otfパッケージのburasageオプションの挙動について

otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- 矢口 裕也 の投稿
返信数: 7
はじめまして。

otfパッケージのベータ版のburasageオプションを使用した際、組版結果が不自然になることがありました。
以下の例では1行20文字としているところで、句点までが20文字ちょうどにおさまるところを、空けて組むことで無理にぶら下げしたかたちになってしまっています。



\documentclass[a5j,12pt]{tarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage[burasage]{otf}
\kanjiskip=0zw plus .0625zw minus .01zw
\xkanjiskip=0.25em plus 0.15em minus 0.06em
\textwidth=20zw
\begin{document}
\baselineskip=1.75zw

私が先生と知り合いになったのは鎌倉である。その時私はまだ若々しい書生であった。暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書を受け取ったので、私は多少の金を工面して、出掛ける事にした。
\\

これは以下のようにしてほしい
\\

私が先生と知り合いになったのは鎌倉である。その時私はまだ若々しい書生であった。

\noindent{}暑中休暇を利用して海水浴に行った友達からぜひ来いという端書を受け取ったので、私は多少の金を工面して、出掛ける事にした。

\end{document}



無理にぶら下げず、ベタ組みにするにはどうしたらいいでしょうか?


環境は以下の通りです。
・otfパッケージbeta版 v1.7b1
・macportsのptex
>pTeX 3.141592-p3.1.10 (utf8.euc) (Web2C 7.5.4)
>kpathsea version 3.5.6
>ptexenc version 0.997
・Mac OS X 10.6.4
矢口 裕也 への返信

Re: otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- Akira Kakuto の投稿
> 無理にぶら下げず、ベタ組みにするにはどうしたらいいでしょうか?

私にはぶら下げたほうが自然に見えます。
もう一方は、無理に詰め込んだように見えます。
気にくわない場合、burasage オプションを
やめれば希望のようになるのではないかと思います。

Akira Kakuto への返信

Re: otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- 村上 TomOne の投稿
左の方は字間が0なので、組み方としてはこちらの方が素直かなと思います。
burasageを切ると、本当にぶら下げして欲しい時にぶら下げしてくれなくなるので、
解決法にはならないかと思います。
Akira Kakuto への返信

Re: otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- 矢口 裕也 の投稿
村上さんがおっしゃるように、
字間が0(ベタ組み)にできるのであればその方が好ましいと考えます。


> もう一方は、無理に詰め込んだように見えます。

そのように見えるのはヒラギノ明朝体W3の字面率が高いからではないでしょうか。
かなが小さいW2やリュウミンなど別のフォントを使えば最適な空きに感じられるのではないでしょうか。


日本語本文フォントはベタ組みされることを原則に作られていると思います。
Akira Kakuto への返信

Re: otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- Akira Kakuto の投稿
> もう一方は、無理に詰め込んだように見えます。

このように見えたのは、目の錯覚でした。
(最後の文字が '。' なのが原因)

矢口 裕也 への返信

Re: otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- 山本 和義 の投稿
自動化はよくわからないし,副作用もありそうだけど,矢口さんの例でいくと,

その時私はまだ若々しい書生であった。\strut
暑中休暇を...

のように句点の後ろに \strut (\hbox{} でもいい.本質的には \kern 0pt であろうか)を入れてやると,お望みの状況になるような気がします.「でああった。\strut」のように手前に1文字余分に入れて,行末句点が全角取りできなくなると,ぶら下がります.ただし,他の部分の調整との絡みでぶら下がってほしい場合でも詰め込まれてしまうこともあるでしょう.また,\strut ではなくて \vrule あたりにすると動作がよくわかります.

# 日本語pl ファイルでは GLUE の後ろにさらに KRN を付けるなんてことはできないのですね.まあそうでしょうね.
山本 和義 への返信

Re: otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- 矢口 裕也 の投稿
ありがとうございます

希望していた組版ができるようになりました。

コマンドなしでは難しい処理のようですので、
置換をかけて使っていきます。
山本 和義 への返信

Re: otfパッケージのburasageオプションの挙動について

- 山本 和義 の投稿
訂正->自分

\kern 0pt ではダメでした.行末の kern は無視されますね.やはり,実体のあるものが必要のようです.