MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿
返信数: 13

MusiXTeX の新版1.39がリリースされました:

https://www.ctan.org/pkg/musixtex

MusiXTeX は TeX により楽譜を作成するという素晴らしいソフトであり、今も不定期に更新が続けられている MusiXTeX の最新の機能がマニュアルにより、日本語で読めたらいいなと思います。

森脇道雄氏が提供してくださっている、MusiXTeX 日本語版マニュアル: http://www.mab.jpn.org/musictex/musixtex_j.html#MusiXJdc

という、素晴らしい日本語texファイルがありますが、これは Version T.98j1(2001年1月2日)という、もう25年近く前のものであり、恐らく MusiXTeX のホットな話題や機能を拾えたものになっていないと思います。

そこで、MusiXTeX のマニュアルドキュメントmusixdoc.pdf を texソースファイルからコンパイルして作ることができれば日本語訳版も作ることができるだろうと考え、

http://icking-music-archive.org/software/musixtex/musixtex139.zip

に収められている \musixtex139\musixtex\doc\musixdoc\musixdoc.ltx

(← 必要なら拡張子を .ltx から .tex にリネームする)を platex でコンパイルしてみたのですが、これが少なくとも私の知見では簡単にタイプセットできないように感じています。それどころか、

 %test.tex

\documentclass[twoside,11pt,notitlepage]{report}
\usepackage{musixdoc}

\startmuflex

\makeindex

\begin{document}

a

\end{document}

%--------------------

という texファイルを \musixtex139\musixtex\doc\musixdoc\musixdoc.sty(更新日付2025‎年‎6‎月‎17‎日、‏‎8:39:52)で platex で処理すると、コンパイルは終了するのですが、出来た musixdoc.dvi が dviout で正常に開けないファイルとなってしまいます。

このようにして、MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットする方法があれば教えていただくことはできますか?私の環境は、

Windows 11, TeX Live 2025(←ディレクトリ構造を少し変えています)です。logファイルを添付させていただきます。

栃折 成紀 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- m c の投稿
test.tex,うちではplatexではうまくいかなかったのでuplatex + dvipdfmx(ptex2pdf)で処理してみましたが,dvipdfmxがいろいろとwarningを出しますが(添付ファイル参照),一応PDFファイルは出来ています.
ただのlatexで処理してdvipdfmxにかけても,同様にたくさんのwarningが出ますが,PDFは出来ています.
pdfLaTeXで処理するとうまくいくようです.

で,musixdoc.ltxをそのままpdfLaTeXで処理してみました.
80ページまではうまく行くのですが,fonts.texの158行目:
\font\cnormtype=URWClassico-Regular-tlf-t1 at 10pt
で引っかかります.
エラーメッセージは
! Font \cnormtype=URWClassico-Regular-tlf-t1 at 10.0pt not loadable: Metric (TFM) file not found.
で,missfont.logに
mktextfm URWClassico-Regular-tlf-t1
と書かれています.
tfmファイルがないということのようですが,何ででしょうね(作業直前にtlmgrでTL2025最新版にアップデートしています).

musixdoc.texと名前を変えても同じです.
m c への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 奥村 晴彦 の投稿
getnonfreefonts https://tug.org/fonts/getnonfreefonts/ をインストールして

getnonfreefonts --sys classico

でしょうか。
m c への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿
m c 様、奥村先生、ありがとうございます。重要な補足があります。musixdoc.ltx を latex などで処理する前に、たぶん次の2点をする必要があると思います:
① TeX Live 2025 フルインストールにすらない「CLASSICO URW フォント」というものを、
https://ftp.riken.jp/tex-archive/fonts/psfonts/urw/classico/tfm/
などからもらい、$TEXMFMAIN\fonts\tfm に格納しておく。
② \musixtex139\musixtex\doc\musixdoc\lyrics.tex の377~380行目を次のように書き換える(理由:ウムラウトなどによりエラーを回避するため):
%\catcode`\ä\active \def\ä{\"a}
%\catcode`\ö\active \def\ö{\"o}
%\catcode`\å\active \let\å{\aa}
\setlyrics1{\aa\"a\"o}

m c 様のレスを受け私も、musixdoc.ltx を、platex でなくただの latex で処理してみましたが、依然読み込めない musixdoc.dvi が生成されました。
栃折 成紀 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- m c の投稿
栃折さん,奥村先生,URW Classico等について補足をありがとうございました.
TL full schemeでもインストールされないのですね.

