HEVEAを使ってTeXをHTMLにしよう

HEVEAを使ってTeXをHTMLにしよう

- 若松 久仁光 の投稿
返信数: 3

HEVEAを使ってTeXをHTMLにしよう  (LaTeX converters)の続編(?)に当ります。


(LaTeX to HTML translator written in OCaml)

TeXWiKi 変換ツール此の項目に有る「HeVeA」のインストールが

「HomeBrew」から可能だと言う事が判りましたので、其のメモを掲げておきます。


HeVeAのインストール迄

1。http://brew-formulas.com/formula/objective-caml

brew install objective-caml

2。objective-camlのページの右に「Hevea - The HeveaHome page」と有るのでクリック

brew install hevea」でbrew からインストールが始まる。

3。後は、作業終了まで「待つ」

4。念の為、インストールされた物の確認「hevea -v」

5。「$hevea heveaTest.tex」とタイプすると「heveaTest.html」が作られる。

が(HeVeA Warning: Label(s) may have changed. Rerun me to get cross-references right.

と言うコメントがコンパイル時に出るかも知れない。)

【注】ちなみに、http://www.w3.org/Math/wiki/Tools では「HeVeA」と表示されている。


==============================================

現在の小生の環境OSX10.7.5でLaTeX2HTMLが使えないので、

代替えのアプリを探してみたが、「plastex」以外の候補で

唯一使えそうなのが「hevea」らしい。

参考サイトをクリックして内容を観たが「インストール」迄の導入の方法は、

存の事実と言う事なのか?何も書かれていない。

直接開発元にアクセスしても手順が、いま一つ判らない。

Objective Caml が必須と有るが、OCamlも新規に成ったらしいし、

http://caml.inria.fr/download.en.html には

We do not distribute MacOS binaries any more. You should install OPAM and use it to install OCaml.

http://hevea.inria.fr/doc/manual044.html」にインストール関連の記事が有り、参照を辿っても、

同様のリンク頁に行ったり戻ったりで肝心の「hevea」のインストールの為の記事が見付からなかった。

「homebrew」からのインストールが可能と言う記事に巡り会ったのでメモとして書いてみた。

==========================================================


◎「http://d.hatena.ne.jp/mzp/20090317/hevea」を参考にさせて貰った。

(上記、元ファイルにアクセスしなくても良い様に、要点を再記してみた)


a.\usepackage[utf8]{inputenc}を使って日本語も表示出来る様にする。

b.\input{fancysection.hva} を使ってセクションを「緑色」にする。

c.セクションごとにページを分けたい場合は、hachaを使用する。

$ hevea hello.tex

$ hacha hello.html

d.html以外のフォーマットも変換可能。

$ hevea -info hello.tex

$ hevea -text hello.tex

若松 久仁光 への返信

Re: HEVEAを使ってTeXをePubにしよう

- 若松 久仁光 の投稿

HEVEAを使ってePub変換


HeVeAをインストールした事に伴ない、せっかくなのでpandocの様に「ePub」も

出力出来無いか?調べていると「tex2ebook.py」と言う変換ソフト(?)が見付かった。


tex2ebook に必要な 7 つの環境

texlive
ocaml
hevea
imagemagick

calibre

Python 2 

Flask

https://github.com/rzoller/tex2ebook

に、書かれた環境のhevea & ocaml は前回導入済み。


未だインストールしていない唯一の「Flask」は

「tex2ebook」の説明文中のサイト名を「Flask」クリック、ジャンプ先

http://flask.pocoo.org」の「Easy to Setup」に従って

$ pip install Flask」すると、当然ながら依存ファイルの

「Werkzeug」「Jinja 2」もインストールされる。


●calibreは既に導入していたものの、上手くパスが設定出来ていない為

「tex2ebook.py」を走らせても、途中で「calibre」の「ebook-convert」が見付から無い!と叱られた。


$ sudo ln -s ~/Applications/calibre.app/Contents/console.app/Contents/MacOS/ebook-convert /usr/bin/ebook-convert」とebook-convertのPATH設定を追記したが、設定場所が間違っていたのか、矢張りコンパイルまで走ってくれない。


◎対応の措置として「brew cask install calibre」で[calibre 1.48]をダウンロードする。


◎此れで「tex2ebook.py」を走らす為の環境が全て整ったので、ターミナルから

「$ python tex2ebook.py test2015.tex 」でePub変換成功!!


