どちらも正しくありません(「\」が抜けています).
……という冗談(?)はさておき,
それはどちらが正しいというものでもありません.
あえて言えば,数式中ではなく地の文の中に
「2.718...」がある場合に準じればよいでしょう.
例えば,英語で書いている論文の類の中であれば,
\ldots を用いることになるでしょう.
一方,日本人相手の日本語文書であれば \cdots で
たくさんです(丁寧に \ldots を用いたところで,
どうせ,\cdots(というより和文文字の三点リーダー)
しか知らない人間に変更指示を入れられるのが
オチですし).
# 数式の表記が周囲の言語に引きずられることの是非は
# ここでは問わないことにします.
amsmath パッケージ使用時なら,
「その他一般の省略箇所」用の \dotso を用いておき,
必要に応じて \dotso の定義を調整してもよいでしょう.
……という冗談(?)はさておき,
それはどちらが正しいというものでもありません.
あえて言えば,数式中ではなく地の文の中に
「2.718...」がある場合に準じればよいでしょう.
例えば,英語で書いている論文の類の中であれば,
\ldots を用いることになるでしょう.
一方,日本人相手の日本語文書であれば \cdots で
たくさんです(丁寧に \ldots を用いたところで,
どうせ,\cdots(というより和文文字の三点リーダー)
しか知らない人間に変更指示を入れられるのが
オチですし).
# 数式の表記が周囲の言語に引きずられることの是非は
# ここでは問わないことにします.
amsmath パッケージ使用時なら,
「その他一般の省略箇所」用の \dotso を用いておき,
必要に応じて \dotso の定義を調整してもよいでしょう.
早速の返信ありがとうございます。
>どうせ,\cdots(というより和文文字の三点リーダー)しか知らない人間に変更指示を入れられるのが
オチですし).
正にそれそれ、翻訳で編集者からツッコミが入ったのでどうしようかと(笑)。例えば級数は\cdots、数列なら\ldotsというのは知っていますが、小数点についてはWEBで探しても見つからなかったので、、、
>例えば,英語で書いている論文の類の中であれば,\ldotsを用いることになるでしょう.一方,日本人相手の日本語文書であれば \cdotsでたくさんです.
翻訳は日本語なので\cdotsにするか、、、でも原著は英語なので\ldotsでした、、、少し悩んでみます(笑)。
# 数式の表記が周囲の言語に引きずられることの是非は
# ここでは問わないことにします.
せっかくの機会ですので、もしお時間があったらご教示下さい。翻訳に生かせたらと思います。
>どうせ,\cdots(というより和文文字の三点リーダー)しか知らない人間に変更指示を入れられるのが
オチですし).
正にそれそれ、翻訳で編集者からツッコミが入ったのでどうしようかと(笑)。例えば級数は\cdots、数列なら\ldotsというのは知っていますが、小数点についてはWEBで探しても見つからなかったので、、、
>例えば,英語で書いている論文の類の中であれば,\ldotsを用いることになるでしょう.一方,日本人相手の日本語文書であれば \cdotsでたくさんです.
翻訳は日本語なので\cdotsにするか、、、でも原著は英語なので\ldotsでした、、、少し悩んでみます(笑)。
# 数式の表記が周囲の言語に引きずられることの是非は
# ここでは問わないことにします.
せっかくの機会ですので、もしお時間があったらご教示下さい。翻訳に生かせたらと思います。
># 数式の表記が周囲の言語に引きずられることの是非は
># ここでは問わないことにします.
というのは,私が常々疑問(あるいは不満)に思っていることが
つい口に出ただけで,その問題について,
このような場でもっともらしく述べるに値するほどの
知識を持ち合わせているわけではありません.
ただ,実際問題としては,数式部分とその周囲の表記は
周囲の言語に引きずられています.
例えば,ディスプレイ数式の周りの句読点に関して
Therefore, we have the following formula:
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c. \]
が
したがって,次式が成り立つ.
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c \]
となるという具合に「文を終わらせる位置」が異なってくる,
といったこともあります.
今回考えた(無限小数の)省略の 3 点についても,
周囲が英語の場合では \ldots で構わないものの,
周囲が仏語なら単純にピリオドを 3 個並べたものにすべきか?
と考え込むことになります(実際にそうして構わないようですが).
# 以下は,あくまでも私見です.
一方,数式というものは「自然言語では表しにくいものを
簡潔・正確に表す」道具でもあり,意思疎通の道具としての
機能をもったものでもあります.
その数式の表記が周囲の言語に引きずられるようでは,
常用する言語が異なる人の間での(数学的概念に関する)
意思疎通に障害が生じかねません.
# そのため,私は「数式の記述が周囲の言語によってぶれる」
# ことに疑問を呈しています.
もちろん,「省略の 3 点がベースライン上にあるか,
天地中央にあるか」なんてことは,ことさらに
意思疎通の妨げになるようなことではなく,
「趣味の問題」で済ませて構わない程度のことです.
その一方で,二項係数について「nCk」の形しか知らなかった人間が,
洋書で「\binom{n}{k}」の形の表記を見て意味を
つかみかねるなんてことは,実際にあります.
# これにしても,現場でのちょっとした指導で
# フォローできることではありますが.
もっとも,現実問題としては,
「言語間(あるいは各国での流儀間)の違い」よりも
「分野間での違い」のほうが目立つため
(単純なところでは「dx」などの「d」の書体に関する
対立(?)が有名ですね),上記のようなことを気にしても
仕方がないところはあります.