栃折さん,latexでdviを経由するのではなく,PDFを直接出力するpdflatexで処理するとうまくいくと思います(pdflatexなら②は不要かも?).
m c への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿

TeX Live を再インストールするなど、色々試してみましたが、

musixdoc.ltx を pdflatex で処理すると、処理は終了するが musixdoc.pdf は作成されないという状況でした。

musixdoc.log は下の添付ファイルです。もしこうすれば musicdoc.pdf が作成されるということに気づけば教えていただけると幸いです。

栃折 成紀 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 和田 勇 の投稿

まず、当方では奥村さんの指摘された方法を対処することで問題なく処理できていることをお伝えしておきます。

ログ分析

(注)和田のログのパス情報は栃折さんの環境に合わせるための調整の際に大文字化しています

読み込みパッケージの過不足

    栃折 -(/musixtexmf/tex/latex/fontaxes/fontaxes-v1.sty

    和田 +(C:/USR/LOCAL/SHARE/TEXMF-DIST/tex/latex/figureversions/figureversions.sty
    和田 +Package: figureversions 2025-04-29 v1.0.1 Figure versions

読み込みパッケージのバージョン違い

    栃折 -(c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/generic/kvsetkeys/kvsetkeys.sty
    栃折 -Package: kvsetkeys 2019/12/15 v1.18 Key value parser (HO)
    和田 +(C:/USR/LOCAL/SHARE/TEXMF-DIST/tex/latex/kvsetkeys/kvsetkeys.sty
    和田 +Package: kvsetkeys 2022-10-05 v1.19 Key value parser (HO)

pdftex.map がおかしい

  • ログから

    • 栃折さんのログ

      -{c:/usr/local/share/texmf-dist/fonts/map/pdftex/updmap/pdftex.map} -!pdfTeX error: pdflatex.exe (file ebg_ldtcgl.enc): cannot open encoding file for reading

      • ==> Fatal error occurred, no output PDF file produced!
    • 和田のログ

      +{/Users/i-wada/Library/texlive/2025/texmf-var/fonts/map/pdftex/updmap/pdftex.map} +{C:/USR/LOCAL/SHARE/TEXMF-DIST/fonts/enc/dvips/ebgaramond/ebg_ldtcgl.enc} +{C:/USR/LOCAL/SHARE/TEXMF-DIST/fonts/enc/dvips/ebgaramond/ebg_utfkrl.enc} +{C:/USR/LOCAL/SHARE/TEXMF-DIST/fonts/enc/dvips/ebgaramond/ebg_ljow5q.enc} +{C:/USR/LOCAL/SHARE/TEXMF-DIST/fonts/enc/dvips/ebgaramond/ebg_byuyni.enc}]

  • 栃折さんのログにある ebg_ldtcgl.enc の記述に関して、当方では TEXMFHOME TEXMF どちらの pdftex.map に 記述があることを考えると、栃折さんの TEXMF のものが通常と異なるものだと思われます。

/musixtexmf に配置されたものに関して

最新の TeXLive 2025 の TEXMF のものと同等のようです。

対策

参照されている pdftex.map に致命的な問題があるように思いますが、ストレー ジに 10ギガ程度の余裕があればですが、読み込みパッケージの違い等もある ので以下の方法を検討していただけたら幸いです。

以前の質問で TeXLive 2025 はフルインストールではなく必要なもののみカ スタムインストール とのことですが、幸い、 C:\texlive は使用されてい ないようなので、以下のようなことは可能でしょうか?

