ロスレス画像圧縮Xena

Xena(ゼナ)は富士フイルムの杉田由紀夫氏によるロスレス画像圧縮アルゴリズム。日経エレクトロニクス2007-2-12号pp.32-33に解説がある。ネットを検索しても,このPDFにアブストラクトが載っている程度しか見つからない。JPEG LSをさらに簡略化・高速化したもののようだがJPEG2000の20倍速いというだけでJPEG LSとの比較がよくわからない。JPEG LSはいろいろ簡略化できるところがあるので,そこに目をつけたものだろう。

手元に研究会の資料

手元に研究会の資料があったのでざっと読んでみましたが,予測方法は古典的(?)な平面予測と同じに見えます.
基本的に8bitの加減算だけで構成できるので,MMX命令を使って8画素分まとめて計算できる点が高速化のポイントのよう思います...

どもども

ご無沙汰しております。さっそくありがとうございます。日経エレクトロニクスにもそのようなことが書いてありました。JPEG2000と比較した速度のグラフも載っていましたが,説明をよく読むと,JPEG2000はロスレスモードだと書いてあるので,これがひょっとしてJPEG LSのことなんでしょうか。JPEG LSより一桁速いというのであればすごいですね。MMX使っているからということなんでしょうか。

Re:どもども

こちらこそご無沙汰しております.
上の補足ですが,普通平面予測は

c b
a x

な画素配置で
x - (a + b - c)
と計算するところを
(c - b) - (a - x)
のように水平差分と垂直差分1回ずつに変形し,
これをMMXで効率良く計算しているようです.

なるほど

MMXの命令セットをよく知らないのですが,そういった工夫で差分の計算はかなり速くなりそうですね。符号化はJPEG LSと同様な方法なのでしょうか。

エントロピー符号化

エントロピー符号化はあまり詳しく書いてありませんが,
誤差に+8してから上位4ビットをランレングス+ハフマン,
下位4ビットをハフマン符号化しているようです.
予測誤差が-8...+7の範囲であれば上位4ビットが
0となるのでランレングスが効くということのようです...

Re: エントロピー符号化

ありがとうございます。JPEG LSとかなり違いそうですね。

Xena開発者の杉田です。

Xena開発者の富士フイルム、杉田です。
著名な奥村先生にXenaを取り上げてもらい、光栄に存じます。
まずは、ご挨拶まで。。。。。

富士フイルム、杉田です。

Xenaを著名な奥村先生に取り上げていただき、光栄です。
まずは、ご挨拶まで。。。。

どもどもm(_ _)m

開発者のかたから直接コメントをいただけるとは思ってもおりませんでした。どうもありがとうございます。たいへん興味のある方法ですので,ぜひ広めてください。

Xenaの評価ツールは、

Xenaの評価ツールは、秘密保持誓約書を書いていただいた方には
無料で配布しています。(企業なので秘密保持には、それなりの手続きが必要です。)
興味をお持ちでしたら、連絡していただけますか?
(開発者より)

秘密保持

ありがとうございます。おもしろそうなので興味はあるのですが,こういった方法は自分でもいろいろ試したことがあり,それとごっちゃになるとまずいので,公開されている情報以外は見ないことにします。すみません。

Xenaの評価に興味があ

Xenaの評価に興味があります.
現在は,奥村先生との共同研究でJPEG-LSを組み込んだ計測データ集録システムを構築(物理研究用途)しておりますが,実時間ロスレス圧縮のために,もう少し高速なアルゴリズムを探しておりました.

当方,核融合科学研究所の中西と申します.連絡先を教えていただけませんでしょうか.
(グループで問合せフォームをもっております.http://w3.lhd.nifs.ac.jp/Contact.htm )

中西様。 Xena開発者で

中西様。
Xena開発者です。
核融合科学研究所で画像圧縮でJPEG_LSをお使いとは
少し、驚きました。
さきほどメールアドレスをWEB上から、送付させていただきました。

宜しくお願い致します。

Xenaと似てますね。

アルゴリズムは、ネット上でも見つけられません。
どなたか情報をお持ちでしょうか?

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