状況をなるべく正確にお伝えすることが肝要かと思い、少し長くなりますが、よろしくお願いいたします。
Mac(OSX 10.6.3)でTeXShopを使用したく、TeXShop(2.33)をダウンロードし、以下のように環境設定を行いました。
設定プロファイル→pTeX(Shift Jis)
内部設定:
(pdf)TeX→/Applications/pTeX.app/teTex/bin
LaTeX (デフォルト: simpdftex latex→dotexshop
ためしに、以下のファイルを実行したところ、無事Pdfが生成されました。
・・・・・引用開始・・・・・
\documentclass[a4j,12pt]{tarticle}
\renewcommand{\baselinestretch}{1.3}
\begin{document}
\noindent
雨 ニ モ マ ケ ズ\hspace{20mm}手帳より・十一月三日\\
\hspace*{50mm}宮 沢 賢 治\\
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
\vspace{20mm}
\hspace*{20mm} 「慾」 よく
\hspace*{20mm} 「瞋ラズ」 いからず
\hspace*{20mm} 「蔭」 かげ
\hspace*{20mm} 「萱」 かや
\end{document}
・・・・・・・以上引用終わり・・・・・
そこで、オフィスから持ち帰ったフォルダ(texファイルや、epfファイルも含まれているものです)内のtexファイルをダブるクリックすると、途中でファイル名の入力あるいはリターンを押すよう求めてきます。リターンキーを押してそのまま勧めますと、以下のようなwarningがでて、pdfファイルが作成されません。
なお、texファイル名は2009、三つのepsファイルはaa,bb,ccとなっています。
オフィスではOSX Tigerを用いていますが、これまで奥村先生の『美文書作成入門』に基づき、問題なくTeXShopを使用してきました。
・・・・・・・引用開始・・・・・・・・・・
This is pTeX, Version 3.141592-p3.1.10 (sjis) (Web2C 7.5.4)
(./2009a.tex
pLaTeX2e +0 (based on LaTeX2e patch level 0)
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf/ptex/platex/jsclasses/jsarticle.cls
Document Class: jsarticle 2009/02/22 okumura
)
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/graphics/graphicx.sty
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/graphics/keyval.sty)
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf/tex/latex/graphics/dvipdfmx-contrib-l
atex/graphics.sty
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/graphics/trig.sty)
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/graphics/graphics.cfg)
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/graphics/dvips.def)))
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsmath.sty
For additional information on amsmath, use the `?' option.
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amstext.sty
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsgen.sty))
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsbsy.sty)
(/Applications/pTeX.app/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/amsmath/amsopn.sty))
(./2009a.aux) [1] [2] (./2009a.aux) )
Output written on 2009a.dvi (2 pages, 1016 bytes).
Transcript written on 2009a.log.
2009a.dvi -> 2009a.pdf
[1sh: gs: command not found
>** WARNING ** Filtering file via command -->gs -q ->dNOPAUSE -dBATCH -sPAPERSIZE=a0 -sDEVICE=pdfwrite ->dCompatibilityLevel=1.3 -dAutoFilterGrayImages=false ->dAutoFilterColorImages=false ->dGrayImageFilter=/FlateEncode ->dColorImageFilter=/FlateEncode -dUseFlateCompression=true >-sOutputFile=/var/folders/yN/yNxsjfDeEgy1uWZa->xLzkE+++TI/-Tmp-//dvipdfmx.7m6vny ./aa.eps -c >'.setpdfwrite </Courier-Oblique /Courier-BoldOblique /Helvetica >/Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique >/Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic >/Symbol /ZapfDingbats /HiraMinPro-W3 /HiraKakuPro-W3 >/HiraMinPro-W6 /HiraKakuPro-W6 /HiraKakuStd-W8 >/HiraMaruPro-W4 /HeiseiMin-W3 /HeiseiKakuGo-W5 >/Ryumin-Light /Ryumin-Regular /FutoMinA101-Bold >/GothicBBB-Medium /FutoGoB101-Bold /Jun101-Bold >/RyuminPro-Light /RyuminPro-Regular /GothicBBBPro->Medium /FutoMinA101Pro-Bold /FutoGoB101Pro-Bold >/Jun101Pro-Bold]>> setdistillerparams' quit<-- failed.
