授業の最適化

フィルタリングに関連して楠 正憲氏のブログ雑種路線でいこうを読んでいて,無駄だらけの現代授業を最適化しよう - 高校生奮闘記に漂着。これに対して小飼 弾氏が授業には適度な無駄が必要であると「弾」言,さらに高校生くんの捕捉

高校生くんの言う通りである。うちの大学でも,従来型授業への反省からPBL(problem-based learning)や三重大学Moodleの利用が進んだ。

折しも,別の方から協和発酵工業の「教えない教育」が 眠れる能力を目覚めさせた(NBonline)という記事を教えていただいた。

いやだなぁ、、、

> 高校生くんの言う通り
全面的に賛成なんですか?

私はこんな授業いやだな、と思ってしまうのですが、、、
部分的なツールの活用はいいとして、H.L.ドレイファスのいうところ(インターネットについて—哲学的考察)の身体的コミットメントのない授業になってしまうのはいかがなものかと。

私はどちらかというとPBL派だろうし、バックエンドでのIT活用は否定しませんけど。

Re: いやだなぁ、、、

いえ,チャット授業というよりは双方向授業がいいという点についてです。

手作業トラバです

コメントしようと思ったら、量が増えてしまったので、自分のblogに書きました。

http://ttmtko.air-nifty.com/a/2008/06/post_5d07.html

Re: 手作業トラバです

どうも。今日明日は東京です。あとでゆっくり見せていただきます。

高校生くんがんばって

これも教えていただいたブログ:若い人をもり立てる雰囲気ゼロ、それが良いことなの?,いいこと書いてくださってます。レトリカル・クエスチョン,多いですね。

もり立てない原因

それはたぶん「若い人をもり立てる」「ちょっとくらい間違っていても、がんばれ」っていう行為自体が、最適化されてないから残存しているということではないでしょうか?

がんばれとか、もり立てるとか、そういう非効率な行為は、きっと不要なんでしょう?

皮肉とか冗談とかで言っているのではありません。

Re: もり立てない原因

なるほど。

空気を読める授業

彼等の『最適化』とは、「レトリカル・クエスチョンとか、めんどくせ。単刀直入にきいてくれ。」って人達のゴール探しなのかもしれませんね。

確かに、質問しているのか批判しているのかよくわからない発言・メールなどがあると、受け取った側は悩みますよね。それは僕も同意します。

実際の教室で授業をするなら、そういうことは見ればわかるんですが、chatで授業とかしちゃうと、その手の違いが見えにくくなるから、それなら、はっきり書いてしまえってことでしょう。

僕はchatで授業というのは、たまにやってみるとおもしろいとは思いますが、普段はリアルに会っている人か、文字だけでの意思疎通のスキルを持っていそうなを相手にしないと恐いかなぁ。

放送大学の番組収録のときなどは、レンズの向うにいるに違いない4年後の見知らぬ学生を想像しながら話さなければならなかったので、大変でした。

妄想暴走は若気の到りとして

 高校生君の抱く現状への軽い不満と理想の授業を求める創造力には同感である点は多かったです。
 ただ、板書の代わりにプロジェクタ、はお勧め出来ません。先生になって一年目に、ある授業でこれを試したら、皆、授業中、寝てしまいました。では、私だけ楽をしようと考えて、パワーポイントの資料の配布を止めた所、皆、ノートを取るようになったのですが、私のペースと学生のペースが合わず、妙にぎこちない雰囲気に。いまはプロジェクタで表示しているパワーポイントとほぼ同じ内容を更に黒板に板書するスタイルに落ち着きました。話を遡る時はパワーポイントでバック。現状における授業のIT化はここまでが上限です。
 チャット云々は授業中ではなく課外学習で活用すべき手段でしょう。授業中に適切なタイミングで質問を出来るように鍛練をするのは学生さん側の課題であり、活発に、授業に関する無駄話がザワザワと飛び交うような雰囲気を作るのは教員側の課題と考えています。(大学の80人以上のクラスだと大変でしょうね)

茂木健一郎の脳活用法スペシャル(4月29日放映)

NHK「プロフェッショナル」4月29日放送
 スペシャル 「茂木健一郎の脳活用法スペシャル」
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080429/index.html
 をご覧になってないですか?
「鶴の恩返し勉強法」として紹介されています。『まず声に出しながら、ひたすら書くこと。長い記憶に関わる脳の部位は、見たり、聞いたりという五感をつかさどる部分と近い場所にあるという。そのため、大声を出し、多く書くほどその部位が活性化され、効果があると茂木は考えている。』
 やっぱり自分の手を動かして書かないとダメです。タイプでもいいですけど,「眺める」だけでは見たつもりになって頭に入りません。発表も,パワポをデジカメで撮影しますが,撮影しながらメモするなりしないとだめです。

Re: 茂木健一郎の脳活用法スペシャル(4月29日放映)

茂木健一郎の脳とMacで書いたものですね。

パワポ授業については

いろいろ研究があるようですが,どれも黒板に惨敗しているようです。この問題について,わたやんさんのコメントと,そこで紹介されていたスマートボードを使った授業の効果はあったのか?も参考になりました。

パワポ講演は……

いま箇条書きの多いパワポを次から次へと映す講演を聴いているのですが,話の内容はすばらしいのですがパワポがプラスしているのかマイナスしているのか微妙なところです

授業では

昨年はkeynoteで作り込みました。でも、ノートが取れないとの苦情がありました。結局、いわゆるスライドだけでは十分な理解度が得られないという結論に達しました。本来なら、放送大学のように教科書を作る必要があるのですが、パワポユーザーがやるようにスライドを印刷するのでは能がないので、簡単なまとめを印刷して配りました。結局手間が2倍でした。
今年は、要点や写真をkeynoteで表示し、板書を多くしました。
でもやってみて一番効果がありそうなのは、白版にプロジェクタで表示しながら、マーカーで板書のように書き込んで行く方式です。少人数のグループ実験の説明で試してみたところ、一番評判が良いようです。
大きな教室では手が届かないので、断念しましたが。OHPの様に手書きで書き込める装置があれば良いのですが。

そういえば最適化でしたね

 私はチョークと黒板の擦れる音が生理的に嫌いです。職業の選択を誤ったか?という位に。でも、ホワイトボードは何がいけないのかハッキリしないのですが、黒板に視認性が劣る(黒地のホワイトボードもありますよね? あれなら勝てる?)。叩き売りのモバイル用ペンタブレットを昨年度末に購入したのですが、授業で使用したのは一度だけ。あの小さなタッチパット部で文字を書けるようになるにはもう少し特訓が必要です。
 現状は、従ってチョークと黒板がベターな選択肢となりますが、いつも思うのは黒板消しの掃除(電動式)の時間が勿体ない。物凄い騒音ですので何か話していても聞こえない。その割にはあまり綺麗にならない上に、カツブシ削っているような行動は今一つ様にならない。多少は、板書を止め、話を止めて、学生に追い付いてホッとするゆとりを与える必要は感じますが、あのガーガーとけたたましいマシンは...
 授業開始前には日直が黒板を綺麗にしておいてくれるのですが、あっという間にそこらじゅう白い粉だらけ。なんとかならないものでしょうか....

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