教科「情報」の存続を疑問視する校長会

教科「情報」の扱いなど全高長協会が要望 [KKS]教育マルチメディアニュース 2007,全国高等学校長協会の要望書学習指導要領改訂に向けて(お願い)

高校入学時の生徒技能差は拡大の一途です。高校での指導者不足と相まって、教科としての存続を疑問視する意見がかなりあります。

情報モラル教育は大事ですが、これは「情報」で扱うのが適切か、他教科内指導や生徒指導一般で扱う方がよいのか、今後の検討が必要です。

これについては辰己先生がすでに指摘されている:【普通教科「情報」を選択教科にすること】という記述

指導者不足ねえ…

それで手を引いてしまったら,事態がもっと悪くなることに気がついてないんでしょうか。

言い訳ですから

「指導者不足」と言ってしまえば聞こえがいいでしょ。「入試科目では無いから」とは口が裂けた時にしか言えないでしょうし!(^^)!

日本の戦略として情報を必須化すべし

旧帝大クラスには、バイナリサーチくらいを理解していないとは入れないようにする、とか。

指導者不足なら指導者を…

作るなり青田買いしてくるなりすれば良い…。
んでしょうけど、
公立学校じゃたぶん無理でしょうね。

「私らじゃこれはできません」
「やるための自己努力もしません」
「システム化されたものじゃないと対処できません、しません」
と宣言してるようで、
なんだかなぁ…、と思います。

# まぁ結局指導方法がよくわからん。
# というのに尽きるのでしょうか。
# 明確なガイドラインを求めてるのかも?

Excel使い方実習などやめてしまえ

「ゆとり教育」で圧倒的に授業総時間が少ないため、高校生の半分は物理を全く履修しません。数学の内容も少なくなった。一方、必修の「情報」で何をやっているかというと、Excelの使い方の類です。Excelの使い方など、会社に入って必要があったら覚えればよろしい。高校で必要なのは、学問の基礎を学ぶことであり、実業訓練を必修にするのは間違いです。
 その上、実業訓練としても役に立っていない。今、大学生で「コンピューターは得意」という者で、プログラムを書けるのがどれだけいるか。私の見るところ、理系の大学院に進む学生のプログラミング技量の平均レベルはこの20年で着実に低下しています。今の「情報」は、殆ど全く時間の無駄ではないでしょうか。やるのでしたら高度な内容を選択科目として実施すべきです。

そういう授業ばかりが目に止まるのだろうけど

ExcelやWordの使いかたばかりやってる「情報」だったら時間の無駄になりやすいことについては同意します(思考の道具としての抽象化ができているなら話は別だと思いますが)。ただ,情報の授業が本来やるべきことはそんなところにはありません。
高校教師にはその教科が得意だった者がなることが多いようですが,そうなると自分の成功体験や自分が受けてきた授業がベースになってしまいがちです。つまり自分が既に持っている手駒の範囲で,_自分と同じ能力を生徒が持つ_ことを目標にして授業を作ろうとしてしまいやすいのです。そういう人が「情報」の授業をやれと言われて…自分がコンピュータでやっている作業(ExcelやWord?)ができるように,ということを目標にしてしまったために前述の状況が生まれているのではないでしょうか。本当ならその前段階の道具を選ばない部分をやらなくてはいけない(と私は考えている)のですが,そういう「勉強」を自分はしていないし,本屋でみかける「できる〜」などの本には操作の部分しか書いてないから,そういう授業を作り上げることができないのです。
そういう意味で,新しい教科の構築を求められていながらそれに対応できていない教員と彼らがやっている授業が問題なのであって,情報という教科の本来の目的の問題ではないのだと私は考えています。3週間講習で安易に情報の教員免許をばらまいたことが失敗であった,というような総括でもしてくれれば,とは思うのですが。
# 私もその3週間講習で免許とりましたけどね :-)

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