>** WARNING ** Image format conversion for "./aa.eps" >failed...
>** ERROR ** pdf_ref_obj(): passed invalid object.
>Output file removed.
・・引用終わり(何度投稿しても途中で切れますので、>を挿入しました)・・・・
なお、実行したTeXファイルはおおよそ以下の内容です。
・・・・・・・引用開始・・・・
\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
\title{2009}
\author{}
\maketitle
\def\fnref#1{($\ref{#1}$)}
テスト
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[width=35zw,clip]{aa.eps}
\caption{{\bf }}
\label{fig:1}
\end{center}
\end{figure}
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[width=32zw,clip]{bb.eps}
\caption{{\bf}}
\label{fig:2}
\end{center}
\end{figure}
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[width=35zw,clip]{cc.eps}
\caption{{\bf}}
\label{fig:3}
\end{center}
\end{figure}
\end{document}
・・・・・・引用終わり・・・・・
・・・・・・・引用開始・・・・
\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvips]{graphicx}
\usepackage{amsmath}
\begin{document}
\title{2009}
\author{}
\maketitle
\def\fnref#1{($\ref{#1}$)}
テスト
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[width=35zw,clip]{aa.eps}
\caption{{\bf }}
\label{fig:1}
\end{center}
\end{figure}
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[width=32zw,clip]{bb.eps}
\caption{{\bf}}
\label{fig:2}
\end{center}
\end{figure}
\begin{figure}[htbp]
\begin{center}
\includegraphics[width=35zw,clip]{cc.eps}
\caption{{\bf}}
\label{fig:3}
\end{center}
\end{figure}
\end{document}
・・・・・・引用終わり・・・・・
TeXShop等を一度すべてアンインストールし、『美文書作成入門』のDVDを用い、また奥村先生のHP補足を参考にして再度インストールしなおしました(Snowleopard対応のため、ターミナルでの打ち込みも行いました)。
その結果、簡単なTeXファイルは無事PDFで表示されるようになりました。
しかし、IllustratorCS5 for Macで作成した画像(epsファイルです)を例えば、
¥documentclass{jsarticle}
¥usepackage[dvips]{graphicx}
¥begin{document}
¥begin{figure}[htbp]
¥begin{center}
¥includegraphics[]{ddCS5.eps}
¥caption{{¥bf default}}
¥label{default}
¥end{center}
¥end{figure}
¥end{document}
としてタイプセットしますと、やはり
** WARNING ** Filtering file via command -->gs -q -dNOPAUSE -dBATCH -sPAPERSIZE=a0 -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=1.3 -dAutoFilterGrayImages=false -dGrayImageFilter=/FlateEncode -dAutoFilterColorImages=false -dColorImageFilter=/FlateEncode -dUseFlateCompression=true -sOutputFile=/var/folders/yN/yNxsjfDeEgy1uWZa-xLzkE+++TI/-Tmp-//dvipdfmx.0EE7UJ -dNOKANJI -c '.setpdfwrite << /NeverEmbed [/Courier /Courier-Bold /Courier-Oblique /Courier-BoldOblique /Helvetica /Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique /Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic /Symbol /ZapfDingbats /Ryumin-Light /GothicBBB-Medium] >> setdistillerparams' -f ./ddCS5.eps -c quit<-- failed.
** WARNING ** Image format conversion for "./ddCS5.eps" failed...
** ERROR ** pdf_ref_obj(): passed invalid object.
Output file removed.
### dvipdfmx error
となってしまいます。
ここでストップしていますが、どの点が足りないのでしょうか?
