学科なので40から50人程度が受講するのですが、下手をすると全員合格するまで、100枚以上問題を作っています。「猛者になると数年前の問題まで持っているから」と、せっせと作成されていますが。この前は、「ちまちま、間違えるような問題を作っていたら、出題者が間違えてしまった」と言って、全員に○を付けていました。
不合格者やギリギリ合格者の名前を廊下に出してプライバシーは大丈夫かと質問したら、「恥ずかしいと思うなら、勉強しなさい。きちんとやれば誇りになります」とのお答え。学生も案外楽しんでるようで、休み時間になるとやってきては、「くそー、後1問だったのに」とか「昨日の問題の方が易しかった」などと言う声が聞こえてきます。要領のいいヤツは、「ちょっと答え教えて下さい」などと言ってやって来たり、ずるいヤツは、他の授業の質問のふりをして聞きに来ます。
さすがに、そこまでやっているので、その先生には定期試験の通達は事務から来ないようですが。

ただいま、来学期用の実習用のテキスト作り中です。美文書作成入門片手にやっていますが、やっと表が枠内に収まりました。よっぽどNumbersで作成して画像として入れるか、inDesignでと思いましたが。
これで終わりと思ったのですが、表が良い場所に落ち着かない。絵はあっちの方と試行錯誤です。TexShopをUTFにしたは良いが、コード変換が?「LaTeXにむりやり言うことを聞かせる方法」という本が欲しい。こんな長い書き込みをしている場合ではない。さっさと仕事。

Re: 毎回試験

そこまでなさるとはすごい先生ですね。

凝った表組み,私も意地でLaTeXでやることがありますが,数式がなければ,NumbersやIllustratorで組んで,PDFで保存して\includegraphicsしたほうが楽かもしれませんね。PDFなら文字が文字として入ります。

Re:毎回試験

 凄く熱心な先生だと言うことは異論がありませんが…。

 採点を秘書に任せていると言うことは、機械的に採点できる小テストではないかと忖度いたします。

 もしそうだとしたら、小テストを課し、採点し、条件に合わせて学生にフィードバックさせるということはまさにMoodleなどのLMSで機械化できるのではないだろうかと思いました。

(と無理に最初のご発言に戻してみました)

ただ、表に斜線の入ったセル(?)を作りたかっただけ

PDFまたはEPSでと散々悩みましたが、斜線の入った項目を作る方法を調べるのが面倒くさく、むりやり押し込んでしまいました。そのために、脚注がとんでもないページに出てしまい悩んでいます。
LaTeXは95点を取るのは簡単ですが、残り5点分を詰めようとすると大変ですね。表も、「列を1mmずつ詰められる」ときれいに収まるのにと思う事があったり、詰められないために、とんでもないところに配置されたり。
かゆいところに後1歩で届かない事が多く、その点では、WordやInDesignにかないませんね。でも、長い文書では、統一性と言う意味では非常に重要だと思います。Wordでは後で見ると、章ごとに体裁がばらばらと言う事が多く、見苦しい事が多かったので。

表に斜線をひくのは

表に斜線をひくのは純粋なTeXの範囲では
ほぼ不可能ですねえ
graphics packageを駆使して気合をいれて
tabular環境の仕様を考慮すると計算ずくで
自動化できます.
つまり斜線の長さおよび角度を罫線させて
適宜回転させた直線を配置させるわけです.

整理してマクロ化すればいいのかもしれませんが
私は面倒なので,
PSTricksで座標を指定して書きます.
試行錯誤しなくても
いったんPSにして
gsviewのメジャーのダイアログを出すと
簡単に位置測定できて便利です.

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