コードをコンパイルしようとすると、以下のようなメッセージが出てpdfが出力されません。
dvipdfmx:warning: Could not locate a virtual/physical font for TFM "ntx-Regular-tlf-ot1r".
dvipdfmx:warning: >> There are no valid font mapping entry for this font.
dvipdfmx:warning: >> Font file name "ntx-Regular-tlf-ot1r" was assumed but failed to locate that font.
dvipdfmx:fatal: Cannot proceed without .vf or "physical" font for PDF output...
No output PDF file written.
解決するために行ったことは次の通りです。
コマンドプロンプトで
mktexdir
kanji-config-updmap status
kanji-config-updmap-sys ipa
を順に打ち込みました。
現在kanji-config-updmap statusを打ち込むと
CURRENT family for ja: ipa (variant: )
Standby family : bizud
Standby family : haranoaji
Standby family : ipaex
Standby family : ms
Standby family : yu-win10
と出ますが、コンパイルしようとすると相変わらず上記のようなメッセージが出てpdfは出力されません。
どのように解決できるでしょうか。
おそらく以下の kpsewhich コマンドを実行しても何も出力されないのだと思います。
kpsewhich ntx-Regular-tlf-ot1r.tfm
c:/texlive/2023/texmf-dist/fonts/tfm/public/newtx/ntx-Regular-tlf-ot1r.tfm ←結果
kpsewhich ntx-Regular-tlf-ot1.vf
c:/texlive/2023/texmf-dist/fonts/vf/public/newtx/ntx-Regular-tlf-ot1.vf ←結果
原因として考えられるのは、インストール方法かと思い「upte2eVSCode」を調べましたが、 該当の文字列では検索できるものが見つかりませんでした。 できれば、参考にされた URL などを明記していただけると助かります。
また、 お試しになっている .tex のソースコードや その時に作成される .log を添付していただけると解析はしやすくなりますが、「ntx-Regular-tlf-ot1r」を使う簡単なコードを 添付しますのでそれを処理した結果を一式をアップロードしてください。
ファイル名は「test-ntx-Regular-tlf-ot1r.tex」などとして話を進めます。
%お試しになっている .tex の documentoclass に変更可
\documentclass{jlreq} % for (u)platex lualatex
\usepackage{newtxtext,newtxmath}
\begin{document}
$\Delta\mathrm{\Delta}$
$\Deltait\varDelta\mathit{\Delta}$
\end{document}
上記「test-ntx-Regular-tlf-ot1r.tex」のファイルがあるディレクトリにて 以下の二つのコマンドを実行してください。
latexmk -C test-ntx-Regular-tlf-ot1r
latexmk -latex=lualatex test-ntx-Regular-tlf-ot1r
一つ目は、リトライした時、.pdf .aux 他生成されるファイルをクリアするためのものです。 また、documentoclass を変更された場合やエンジンを変更したい場合、 二つ目の -latex=lualatex は -latex=platex とか -latex=uplatex などと適宜読み替えてください、
この操作により、.log の他に .fls や.fdb_latexmk などのログ情報も作成されます。 これらのログ情報から pdf を作成する際に使用したフォント情報と実際のフォントを 紐付ける map ファイル情報などを参考にしたいためです。
kpsewhich コマンドを実行しても「←結果」がついている文字列 云々
「Basic」でインストールされ、一応フォントは入っているようですね。 → つまりインストールとしてはとりあえず OK .
test-ntx-Regular-tlf-ot1r のビルドに失敗しているか...
実行されたコマンドは latexmk -latex=platex test-ntx-Regular-tlf-ot1r
ではなかったのでしょうか?
変更された documentclass は ujreport ですので以下のように uplatex を指定してください。
latexmk -latex=uplatex test-ntx-Regular-tlf-ot1r
当初ご質問の「ntx-Regular-tlf-ot1r」の件
当初ご質問された件については、今回の情報だけでは、判断しかねますので、当フォーラムに質問されるに当たって一読されたかと思いますが、質問のしかたを参考に、お試しになったソース(.tex) とログファイル(.log)を アップロードしてください。なお、重複しますが、「\begin{document}」と「\end{document}」の本文部分は、障害が発生する最小限のコードにしてください。
とはいえ、参考にされた URL の情報に関して
TeXLive は可能であれば full インストールしてください
- 凝った処理が必要なければ basic でも良いですが ...
- コンピュータストレージ容量に30G 40G の余裕があれば basic ではなく full インストールをお勧めします。
参考にされた URL は lualatex 利用をベースにされていると思われますので、uplatex などを使う場合は対処が必要です
- .latexmkrc
$pdf_mode = 4;
となっていますが、uplatex を主に利用されるのでしたら$pdf_mode = 3;
の方が良いと思います。- settings.json で処置するので .latexmkrc は未修正です。
settings.json
- uplatex の記述に
"-latex=uplatex
などが抜けています - josn ファイルの記述方法のチェックか厳しくなっていますので可能であれば対処を!!
- 記述ブロックの最終項目に「,」をつけると警告としてカウントされているようです。
"latex-workshop.latex.outDir": "out
を記述したときはそれ相応の記述をしないと out ディレクトリに生成ファイルを書き込みません(多分...)以上を踏まえての差分は以下の通り
--- settings.json.orig 2023-08-06 08:01:03.887254497 +0900 +++ settings.json 2023-08-06 11:45:51.644140665 +0900 @@ -32,7 +32,7 @@ { "name": "Latexmk (upLaTeX)", "command": "latexmk", - "args": [ + "args": [ "-latex=uplatex", "-pdfdvi", "-e" "'$pdf_mode=3;'", "-output-directory=out", "-f", "-gg", "-pv", "-synctex=1", "-interaction=nonstopmode", "-file-line-error", "%DOC%" ] }, @@ -96,7 +96,7 @@ "latex-workshop.latex.clean.fileTypes": [ "*.aux", "*.bbl", "*.blg", "*.idx", "*.ind", "*.lof", "*.lot", "*.out", "*.toc", "*.acn", "*.acr", "*.alg", "*.glg", "*.glo", "*.gls", "*.ist", "*.fls", "*.log", "*.fdb_latexmk", "*.synctex.gz", // for Beamer files - "_minted*", "*.nav", "*.snm", "*.vrb", + "_minted*", "*.nav", "*.snm", "*.vrb" ], // latex-workshop.latex.autoClean.run: ビルド失敗時に一時ファイルのクリーンアップを行うかどうか @@ -144,5 +144,5 @@ "latex-workshop.intellisense.package.enabled": true, // 生成ファイルを "out" ディレクトリに吐き出す - "latex-workshop.latex.outDir": "out", + "latex-workshop.latex.outDir": "out" }