日経エレクトロニクス2007-2-12号pp.36-37に分解記事あり。部品ごとに原価推定している。今年から金メッキにしたため,イヤホンが300円ほど高くなったようだ。
リスニング試験機器、ソニー製開示を答申 関係者は既知(朝日)
秘密にしておくメリットが今ひとつわからないのですが、どうなのでしょう。 この信じられないくらい立派な品質に対して、いまだに「不具合が続出し、今年も多数のトラブルが起きた。」と文句をいっているのも少々いただけません。 個人的にはリスニング試験なんてやめればいいのに、と思っているわけですが、そうもいかないのでしょうね(^_^;)
秘密云々について,釈迦に説法を承知で,2点指摘したいと思います.
-- 一般的に,大学入試の試験問題・解答用紙の印刷業者は秘密にされています.秘密にすべき理由は言わずもがな. -- 「現物の解析から推して知れる」ことと「試験実施主体が積極的に開示する」ことは別だと思うのですが.小さな大学では入試出題者が推して知れそうな場合もありますが,だからといって出題者が誰かを大学が公言してよいことにはならないでしょう.
逆の視点として「開示する(しない)ことで受験者や納税者にどんな利益(不利益)があるの?」という疑問を呈しておきましょう.リスニングの機器不良で受験者に不利益が生じても,それに対して責任を負うのはあくまで試験実施主体であって機器納入業者ではありません.
Edianで組んでるとか,TeXも使っていたとか,平成明朝を使っているとかも秘密? 見ればわかる?
「責任を負うのはあくまで試験実施主体であって機器納入業者ではありません」というところに大賛成です。 「秘密にしておくメリットが今ひとつわからない」と書きましたが、「秘密にしないでおくメリット」も今ひとつわからないのです。 結局、何が問題なのかよくわからないのです。
機器に欠陥がある場合、納入業者も欠陥を知らなければ責任はないのかもしれませんが、そうでない場合に告知をせず納入すれば責任はでてくるのではないかと思います。また製造業者にも。ただ受験生への直接対応については試験実施主体となりますね。 また製造者の表記がないものでは、NHKの番組内で使用されるものや、無印商品なんかがありますよね。 NHKは置いておくとして、無印で商品を出すよりも企業名を出したいと思うのですが、大量受注と引き替えに無印を引き受けるということなんでしょうかね。 今回のものは、表だって言えないような企業努力でもあったのでしょうか。勘ぐってしまいますね。
(1) 私は前のコメントで「リスニングの機器不良で受験者に不利益が生じても,それに対して責任を負うのはあくまで試験実施主体であって機器納入業者ではありません」と述べましたが,これは納入業者に「責任がない」ことを意味しません.納入業者は当然,機器の品質について「試験実施主体に対して」責任を負います.ただ,その責任問題は当事者である試験実施主体と納入業者との間で解決されるべきであって,第三者である受験者や納税者が関知すべき問題ではないということです.
(2) 試験実施主体にとって,問題内容は最重要の秘密情報です.そのため,試験実施主体は,問題内容を知り得る者の範囲や問題印刷物の保管場所・移動範囲を厳しく限定して管理します.さらに,漏洩のリスクを最小限にするために,「誰が問題を知り得るか」「問題印刷物はどこに存在しうるか」という情報も,可能な限り秘匿します. 中村達也さんのコメントの「表だって言えないような企業努力」が何を意味するのか不明ですが,全く的外れな邪推ではないでしょうか.
# あーあ,結局「言わずもがな」を言っちゃった.
なんだか本当に言わずもがなかなとも思うのですが、結局、プレイヤーを100%故障フリーにすることなんてできるわけがないし、これ以上壊れないようにする努力をしたところで、故障率を下げることなんてできないだろう、という事実を前に、納入業者の公開にどんなメリットがあるのかわからない、ということが問題なのですよね。たぶん。 壊れることを前提にどんな対策を準備するのが受験生にとって望ましいのか議論することこそが必要なはずなのに、そうではなくて、納入業者の故障率を非難しようとする、その行動原理がよくわからないのです。
(1) 1年前に,リスニング試験トラブルに関する私の見解を http://blog.goo.ne.jp/boiseweb/e/53386bf6b3e8747d95ab0134d89b7938 に記しました(手動トラックバック(^^;))が,今でも私の意見は1年前の時点と全く同じです.