  • デフォルトでつまりC:\texlive にフルで TeXLive 2025 をインストール
  • その TeXLive 2025 の texmf.conf /musixtexmf は TEXMFLOCAL TEXMFHOME などの設定から除去
    • C:\texlive\2025 の kpsewhich texmf.cnf で示されるものを調整
  • 奥村さんが示された getnonfreefonts --user classico あるいは getnonfreefonts --sys classico に関する処置を施す
和田 勇 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿

以下のことを順に行いました。

① C:\texlive\2025 に TeX Live をフルインストールする。(TeX Live 以外の TeX の設定は解除)

② https://tug.org/fonts/getnonfreefonts/ をインストールして
getnonfreefonts --sys classico

を実行

③ mktexlsr を実行

④ pdflatex musixdoc を実行 → musixdoc.pdf が出来ました

(念のため musixdoc.log を下に添付致します)

ひとまず musixdoc.pdf をソースファイル musixdoc.ltx から作ることはできました。ありがとうございます。

私の環境において、C:\usr\local や C:\musixtexmf に格納していた TeX Liveファイル群では、TeX Liveフルインストールに比べて何かに不備があることが立証されました。私の C:\usr\local や C:\musixtexmf で何が不備なのかを知るのは、現時点で難しい問題でしょうか?目標が見えたので、私自身の手でもいつか原因究明できるかもと踏んでいるのですが。

栃折 成紀 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 和田 勇 の投稿

おわび

前回の回答で投稿後の確認漏れで一部レンダリングがおかしなところがあり、読み辛かったことをお詫びいたします。

getnonfreefonts --sys classico

現時点で当方での確認はできないのですが、この結果が TEXMFLOCAL でなく TEXMF への配置となっていたら TeXLive 2026 以降でも同等の操作の実施をお忘れなく。

ちなみに 私は --user で TEXMFHOME に配置して検証しました。

C:\usr\local や C:\musixtexmf に格納していた TeX Liveファイル群では、TeX Liveフルインストールに比べて何かに不備?


  • C:\musixtexmf に関しては TEXMFLOCAL 等が適切に設定されていそうなので問題はないと思いますが、TL2025 では tlmgr 等でも同関連パッケージはインストールされますので不安でしたら、切り替えても良いかと思います。

  • C:\usr\local 
前回の回答の 読み込みパッケージのバージョン違い 項で 読み込んだパスの違い もあったとの指摘漏れがありました強調したものは以下の通り。
    栃折 -(c:/usr/local/share/texmf-dist/tex/generic/kvsetkeys/kvsetkeys.sty
    和田 +(C:/USR/LOCAL/SHARE/TEXMF-DIST/tex/latex/kvsetkeys/kvsetkeys.sty
この原因は、 過去の質問においてc:/usr/local/share/texmf-dist/web2c/texmf.cnf は W32TeX由来の texmf.cnf と関係があるのではないかと推測しています。

今回は pdflatex を用いていることから同ファイルの TEXINPUTS.pdflatex の記述が以下のようになっているか確認する必要があるかと考えています。

TEXINPUTS.pdflatex      = $TEXMFDOTDIR;$TEXMF/tex/{latex,generic,}//

その他の違いも diff.exe などがインストールされていれば違いがわかると思います。diff.exe など差分表示プログラムがなければ、c:/usr/local/share/texmf-dist/web2c/texmf.cnf を添付してください。違いを示せればと思います。


 


和田 勇 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿

いったん話を整理させていただいてもよろしいでしょうか。冒頭の投稿の返信に続けます。

栃折 成紀 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿
1回目の最下レスの続きで、いったん話を整理したいと思います。
pdflatex musixdoc によりmusixdoc.pdf を作りたいが、TEX Live 2025フルインストールではできるが、私の環境 C:\usr\local + C:\musixtexmf では、処理は終了するが musixdoc.pdf は作られず、どのようにしたら作れるかできたら究明したいです。
和田 勇様から、texmf.cnf を検証したらとのことなので、私の
C:/usr/local/share/texmf-dist/web2c/texmf.cnf
および musixdoc.log を添付致します。
 
