MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 住田 英優 の投稿
返信数: 11
Macbook air(2015), MacTeX2021,texshopの環境で組版を行なっているのですが、
ヒラギノフォントを使用したいと思い、Bibunsho7-patch(BigSurに対応済み)を用いて埋め込みを試みました。パッチの方では「完了」というメッセージが出てきて埋め込みが成功したように思われましたが、
TeXshopの方で実際に動かしてみると、

\documentclass[9pt,b5paper,uplatex,dvipdfmx]{ujarticle}

\usepackage[deluxe]{otf}

\begin{document}

⑴⑵

\end{document}


というコマンドラインに対して、


dvipdfmx:warning: Could not locate a virtual/physical font for TFM "uphminr-h".
dvipdfmx:warning: >> This font is mapped to a physical font "HiraginoSerif.ttc".
dvipdfmx:warning: >> Please check if kpathsea library can find this font: HiraginoSerif.ttc
dvipdfmx:fatal: Cannot proceed without .vf or "physical" font for PDF output...

No output PDF file written.

という結果となり、PDFへの出力がされません。

これに関連しそうな他のディスカッショントピックも参照しましたが、これに似たものは見つけることができませんでした。(もう少し探してみますが。)

初学者で右も左もわからないような状態ですが、どなたかお教えいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
住田 英優 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 奥村 晴彦 の投稿
はて,よくわかりませんが,とりあえず私のところではターミナルに
kpsewhich HiraginoSerif.ttc
と打ち込むと
/usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/cjk-gs-integrate/HiraginoSerif.ttc
と表示され,
ls -l /usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/cjk-gs-integrate/HiraginoSerif.ttc
と打ち込むと
/usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/cjk-gs-integrate/HiraginoSerif.ttc -> /System/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 ProN.ttc
のように出てきてうまくいっているようです。
奥村 晴彦 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 住田 英優 の投稿
奥村先生、ご返信いただきありがとうございます。
先ほど、私の方でもターミナルに

kpsewhich HiraginoSerif.ttc


と打ち込んでみたのですが、特に何も返ってこず、


ls -l /usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/cjk-gs-integrate/HiraginoSerif.ttc


と打ち込むと、

ls: /usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/cjk-gs-integrate/HiraginoSerif.ttc: No such file or directory


と返ってきて、どうやらHiraginoSerif.ttcというファイルが見つからないということなのでしょうか?


今までには


sudo cjk-gs-integrate --link-texmf --cleanup
sudo cjk-gs-integrate-macos --link-texmf

を実行したあとに

sudo mktexlsr

を実行しています。


住田 英優 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 和田 勇 の投稿

容易に試す環境がないので、推測です。

/Applications/TeXLive/Library/texlive/ あるいは /usr/local/texlive には何があるのでしょうか? ここに過去のがあるとまずいことが起こるかもしれないかな?

以下のことをターミナルコンソールで実行してみてください。

今動かそうと思ってる latex を調べる

     which latex

それを利用してパッチをやり直すための準備(bash か zsh だと想定)

    export TLPATH=$(which latex | xargs dirname)

上記実行後、ターミナルからパッチ用の dmg ファイル Bibunsho7-patch-1.7-20210822.dmg を open コマンドを使って起動。~/Download にあるものとした場合は以下の様にします。

   open ~/Download/Bibunsho7-patch-1.7-20210822.dmg
和田 勇 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 住田 英優 の投稿
和田様、ご返信をいただきありがとうございます。
私の最新の返信の後、もう一度一からヒラギノフォント埋め込みの手段を踏んだ結果、無事に埋め込みに成功し、解決までたどり着けました。

結局何がいけなかったのか、いまだに分からず不安ではありますが、一旦この問題については解決ということで、終止符を打たせていただきたく思います。

結局として、まずターミナルにて

sudo cjk-gs-integrate-macos --link-texmf --fontdef-add=cjkgs-macos-highsierra.dat

と打ち込み、その後

sudo mktexlsr sudo kanji-config-updmap-sys --jis2004 hiragino-highsierra-pron kpsewhich HiraginoSans-W0.ttc

(以上はhttps://sasshi.me/archives/605より引用)
と打ち込み、改めてコンパイルしたところ、ヒラギノフォントを埋め込むことに成功しました。
拙い投稿や返信から原因を探っていただき、本当に感謝しております。
今後、また本フォーラムにてお世話になることがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願い申し上げます。
住田 英優 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 住田 英優 の投稿
また、初めに返信をいただきました奥村先生、
ありがとうございました。
今後もフォーラムでお世話になる場合があると思いますので、その時はよろしくお願い致します。
住田 英優 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- Yamamoto Munehiro "munepi" の投稿
> もう一度一からヒラギノフォント埋め込みの手段を踏んだ結果、無事に埋め込みに成功し、解決までたどり着けました。

Bibunsho7-patch側の処理では、一発で完了できるよう、強制的に行っているのですが……、
SNS上や個人さんのブログで、「Bibunsho7-patchを2回実行すると、上手く行った」というのを、何度か見かけておりまして、その再現例を作りかねています。
もし/tmp/bibunsho7-patch.logがお手元に残っていましたら、添付いただけますと、何か手がかりが分かるかもしれません。


(一方、cjk-gs-integrate-macosでうまくいかず、Bibunsho7-patchでうまくいったといういくつかの例は、おそらく複数のTeX環境が入っていて、どのTeX環境を使っているのか、環境変数PATHを正確に把握していないと思われます。「タイプセットがうまくいった」というのは、GUIアプリケーション上のみで、それでひとまず満足なさっているように推察しています。)
Yamamoto Munehiro "munepi" への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 和田 勇 の投稿