その結果、簡単なTeXファイルは無事PDFで表示されるようになりました。
しかし、IllustratorCS5 for Macで作成した画像(epsファイルです)を例えば、
¥documentclass{jsarticle}
¥usepackage[dvips]{graphicx}
¥begin{document}
¥begin{figure}[htbp]
¥begin{center}
¥includegraphics[]{ddCS5.eps}
¥caption{{¥bf default}}
¥label{default}
¥end{center}
¥end{figure}
¥end{document}
としてタイプセットしますと、やはり
** WARNING ** Filtering file via command -->gs -q -dNOPAUSE -dBATCH -sPAPERSIZE=a0 -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=1.3 -dAutoFilterGrayImages=false -dGrayImageFilter=/FlateEncode -dAutoFilterColorImages=false -dColorImageFilter=/FlateEncode -dUseFlateCompression=true -sOutputFile=/var/folders/yN/yNxsjfDeEgy1uWZa-xLzkE+++TI/-Tmp-//dvipdfmx.0EE7UJ -dNOKANJI -c '.setpdfwrite << /NeverEmbed [/Courier /Courier-Bold /Courier-Oblique /Courier-BoldOblique /Helvetica /Helvetica-Bold /Helvetica-Oblique /Helvetica-BoldOblique /Times-Roman /Times-Bold /Times-Italic /Times-BoldItalic /Symbol /ZapfDingbats /Ryumin-Light /GothicBBB-Medium] >> setdistillerparams' -f ./ddCS5.eps -c quit<-- failed.
** WARNING ** Image format conversion for "./ddCS5.eps" failed...
** ERROR ** pdf_ref_obj(): passed invalid object.
Output file removed.
### dvipdfmx error
となってしまいます。
ここでストップしていますが、どの点が足りないのでしょうか?
>ここでストップしていますが、どの点が足りないのでしょうか?
きちんとメッセージを読みましょう.
>** WARNING ** Image format conversion >for "./ddCS5.eps" failed...
>** ERROR ** pdf_ref_obj(): passed invalid object.
といわれているのだからそのとおりです.
ぶっちゃけ「図が悪い」のです.
イラストレータの新しいものではよくある話です.
#加えて状況によってはMacだということも関係する・・・
##古の「Macバイナリ問題」・・・・
CS5でCS5のEPSを吐き出してるのでしょう.
バージョンを落として保存するか(もちろんASCII保存),
最初からPDFで保存してそれを使うかすればよいのでしょうね.
きちんとメッセージを読みましょう.
>** WARNING ** Image format conversion >for "./ddCS5.eps" failed...
>** ERROR ** pdf_ref_obj(): passed invalid object.
といわれているのだからそのとおりです.
ぶっちゃけ「図が悪い」のです.
イラストレータの新しいものではよくある話です.
#加えて状況によってはMacだということも関係する・・・
##古の「Macバイナリ問題」・・・・
CS5でCS5のEPSを吐き出してるのでしょう.
バージョンを落として保存するか(もちろんASCII保存),
最初からPDFで保存してそれを使うかすればよいのでしょうね.
