脚注領域の拡大

脚注領域の拡大

- Fukuda Yoichi の投稿
返信数: 4
はじめまして。

脚注が複数個あり、最後の脚注が長くて脚注領域に収まらない場合、本文が途中で改ページしてしまい、前のページの本文と脚注の間に余分な空白ができてしまうことがあります。

これを避けるために、一ページに入れられる脚注の行数を増やすということはできるのでしょうか。何かの変数値を変えることで対処できますでしょうか。
Fukuda Yoichi への返信

Re: 脚注領域の拡大

- 和田 勇 の投稿
個人的には、脚注がページの大域を占めるような原稿は、endnotes パッケージ、quote 環境、minipage 環境、appendix、参照などを組み合わせて表現するよう組版しますが ... 「気になり調べてみました。

ご希望の回答になるか不明ですが、参考情報になればと思います。

1) 「一ページあたりの脚注の行数」 ...一つの脚注自体 が一ページを超える脚注を作りましたが、問題なく処理できますので、一ページあたりの脚注の行数の制限はないと思います。


2) 「前のページの本文と脚注の間の余分な空白」の調整について調べてみましたところ \skip\footins を調整するようです。

情報源 https://books.google.co.jp/books?id=iX9MAQAAQBAJ&pg=PA112&lpg=PA112&dq=footins+tex&source=bl&ots=JQ1dSCOrLM&sig=WNN7jfJopa8TdkMJb_ufNucJvDI&hl=ja&sa=X&ved=0ahUKEwjP7JTbmqbMAhWIW5QKHVbPDdkQ6AEIPDAE#v=onepage&q=footins%20tex&f=false

表示できなければ footins tex で調べて books.google の
「The LaTeX Companion - 112 ページ - Google ブック検索結果」を参考にしてください。

また以下のページに、設定方法も書かれています。

http://stackoverflow.com/questions/783716/footnote-spacing-in-latex

設定変更は、footnote が始まる前に以下のようなことをして検証してみました。

変更前 \the\footins
... 変更中 \setlength{\skip\footins}{2cm} ...
変更後 \the\footins
和田 勇 への返信

Re: 脚注領域の拡大

- Fukuda Yoichi の投稿
和田様
ご回答ありがとうございます。

よく考えてみると、本文と脚注の間の空白を狭めたり、脚注領域を拡大するというだけでは、対処できないような事態でした。問題のページのみPDFで添付いたします。

要するに、2ページ目最初の注がやや長いため、1ページ目に脚注と本文を収めることができないので、脚注箇所が2ページ目に移動し、そのため1ページ目の本文下に空白が出来たのですが、やはり計算上、1ページ目に脚注と注を付けた語を収めることはできないのは明らかなようです。

この場合は、注の書き方を工夫して、何とか1ページ目に入るように微調整するしかないと考え直しました。

いろいろとお調べいただきありがとうございました。
Fukuda Yoichi への返信

Re: 脚注領域の拡大

- 和田 勇 の投稿
脚注だけにこだわらず、他の方法も組み合わせると良いと思います。私
としては「ワンポイントアドバイス」的なコラムなどを作り、そこへの
参照情報を付与するなどがあります。


さて、今回と類似のケースに昨年回答していましたことを失念していま
した。

https://okumuralab.org/tex/mod/forum/discuss.php?d=1688

キーワードは \interfootnotelinepenalty=10000 あるいは
\enlargethispage{追加する高さ} です。

そこでこの変数の調整ができるか検証するため、PDF イメージから
pdftotext でテキストを取り出して、再現原稿を作りました。

結果としては \interfootnotelinepenalty=10000 では解決できず、
\enlargethispage{2cm} とすることで、*検証再現原稿*では問題とさ
れていた無駄な余白はなくなりました。添付の PDF 及び再現原稿を参考
にしてください。

ただし、問題を誘発していた脚注のすぐ直後に、さらに脚注があります
ので、場合によっては同様あるいは、脚注が別ページに分断されてしま
い読み辛くなる不具合を引き起こす可能性があります。

なお interfootnotelinepenalty や enlargethispage を利用する際は、
その副作用に留意してください。他のページとの不釣り合いやフッター
を使うような場合は、脚注とフッターがかぶってしまう可能性があるな
どの副作用が発生します。

#再現原稿を作成した際、提示されたリスト構造が気になり easylist
パッケージを使ってハンギングインデントするようにしてみましたので
よろしければご利用ください。