あと情報提供として、私の
C:\usr\local\share\texmf-dist\fonts\map\pdftex\updmap\pdftex.map
をメモ帳で開くと、TeX Live 2025 の
C:\texlive\2025\texmf-var\fonts\map\pdftex\updmap\pdftex.map
と違い、% classico.map についての記述がないです。これがなぜなのか、今の私を悩ませています...
C:\usr\local\share\texmf-dist\fonts\map\pdftex\updmap\pdftex.map
はどのように作ったかというと、大まかに言うと、tlmgr から必要なファイル群だけ借りて updmap-sys を実行することにより作っています。以上、よろしければご助言頂けるとうれしいです。よろしくお願いします。
栃折 成紀 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 和田 勇 の投稿

質問をまとめる

  • pdflatex musixdoc によりmusixdoc.pdf を作りたい

    • TL2025フルインストールでは OK
    • カスタムインストール環境では NG
      • TL2025 をベースに必要なものを C:/usr/local/share 以下など W32TEX 風になるよう tlmgr を利用して配置
        • C:/usr/local/share/texmf-dist/web2c/texmf.cnf は W32TEX 由来の ものに置き換えた
          • 添付された texmf.cnf のコメント部分で確認
          • 他のトラブルで一部変更しているのかな?
        • musixdoc 関連は tlmgr ではなく手動で C:/musixtexmf に配置する とともにC:/usr/local/share/texmf-dist/web2c/texmf.cnf で TEXMFLOCAL の設定で関連づける修正を行った
        • pdflatex の処理過程で読み込まれたパッケージ等のパス情報からい くつかは手動で配置した模様
          • C:/usr/local/share/texmf-dist/tex/latex/geometry/geometry.cfg
            • このファイルは geometry.sty の内部で、このファイルが存在す れば読み込むという記述によって読み込まれています。しかし TL2025 では通常配置されないことから手動で配置したものと解 釈しています。
          • kvsetkeys.sty
            • TL2025 では C:/texlive/2025/texmf-dist/tex/latex/kvsetkeys/kvsetkeys.sty に配置される
            • カスタム環境では C:/usr/local/share/texmf-dist/tex/generic/kvsetkeys/kvsetkeys.sty になっている
            • アップされた texmf.cf では latex ディレクトリになければ generic を探す(和田の解釈)という設定から latex/kvsetkeys/kvsetkeys.sty は存在しないのではと考えています。
            • TL2025 及びカスタム環境で作成されたログのバージョン情報から判断した限りでは同一と思われるので、この違い自体は特段エラーを誘発する要素は少ない
  • C:/usr/local/share/texmf-dist/fonts/map/pdftex/updmap/pdftex.map にclassico.map 関連情報の記述がない

    • カスタマイズした C:/usr/local の環境で getnonfreefonts --sys classico の実施を忘れていませんか?
    • このコマンドは内部で updmap-sys を実行しているように見受けられます