(2) 前回のコメントの「問題印刷物」は「リスニング問題音声の記録媒体および再生装置」に置き換えてもそのまま成り立つべきことです.
(3) リスニングに限らず,センター試験のハプニング対処マニュアルはものすごく詳細に定められています.壊れることを前提とした対策の準備は,実は当初から綿密になされているのです.
(4) 機器故障等による再テストへの移行は,基本的に,受験者の自己申告に基づいて行われます(申告時点で再生されていたと推定される問題以後のみ再テストで解答可能というルールです).実際に機器が故障しているかどうかはその場では一切不問です.極端な話,単に受験者本人が動揺して問題を聞き逃しただけでも,故障を申告して再テストに移行することが許されます.これは,個別音源方式のリスニング試験は「立ち会い」ができない(個々の受験者に何が聞こえているかを監督者がモニタする手段がない)ことに由来する本質的制約です.したがって,たとえ機器が100%故障フリーであっても,受験者の操作ミスなど,試験実施者側が管理不可能な原因による「故障の申告」はなくならないでしょう.
boisewebさん、fujitaさんありがとうございました。 問題を知りうるかという点で機器業者を外して考えておりました。言わずもがなをの所を申し訳ありません。 ようやく論旨が理解できました(苦笑) 大変失礼いたしました。
「個々の受験者に何が聞こえているかを監督者がモニタする手段がない」というのは、現在の試験方法の問題点の本質を指摘するものだと思います。これをモニタする方法として、次の方法を提案しております。 http://www.gifu-keizai.ac.jp/~ido/misc/misc/web_ear.pdf 技術的な解決を図る方向に向かうのは良くないと考える方もいらっしゃると思います。しかしながら、上記の機能は、ICプレーヤーでリスニング試験を行なうのであれば考えて当然の機能と考えていますが、どうでしょうか?
ソニー製というのは秘密だった?
リスニング試験機器、ソニー製開示を答申 関係者は既知(朝日)
ソニー
秘密にしておくメリットが今ひとつわからないのですが、どうなのでしょう。
この信じられないくらい立派な品質に対して、いまだに「不具合が続出し、今年も多数のトラブルが起きた。」と文句をいっているのも少々いただけません。
個人的にはリスニング試験なんてやめればいいのに、と思っているわけですが、そうもいかないのでしょうね(^_^;)
秘密
秘密云々について,釈迦に説法を承知で,2点指摘したいと思います.
-- 一般的に,大学入試の試験問題・解答用紙の印刷業者は秘密にされています.秘密にすべき理由は言わずもがな.
-- 「現物の解析から推して知れる」ことと「試験実施主体が積極的に開示する」ことは別だと思うのですが.小さな大学では入試出題者が推して知れそうな場合もありますが,だからといって出題者が誰かを大学が公言してよいことにはならないでしょう.
逆の視点として「開示する(しない)ことで受験者や納税者にどんな利益(不利益)があるの?」という疑問を呈しておきましょう.リスニングの機器不良で受験者に不利益が生じても,それに対して責任を負うのはあくまで試験実施主体であって機器納入業者ではありません.
Re: 秘密
Edianで組んでるとか,TeXも使っていたとか,平成明朝を使っているとかも秘密? 見ればわかる?
