eジャーナルの時代

論文のグラフをExcelなんかで作ったら,みっともないだけでなく,設定に気をつけないと,モノクロの冊子体ではカラーのグラフと凡例の対応がわからなくなってしまって,まずい。

と思ったら,もうそんな注意は過去のものになってしまっていた。情報処理学会ではこの4月から論文誌の全面オンライン化を行ったので,論文の原本はRGBカラーのPDFなのだ(金を出せば別刷りも買えるが)。もうグレイスケールとかCMYKとかで気を使う必要はないのだろう(色覚異常の人に対するアクセシビリティは考えなければならないが)。

でもこれは情報処理学会だからできたことで,文系の論文はいまだに冊子体として印刷・製本されないと価値が認められないらしい。うちの学部の紀要も電子化できないでいる。

それでもプリンターはモノクロですので

引き出し線で凡例代わりに説明するか,モノクロ印刷されても大丈夫なように線の種類や記号に気を使って凡例を入れる必要はありますね.

 学会予稿集が以前の紙媒体からCD,そしてDVDに変わったのは荷物が軽くなって楽になりましたね.CDからDVDになった時は,PDFのサイズ制限2MB(写真が多いと大変です)が緩和されてとても助かりました.

モノクロプリンタ対応

そうですね。でも,最近はプリンタもほとんどカラーなので,エディターが「モノクロ対応に図を書き直してくれ」と言うべきなのかどうか,意見がわかれそうです。アクセシビリティ対応ということで指針を作っておくべきかもしれません。

情報処理学会だけで

情報処理学会だけではないですよ.コンピュータ・情報系だけでもないですが,私の知ってる限りは情報処理学会が一番激しい動きでした.一気に全部はそうそうないでしょうね.

色覚といえば…

思い付いたのですが、電子データであれば誰でも(普通の人と
色覚が違う人でも)自分が見やすい色合いに調整できるはずですよね。
PDFビュアにそういう機能をつけてもらうっていうのはどうかな。

Re: 色覚といえば…

なるほど,それはいいですね。
どういうアルゴリズムがいいでしょうか。色をハッチングで表す?

Re: 色覚といえば…

私が思い付いたのは色をHSBで表してHの値を一定角度
回転するというものですけど、それぞれの人によって違う
だろうとも思うので。任意のアルゴリズムをプラグインで
ロードできるようにするとか(やりすぎ)。

Re: 色覚といえば…

H→H+αでいい場合は簡単ですね。
HSBのBしか見えない人は,向きH,大きさSのベクトル場のような感じでハッチングすればいいのでしょうか。
このあたり,研究テーマになりそうなので,興味のある学生はいませんか?

WindowsだとAnotherVisionと

WindowsだとAnotherVisionという画面全体を色覚異常のある人の“見え”に変換してくれるソフトがあるようです。
http://www2.wbs.ne.jp/~kanegon/

AnotherVision

ありがとうございます。見てみました。良さそうなソフトですね。Macで同様なものがあればいいのですが。

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