ZR さん,こんばんは。安田です。
ちょっとこのスレッドの話題からかなり逸脱してしまっておりますけど,ご指摘いただいた OldSlav の問題のうちいくつか対応いたしましたのでお知らせします。もちろん完全にはほど遠いですけど。
【OCS日付様式について】
聖書の例から月名を見直しました。月名称は小文字にし,アクセント・綴りを訂正してあります。"г." は付けないことにしました。(私の参照しうる教会スラヴ語文献での年月表示は,「創世より xxxx,イエス・キリストの肉体の生まれしより yyyy の年,mart の月」云々というものばかりで,簡潔な例が見当たりません)
【短い命令語の衝突】
エンコーディング定義ファイルには教会スラヴ語 OCSxxx 以外のシンボルは削除し,グローバルに変更されてしまうことを回避するようにしました。
\OMEGA は数式で使うのに必須と思われるので,\OMEGAD に名前を変えています。\! など SlavTeX の残骸もあまり必要性がないので外しました。
あらゆる命令の重複を心配してもしようがありませんし短い命令は便利でもあり,マニュアルに書いた命令はだいたい残してあります。教会スラヴ語環境に入った段階で命令を退避して,抜ける時に戻す処理をすることで,他者のマクロをなるたけ壊さないようにしています。
【inputenc との共存】
8 bit を独自に処理しているところを狭めて,ZR さんがあげてくださった韓国語の例は通るようにしました。
もちろん,完全には遠いと思います。どのレベルまで試験するか悩んでいます。個別に見直してゆくしかかないかなと考えています。
このためキリル CP866 8 bit 入力の互換性を犠牲にしています。まあ,これはもはや誰も興味がないと思いますので,今後は inputenc に cp1251 などを指定した場合の対応などに注力したいと思っています。
改訂版をアップしました(ずぼらなのでアーカイブ名は変えてません)。フォントなども訂正していますので,一式入替える必要があります。
それでは。