そうそう
「責任を負うのはあくまで試験実施主体であって機器納入業者ではありません」というところに大賛成です。
「秘密にしておくメリットが今ひとつわからない」と書きましたが、「秘密にしないでおくメリット」も今ひとつわからないのです。
結局、何が問題なのかよくわからないのです。
機器に欠陥がある場
機器に欠陥がある場合、納入業者も欠陥を知らなければ責任はないのかもしれませんが、そうでない場合に告知をせず納入すれば責任はでてくるのではないかと思います。また製造業者にも。ただ受験生への直接対応については試験実施主体となりますね。
また製造者の表記がないものでは、NHKの番組内で使用されるものや、無印商品なんかがありますよね。
NHKは置いておくとして、無印で商品を出すよりも企業名を出したいと思うのですが、大量受注と引き替えに無印を引き受けるということなんでしょうかね。
今回のものは、表だって言えないような企業努力でもあったのでしょうか。勘ぐってしまいますね。
「責任」と「秘密」
(1) 私は前のコメントで「リスニングの機器不良で受験者に不利益が生じても,それに対して責任を負うのはあくまで試験実施主体であって機器納入業者ではありません」と述べましたが,これは納入業者に「責任がない」ことを意味しません.納入業者は当然,機器の品質について「試験実施主体に対して」責任を負います.ただ,その責任問題は当事者である試験実施主体と納入業者との間で解決されるべきであって,第三者である受験者や納税者が関知すべき問題ではないということです.
(2) 試験実施主体にとって,問題内容は最重要の秘密情報です.そのため,試験実施主体は,問題内容を知り得る者の範囲や問題印刷物の保管場所・移動範囲を厳しく限定して管理します.さらに,漏洩のリスクを最小限にするために,「誰が問題を知り得るか」「問題印刷物はどこに存在しうるか」という情報も,可能な限り秘匿します.
中村達也さんのコメントの「表だって言えないような企業努力」が何を意味するのか不明ですが,全く的外れな邪推ではないでしょうか.
# あーあ,結局「言わずもがな」を言っちゃった.
言わずもがな
なんだか本当に言わずもがなかなとも思うのですが、結局、プレイヤーを100%故障フリーにすることなんてできるわけがないし、これ以上壊れないようにする努力をしたところで、故障率を下げることなんてできないだろう、という事実を前に、納入業者の公開にどんなメリットがあるのかわからない、ということが問題なのですよね。たぶん。
壊れることを前提にどんな対策を準備するのが受験生にとって望ましいのか議論することこそが必要なはずなのに、そうではなくて、納入業者の故障率を非難しようとする、その行動原理がよくわからないのです。
言わずもがな(これで最後にします)
(1) 1年前に,リスニング試験トラブルに関する私の見解を
http://blog.goo.ne.jp/boiseweb/e/53386bf6b3e8747d95ab0134d89b7938
に記しました(手動トラックバック(^^;))が,今でも私の意見は1年前の時点と全く同じです.
(2) 前回のコメントの「問題印刷物」は「リスニング問題音声の記録媒体および再生装置」に置き換えてもそのまま成り立つべきことです.
(3) リスニングに限らず,センター試験のハプニング対処マニュアルはものすごく詳細に定められています.壊れることを前提とした対策の準備は,実は当初から綿密になされているのです.
(4) 機器故障等による再テストへの移行は,基本的に,受験者の自己申告に基づいて行われます(申告時点で再生されていたと推定される問題以後のみ再テストで解答可能というルールです).実際に機器が故障しているかどうかはその場では一切不問です.極端な話,単に受験者本人が動揺して問題を聞き逃しただけでも,故障を申告して再テストに移行することが許されます.これは,個別音源方式のリスニング試験は「立ち会い」ができない(個々の受験者に何が聞こえているかを監督者がモニタする手段がない)ことに由来する本質的制約です.したがって,たとえ機器が100%故障フリーであっても,受験者の操作ミスなど,試験実施者側が管理不可能な原因による「故障の申告」はなくならないでしょう.
言わずもがな
boisewebさん、fujitaさんありがとうございました。
問題を知りうるかという点で機器業者を外して考えておりました。言わずもがなをの所を申し訳ありません。
ようやく論旨が理解できました(苦笑)
大変失礼いたしました。
「立ち会い」は出来ると思います
「個々の受験者に何が聞こえているかを監督者がモニタする手段がない」というのは、現在の試験方法の問題点の本質を指摘するものだと思います。これをモニタする方法として、次の方法を提案しております。
http://www.gifu-keizai.ac.jp/~ido/misc/misc/web_ear.pdf
技術的な解決を図る方向に向かうのは良くないと考える方もいらっしゃると思います。しかしながら、上記の機能は、ICプレーヤーでリスニング試験を行なうのであれば考えて当然の機能と考えていますが、どうでしょうか?