TeXLiveをiOS用にbuild、ラッパーで包んでライブラリにして使うというのがあるんですね。
https://github.com/holzschu/lib-tex
でも、そのままBuildしようとしてもいきなりconfigureでコケます。またiOS 11からだったかsystem関数が廃止されたので、それ周りのコードを随時修正してやらないといけなかったりで、えらく手間です。
arm版macOSの話が、またまことしやかに流れたりもしているので、遠隔授業の現実逃避に（苦笑）TeXLive 2020でのクロスコンパイルに四苦八苦しながら挑戦してみました。上記の問題とか、回避策が捻り出せないエラーとかがあって一部(dvisvgm, lcdf-typetools)はdisableにしたり、幾つかのコンポーネントはちょっとインチキ回避なのでマトモに動かない可能性があったりですが、何とかbuildできました。
もちろん、公式には実在しない、コマンドラインが使えるdarwin-arm64用なので、このままiOSでは動きませんが、上記lib-texと同じようなラッピングをしてやれば、アプリ内で呼び出すような使い方ができるかもしれません。
なのでiOSでの開発に習熟している方が本腰を入れて取り組めば、ptex/uptexなども完備したiPad版TeXLive系ディストリも実現可能と思います（現状存在するものはluatexとかpdftexに何とか日本語を通す使い方のようなので、縦組みとかが…）。tlmgrの機能をどこまで生かせるかは、ちょっと難しいでしょうけど。