今後の対策

同様のトラブルを踏まないよう、以下を施策実施を提案します。

  • TL2025 ベースと W32TEX 由来のパッケージを以下の要領で分割管理
    • tlmgr で管理できるよう TEXMFDIST は TL2025 以外のものを配置しない、弄らない
    • W32TEX は TEXMFHOME か TEXMFLOCAL 以下に手動などで配置する
    • texmf.cnf
      • C:/texlive/2025/texmf-dist/web2c/texmf.cnf は弄らない
      • W32TEX に由来するような texmf.cnf の変更は C:/texlive/2025/texmf.cnf に記述する
  • 上をのまとめた基本方針
    • TEXMFDIST 以下は tlmgr を介してのみ変更を行い、決し手動で弄らない
    • カスタマイズするものは TEXMFHOME あるいは TEXMFLOCAL 以下に手動などで配置する
  • 現況をどうするか
    • 私見ではありますが、C:/usr/local 以下はある意味 汚れた 状態だと思いますので将来的に廃止
    • とはいえ、今までのドキュメント生成環境はしばらく必要なので PATH の変更などで 共存できるよう当面カスタム環境は温存
    • カスタム環境で手動で配置したものを、先日 TL2025 でも利用できるよう TEXMFHOME か TEXMFLOCAL に移植
      • TEXMFHOME 等は kpsewhich -var-value TEXMFHOME 等で調べることができます
      • スタイルファイルなどパッケージなど以外の実行プログラムがあれば、 過去には TEXMFLOCAL に bin を作成し配置、PATH に追加という事例も 見たことがあります。
  • どうしても W32TEX風なパスに配置したいのであれば
    • 現状カスタム環境で tlmgr list --only-installed でインストールした情報を取得
    • 現状カスタム環境温存のため別名退避
    • インストーラで W32TEX風なパスに配置するよう設定
    • 旧環境でインストールした情報を元に tlmgr を利用してインストール
    • 別名退避したものから W32TEX由来の情報を TEXMFHOME または TEXMFLOCAL に配置しなおす
栃折 成紀 への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- はやて (h20y6m) の投稿
> あと情報提供として、私の
> C:\usr\local\share\texmf-dist\fonts\map\pdftex\updmap\pdftex.map
> をメモ帳で開くと、TeX Live 2025 の
> C:\texlive\2025\texmf-var\fonts\map\pdftex\updmap\pdftex.map
> と違い、% classico.map についての記述がないです。

tlmgrでclassicoパッケージをインストールした場合以下のようなことが起こるはずです。

1. classicoパッケージ定義に含まれる`execute addMap classico.map`に基づき texmf-dist/web2c/updmap.cfg に`Map classico.map`が追加される。
2. updmap-sysが自動実行されupdmap.cfgに従ってclassico.mapの内容を含むpdftex.mapなどのファイルが作成される。

栃折さんの環境でこれらが確実に実行されているか確認してみてください。

------

話は変わって、MusiXTeXにはPostscriptを利用する機能があります。(マニュアルのChapter 11「Postscript Slurs, Ties and Hairpins」参照)
マニュアルをタイプセットするには当然それらの機能も必要ですので
pdflatexでは正しくタイプセットできません。
latex+dvips+ghostscript等を使用する必要があります。
はやて (h20y6m) への返信

Re: MusiXTeX のマニュアルドキュメントの最新版musixdoc.ltx をタイプセットしたい

- 栃折 成紀 の投稿

一定以上解決できたかもしれないです。

TeX Live 2025 + classicoパッケージ は正しくインストールできるが、

ディレクトリ構造を W32TeX にし、classicoパッケージをインストールしたつもりでも、pdftex.map に % classico.map についての記述がされないなどの不具合が起こるのはなぜか?

→ C:\texlive\2025\texmf-config\web2c\updmap.cfg に

Map classico.map

という記述があり、W32TeX では、C:\usr\local\share\texmf-dist\web2c\texmf.cnf で \texmf-config を定義していないから。

したがって、$TEXMFMAIN または $TEXMFLOCAL に上記の \web2c\updmap.cfg を設置し、fmtutil-sys --all により mapファイルを作ると、pdflatex musixdoc により musixdoc.pdf が作成できる。

結局 C:\usr\local\share\texmf-dist\web2c\texmf.cnf に起因し、どうもお手数をおかけしました。ご助言からひたすら消去法によりひとまずこの結論に行きつきました。

musixdoc.pdf をソースファイルから作ろうとでも思わない限りは多くのTeXユーザーにはなじみがないかもしれない (?) classicoパッケージのインストールの仕組みが知れました。

なお、このスレッドの冒頭に申しましたが、私の目標は musixdoc.pdf の日本語版を作ることです。いつできるか、完成できるかも未定ですが、もし有用なものができたら無料で公開し、日本における MusiXTeX 情報に貢献したいです。(こういうことをやりたいと思う人は他にいるのかな?…)

和田 勇様、はやて (h20y6m)様、ありがとうございました。