VPLファイルについて

VPLファイルについて

- かず の投稿
返信数: 4

こんにちわ

フォントをComputerModern利用せず、他のフォントを利用しています。そのフォント用のTFMなどは作成しています。

利用しているフォントでイタリックの文字は文字幅に対してグリフが左右飛び出している文字があるので、その補正をしたいと考えております。文字のならびの組み合わせによっては文字が重なってしまう。

CHARACTERプロパティのCHARICの値はイタリックの次にローマンの文字が続いたときに有効になる値と認識しております。逆にローマンの次にイタリックが続くときに有効になる設定方法はあるのでしょうか?

イタリックの文字の右側は対処できているのですが、左側が対処できないのです。

LIGTABLEのKRNでは同じフォントでしか有効にならないためおそらく利用できないと考えております。

よろしくお願いします。

かず への返信

Re: VPLファイルについて

- ut の投稿
# ご質問に対する直接的な回答にはなっていませんが…。

サンプルとして、

  bar {\itshape foof foof} baz

という並びを考えてみます。
(“foof” はこの例のためにでっちあげたもので、“foo” の
末尾に “f” を追加してみたものです)

italic correction が入る可能性のある場所を <1> ~ <4> で
表わしてみますと、

  bar {\itshape <1>foof<2> <3>foof<4>} baz

となります。

ここで、可能ならば、<1> の次の f について、少し右に移動して
から f を置く、という風に vf で操作出来たらな、と思ったりも
したのですが、<1> と <3> の場合とを区別して、<1> のときだけ
そのような補正をする、というのは難しそうな気がします。

既存の italic correction は文字の右側に追加されるものですけ
れど、<2> と <4> とを識別して、自動で <4> にのみ補正が入ると
いうわけではなくて、<4> の位置に手動で “\/” を追加すること
で補正を実現していたと思います。

文字の左側に italic correction を入れることを考えた場合にも、
<1> と <3> を区別するのは困難だと思われ、そうだとすると <1>
の位置にのみ手作業で何かしら glue や \kern の類いを入れるこ
とで対応するのが現実的なように思えます。

【参考】David Bausum, TeX Reference Manual, Springer, 2002
(Originally, Kluwer, 2002) という TeX のプリミティブのレファ
レンスがありますが、その pp. 28 f. に “/ (italic correction)”
の解説が載っています。

丸々転載するわけにはいきませんので、その一部を転記します。

“Example”、“Produces”、“Comments” の順に叙述されている
のですが、ここでは、“Example” の plain TeX のコードを LaTeX
に書き替えて、そのタイプセット結果の “Produces” は、画像を
下に貼ります。

Example:

\documentclass{article}

\setlength{\parindent}{0pt}
\pagestyle{empty}

\newcommand{\heading}[1]{%
  {\fontfamily{bch}\selectfont\leavevmode\llap{\normalfont\textbullet\ }#1}%
}

\begin{document}

\LARGE

\fontfamily{ppl}\selectfont
\heading{palatino:} [{\itshape f}] [{\itshape f\/}] [\/{\itshape f\/}]

\fontfamily{cmr}\selectfont
\heading{computer modern:} [{\itshape f}] [{\itshape f\/}] [\/{\itshape f\/}]

\bigskip

\fontfamily{ppl}\selectfont

% Bausum, TeX Reference Manual, p. 29
\def\R#1{\dimen0=0.05em\multiply\dimen0 by #1\kern\dimen0\relax}

\heading{exemples of hand kerning:}\par
[\R0{\itshape f\/}] [\R1{\itshape f\/}] [\R2{\itshape f\/}] [\R3{\itshape f\/}] [\R4{\itshape f\/}]
[\R5{\itshape f\/}] [\R6{\itshape f\/}] [\R7{\itshape f\/}] [\R8{\itshape f\/}] [\R9{\itshape f\/}]

\end{document}

Comments:

・ The first [f] shows an instance where the f requires an italic
  correction. It is added in the second [f].

・ TeX does not provide a pre-character italic correction, and
  the third [f] shows `[' does not have an italic correction.
  This is not a probrem for CM, but it is for Caslon. It represents
  something that will need to be lived with or fixed by hand [f].

・ ... shows several examples of hand kerning. The author's preference
  uses \R4.

(原著では例に Caslon が使われていますが、ここでは URWPalladioL
を使っています.Palatino の場合には \R3 くらいがバランスがいい
ように見えます.)

添付 3969.jpg
ut への返信

Re: VPLファイルについて

- ut の投稿
うぐぐぐ…。
“exemple” はもちろん、“example” の type です(恥ずかしい…)。

ut への返信

Re: VPLファイルについて

- ut の投稿
# しつこくてすいません…。

type じゃなくて typo です… orz。
(今日の私は、目が変なのか、指が変なのか、それとも頭が…?)