>PDF提出ではなくTeXソース+EPSを印刷所に入稿するのですか。
その通りです。
PDFに加え、図部分については独立してイラストレータで作成したEPSファイルを提出することになっています。PDFのみ提出しますと、図が綺麗に印刷されず、EPSファイルも別途提出することとなっている次第です。
ところで、あれから「美文書作成入門 第四版」+奥村先生のHP
での補足に従い、インストールおよびチェックを行いましたが、結局これまでOSXTiger環境でTeXShopで作成し、PDF作成に成功してきたTeXソースが、Snow Leopardでは上記のエラー表示が出て、うまく動きません。
そこで、ネットで色々調べたところ、以下のHPを見つけました。
試みたところ成功しました。とても簡単な方法ですので、私のようなTeXエンドユーザには大変ありがたく、ご紹介する次第です。
(1)http://www.geocities.jp/ball_rw/tex/install_snowleopard_new.htmlにアクセス。ここでの説明が大変丁寧で、初心者にもわかりやすいです。
(2)(1)での推奨にしたがい、http://www.tug.org/mactex/2009/ にアクセスし、MacTeX.mpkg.zip をダウンロード。
(3)小川弘和先生のHP(http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/)にて、SnowLopard用Drag & Drop pTeXをダウンロード。
(4) (2)を展開すると、TeXフォルダがアプリケーションフォルダにできる。
(5) (3)のpTeX.appをクリックすると、自動的に基本設定を行ってくれる。
(5)(1)のHPに従い、TeXShopの初期設定を行う。
(6)OSXTigerのもとで作成したファイルから、¥usepackage{utf}を削除。
以上により、IllustratorCS5で作成したepsファイルを含むTeXソースをSnowLeopard上でも扱えることに成功しました。
これでようやく、SnowLeopard上でのTeX環境が整いました。
上記の過程では、色々とアドバイスをありがとうございました。
重ねて御礼を申し上げます。
その通りです。
PDFに加え、図部分については独立してイラストレータで作成したEPSファイルを提出することになっています。PDFのみ提出しますと、図が綺麗に印刷されず、EPSファイルも別途提出することとなっている次第です。
ところで、あれから「美文書作成入門 第四版」+奥村先生のHP
での補足に従い、インストールおよびチェックを行いましたが、結局これまでOSXTiger環境でTeXShopで作成し、PDF作成に成功してきたTeXソースが、Snow Leopardでは上記のエラー表示が出て、うまく動きません。
そこで、ネットで色々調べたところ、以下のHPを見つけました。
試みたところ成功しました。とても簡単な方法ですので、私のようなTeXエンドユーザには大変ありがたく、ご紹介する次第です。
(1)http://www.geocities.jp/ball_rw/tex/install_snowleopard_new.htmlにアクセス。ここでの説明が大変丁寧で、初心者にもわかりやすいです。
(2)(1)での推奨にしたがい、http://www.tug.org/mactex/2009/ にアクセスし、MacTeX.mpkg.zip をダウンロード。
(3)小川弘和先生のHP(http://www2.kumagaku.ac.jp/teacher/herogw/)にて、SnowLopard用Drag & Drop pTeXをダウンロード。
(4) (2)を展開すると、TeXフォルダがアプリケーションフォルダにできる。
(5) (3)のpTeX.appをクリックすると、自動的に基本設定を行ってくれる。
(5)(1)のHPに従い、TeXShopの初期設定を行う。
(6)OSXTigerのもとで作成したファイルから、¥usepackage{utf}を削除。
以上により、IllustratorCS5で作成したepsファイルを含むTeXソースをSnowLeopard上でも扱えることに成功しました。
これでようやく、SnowLeopard上でのTeX環境が整いました。
上記の過程では、色々とアドバイスをありがとうございました。
重ねて御礼を申し上げます。
gs: command not found
というのは Ghostscript がインストールされていない(あるいはパス設定が間違っている)ということですので,pTeX の再インストールとか \usepackage{utf} を消したこととかは関係ないと思います。きっと今回いろいろな作業をされたときに Ghostscript もインストールされた(あるいはパス設定が直った)のでしょうね。結果がよければどうでもいいことですが。
TeX ソースと EPS を受け取れるところは国内では非常に限られていますね(もしかしたら本田さんのところかも :-) )
ただ,EPS はほんとうに曲者ですので,今回はたまたまうまくいったのだろうと思いますが,今後は個々の図を PDF で受け付けてくれると Ghostscript も不要になりますし,著者にとっても楽になるかもしれませんね。
というのは Ghostscript がインストールされていない(あるいはパス設定が間違っている)ということですので,pTeX の再インストールとか \usepackage{utf} を消したこととかは関係ないと思います。きっと今回いろいろな作業をされたときに Ghostscript もインストールされた(あるいはパス設定が直った)のでしょうね。結果がよければどうでもいいことですが。
TeX ソースと EPS を受け取れるところは国内では非常に限られていますね(もしかしたら本田さんのところかも :-) )
ただ,EPS はほんとうに曲者ですので,今回はたまたまうまくいったのだろうと思いますが,今後は個々の図を PDF で受け付けてくれると Ghostscript も不要になりますし,著者にとっても楽になるかもしれませんね。