# 逆に「分野間の違いだけでも厄介なので,言語間で
# 余計な相違をもちこまないでくれ」と言えなくもありません.
冒頭の発言の背後にある「私の腹の中にあること」は
上記のようなところです.
取りとめのない話で申し訳ありません.
># ここでは問わないことにします.
というのは,私が常々疑問(あるいは不満)に思っていることが
つい口に出ただけで,その問題について,
このような場でもっともらしく述べるに値するほどの
知識を持ち合わせているわけではありません.
ただ,実際問題としては,数式部分とその周囲の表記は
周囲の言語に引きずられています.
例えば,ディスプレイ数式の周りの句読点に関して
Therefore, we have the following formula:
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c. \]
が
したがって,次式が成り立つ.
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c \]
となるという具合に「文を終わらせる位置」が異なってくる,
といったこともあります.
今回考えた(無限小数の)省略の 3 点についても,
周囲が英語の場合では \ldots で構わないものの,
周囲が仏語なら単純にピリオドを 3 個並べたものにすべきか?
と考え込むことになります(実際にそうして構わないようですが).
# 以下は,あくまでも私見です.
一方,数式というものは「自然言語では表しにくいものを
簡潔・正確に表す」道具でもあり,意思疎通の道具としての
機能をもったものでもあります.
その数式の表記が周囲の言語に引きずられるようでは,
常用する言語が異なる人の間での(数学的概念に関する)
意思疎通に障害が生じかねません.
# そのため,私は「数式の記述が周囲の言語によってぶれる」
# ことに疑問を呈しています.
もちろん,「省略の 3 点がベースライン上にあるか,
天地中央にあるか」なんてことは,ことさらに
意思疎通の妨げになるようなことではなく,
「趣味の問題」で済ませて構わない程度のことです.
その一方で,二項係数について「nCk」の形しか知らなかった人間が,
洋書で「\binom{n}{k}」の形の表記を見て意味を
つかみかねるなんてことは,実際にあります.
# これにしても,現場でのちょっとした指導で
# フォローできることではありますが.
もっとも,現実問題としては,
「言語間(あるいは各国での流儀間)の違い」よりも
「分野間での違い」のほうが目立つため
(単純なところでは「dx」などの「d」の書体に関する
対立(?)が有名ですね),上記のようなことを気にしても
仕方がないところはあります.
# 逆に「分野間の違いだけでも厄介なので,言語間で
# 余計な相違をもちこまないでくれ」と言えなくもありません.
冒頭の発言の背後にある「私の腹の中にあること」は
上記のようなところです.
取りとめのない話で申し訳ありません.
ご返答ありがとうございました。
>例えば,ディスプレイ数式の周りの句読点に関して
Therefore, we have the following formula:
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c. \]
が
したがって,次式が成り立つ.
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c \]
となるという具合に「文を終わらせる位置」が異なってくる,といったこともあります.
これも今、正に悩んでいるところです。英語のマネをして:を使おうかとも思ったのですが、日本語ではあまり見かけない、、、しかし数式の前で切ってしまうと、数式が浮いてしまってすわりが悪いというか、、、
上は翻訳の根幹にかかわる問題だと思いますが、一方、二項係数については単なる習慣の違いなので、言語とは無関係な気がします。この件に関しては、私は逆に多様性を許容した方がいいのではないかと、、、他の例で、不等号のイコールを1本線にするか2本線にするかでやはり議論になりました。私見ですが、日本では教科書検定により初等教育段階で「親切にも」統一されすぎているのが却って問題ではないでしょうか。頭が固くなった受験生が大学に入って不適応を起こすという話を聞いたことがあります。これはおっしゃるように教育の現場でフォローすればいいわけですが、教える方も頭が固かったりして、、、連立方程式の解を(x,y)=(3,5)と書くと点になってしまうので間違い! x=3,y=5と書くように指導しているという研究発表を聞いて唖然とした経験があります。
3つの点から話がずい分大きくなりましたが、いろいろ考えが聞けておもしろかったです。どうもありがとうございました。
>例えば,ディスプレイ数式の周りの句読点に関して
Therefore, we have the following formula:
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c. \]
が
したがって,次式が成り立つ.
\[ a_{n+1} = a_n^2 + c \]
となるという具合に「文を終わらせる位置」が異なってくる,といったこともあります.
これも今、正に悩んでいるところです。英語のマネをして:を使おうかとも思ったのですが、日本語ではあまり見かけない、、、しかし数式の前で切ってしまうと、数式が浮いてしまってすわりが悪いというか、、、
上は翻訳の根幹にかかわる問題だと思いますが、一方、二項係数については単なる習慣の違いなので、言語とは無関係な気がします。この件に関しては、私は逆に多様性を許容した方がいいのではないかと、、、他の例で、不等号のイコールを1本線にするか2本線にするかでやはり議論になりました。私見ですが、日本では教科書検定により初等教育段階で「親切にも」統一されすぎているのが却って問題ではないでしょうか。頭が固くなった受験生が大学に入って不適応を起こすという話を聞いたことがあります。これはおっしゃるように教育の現場でフォローすればいいわけですが、教える方も頭が固かったりして、、、連立方程式の解を(x,y)=(3,5)と書くと点になってしまうので間違い! x=3,y=5と書くように指導しているという研究発表を聞いて唖然とした経験があります。
3つの点から話がずい分大きくなりましたが、いろいろ考えが聞けておもしろかったです。どうもありがとうございました。