私が懸念しているのは、以下の Patch.sh のところの 43 行目で universal-darwin を探してない点です。

<pre>
    Patch.sh
     40:            for ii in /Applications/TeXLive/Library/texlive/ /usr/local/texlive/ ; do
     41-                [ -d "${ii}" ] && echo $ii
     42-            done | head -1 | while read ff ; do
     43-                find "${ff}" -maxdepth 3 -type d -name "x86_64-darwin"
     44-            done | grep -e '/20[0-9][0-9][a-z]*/bin/' | sort | tail -1
</pre>

私のところでは過去の参照のために以下の様になっています。

<pre>
    /usr/local/texlive/2014/bin/x86_64-darwin
    ...
    /usr/local/texlive/2019/bin/x86_64-darwin
    /usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin <ーーこれが選ばれてしまう
    /usr/local/texlive/2021/bin/universal-darwin
</pre>

なので '(' -name "x86_64-darwin" -o -name "universal-darwin' ')' か -name "*-darwin" にするかで最新が取り出せると思います。

和田 勇 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 和田 勇 の投稿
markdown にするの忘れていたみたい。

それはともかく、補足。

この対処だけでは、奥村さんの回答に対する
2021年 10月 11日(月曜日) 21:19 の現象が説明できない。

TEXMFLOCAL だからどのバージョンの mktexlsr でも /usr/localtexlive/temf-local の情報は更新されているはずなのに、
kpsewhich での検索ができなかったり、
リンク情報もなかったとの説明がつかない。

ログが残っていることを祈りたい。
和田 勇 への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- Yamamoto Munehiro "munepi" の投稿
少なくとも、bibunsho7-patch 最新版 v1.8では、
(あらかじめ、以下の3つの空ディレクトリだけ作成された)

$ ls -1 -d /usr/local/texlive/*/bin/*-darwin
/usr/local/texlive/2021/bin/universal-darwin
/usr/local/texlive/2019/bin/x86_64-darwin
/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin

の下で、

$ ./Patch.sh
+ set -e
+ export LANG=C LANGUAGE=C LC_ALL=C
+ LANG=C
+ LANGUAGE=C
+ LC_ALL=C
+ export PATH=/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
+ PATH=/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
+ TLPATH=
+ '[' -z '' ']'
++ for ii in /Applications/TeXLive/Library/texlive/ /usr/local/texlive/
++ '[' -d /Applications/TeXLive/Library/texlive/ ']'
++ for ii in /Applications/TeXLive/Library/texlive/ /usr/local/texlive/
++ '[' -d /usr/local/texlive/ ']'
++ echo /usr/local/texlive/
++ head -1
++ read ff
++ grep -e '/20[0-9][0-9][a-z]*/bin/'
++ sort
++ tail -1
++ find /usr/local/texlive/ -maxdepth 3 -type d -name x86_64-darwin -o -name universal-darwin
++ read ff
+ TLPATH=/usr/local/texlive//2021/bin/universal-darwin
+ '[' -z /usr/local/texlive//2021/bin/universal-darwin ']'
+ export PATH=/usr/local/texlive//2021/bin/universal-darwin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
+ PATH=/usr/local/texlive//2021/bin/universal-darwin:/usr/bin:/bin:/usr/sbin:/sbin
+ exit ←意図的に止めています。

となり、

/usr/local/texlive/2021/bin/universal-darwin ←これが選ばれていますね。
/usr/local/texlive/2019/bin/x86_64-darwin
/usr/local/texlive/2020/bin/x86_64-darwin
Yamamoto Munehiro "munepi" への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 和田 勇 の投稿
曖昧だったので、削除して書き直しました。

検証していたバージョンを添えていなかった。
「 MacOS BigSur ..」でしたので、v1.6 をみていました。

ですが、v1.7 からでも
「 -maxdepth 3」かつ「 -type d」かつ
「 -name x86_64-darwin -o -name universal-darwin」
という三つの条件なので最後のは"(" と ")" で囲うか *-darwin で検索したほうがよいと思います。

'(' -name 'x86_64-darwin'-o -name 'universal-darwin' ')'

か -name '*-darwin'

#括弧で囲わないでどうして選択されてしまうんだろう?っていう疑問がまた出てきてしまった。
Yamamoto Munehiro "munepi" への返信

Re: MacOS BigSur のMacTeXでヒラギノフォントが埋め込めない

- 住田 英優 の投稿
Yamamoto Munehiro様、ご返信いただきありがとうございます。
パッチの方のログファイルを探してみましたが、どうしても見つけることができませんでした。
解決や再現例作成の手がかりの提供をできず、申し訳ございません。
返信中にある通り、本来の目的として私は「GUIアプリケーション上でヒラギノフォントを用いた組版ができるようになる」というものを立てていましたので、現状はそれで満足しております。
自分の方でも何が何かを理解していない状態でコマンド(ターミナル上で)の実行を繰り返しておりましたので、何がヒラギノを使えるようにしたのかは分かりません。
しかし、1回目のパッチの実行の後、「私のPCにヒラギノについてのフォントマップがない」ということがわかり、それをインストールして2回目の実行に移ったということがありましたが、それによる影響はあるのかは自分にはわかりません。(最終的には上の私の投稿にあるコマンドを実行した結果使えるようになったため、影響は無いかな?)
これから先、再びフォーラムでお世話になることがあるかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。