ターミナルでの上記コンパイルの最中に画面を見ていると

「hevea」等を使用しての変換が実行されている様子が見て取れます。


ePUBの作成書類を確認したが、使用するアプリに依存する画面表示が有る事を発見。


「calibre1.48」では「Adobe Digital Editions 4.0.app」「Sigli0.3.4」同様に「正常に表示」される。

それに対し、何故か「calibre2.25.0」では、句読点の「、」「。」が不本意な位置に表示される。


追伸

TeXWiKi の「変換ツール」での「使用方法」などの記事が余り書かれていないので、

此処に一つの使用「例」を、ご報告の形で載せてみます。

若松 久仁光 への返信

Re: HEVEAを使ってTeXをHTMLにしよう

- 若松 久仁光 の投稿

TeX4ht を変換ツール比較の為、試用してみた。


http://osksn2.hep.sci.osaka-u.ac.jp/~naga/miscellaneous/tex4ht/tex4ht-howto.html#tex4ht-howtose4.html」 の記事「LaTeX をウエッブに載せよう」に

「tex4ht の使い方」が書いて有ったので此れを参考に「MacOSX10.7.5」にて同様な変換が出来るか試みてみた。

・TeX ・GhostScript ・TeX4ht ・ImageMagick が揃っているのを確認。

●TeX4htの実行 → 

1.「>htlatex foo "jp"」 又は 

2.a[foo.tex の preamble 部に\usepackage[jp]{tex4ht}と記入しておき]>ht jlatex foo

   b.[オプションを{tex4ht}のみにするとき]「>htlatex foo "jp"

◎「簡単な例」 に書かれているファイル「sampke.tex」「bison.eps」をダウンロードする。

>cd TeX4ht
>htlatex sample "jp"

を実行するが、説明とは異なり「html」へコンパイルされなかった。


◎「基本的にドキュメントクラスとしては、 「article」 を使う のがよいでしょう。」と書かれているので、

単なる「html」変換だけなら「HEVEA」を使用する時と同等の設定に成るので、同一ファイルを

「$ HeVeA sample.tex」でコンパイルを命令すると、途中で

「HeVeA Warning: images may have changed, run 'imagen  sample'」と

コメントされるので「$ imagen sample」をタイプして実行の継続をする。

無事「HeVeA」から「HTML」ファイルが作成される。

(もし「緑色のHTMLファイル」に模様替えするなら「\input{fancysection.hva}」をTeXのプリアンブルに書いておく。)


■HeVeA で[sample.tex & bison.esp]からHTML化した際の出力ファイル

1. sample.haux

2. sample.html

3. sample.image.tex

4. sample001.png

(<./bison.eps> [1] (./sample.image.aux) )

Output written on sample.image.dvi (1 page, 228 bytes).

Transcript written on sample.image.log.

This is dvips(k) 5.995 Copyright 2015 Radical Eye Software (www.radicaleye.com)

' TeX output 2015.08.06:1511' -> 

</usr/local/texlive/2015/texmf-dist/dvips/base/texc.pro>

</usr/local/texlive/2015/texmf-dist/dvips/base/special.pro>. [1<./bison.eps>] )

と言うコメントを吐き出しながら「画像処理」をしていた。


■比較の為「TeXworks(0.4.4 r.1004)」からの排出ファイルは

1. sample.aux

2. sample.dvi

3. sample.log

4. sample.pdf

で有った。


==================使用した元のtexファイルは以下に再掲する=====

\documentclass[12pt]{article}

\usepackage[utf8]{inputenc}

\usepackage[dvips]{graphicx}

%\usepackage[jp]{tex4ht}

\begin{document}

\begin{center}

{\Large\bf 簡単なサンプル} \\

\today \\

\end{center}


地の文の大きさはこれだけ。\\

\textit{An example of definite integral}

\begin{eqnarray}

\textit{ An example of definite integral} & & \nonumber \\

    \int_0^{\infty} \, e^{-x^2}x^3\sin bx\,dx

& = & \frac{\sqrt{\pi}b}{8}\left(3-\frac{b^2}{2}\right)e^{-b^2/4}

\end{eqnarray}


{\large 図の表示例}

\bigskip

    \begin{figure}[hbtp]

    \begin{center}

 \includegraphics[width=10cm,clip]{bison.eps}\\

 \label{fig1}

 \caption{バッファロウ}

 \end{center}

    \end{figure}

 

\end{document}


=================再掲 おわり ==========

以上、ご報告迄 若松久仁光拝


HTMLファイルを添付しますが「bison.esp」→変換した[sample001.png]は

アップロードでき無いかも知れません。


若松 久仁光 への返信

Re: HEVEAを使ってTeXをHTMLにしよう

- 若松 久仁光 の投稿
HeVeA 関連の記事が少いので、自分で試した
HeVeAのカスタマイズ化に就てホームページに
アップしてみましたので、興味の有る方は、
参考にしてみて下さい。

サイトへのURLです。(←クリックするとジャンプします)

( ↓↓ こちらでも同様にジャンプします!)

追伸
ご報告ですが、
MacOSX Safari5.1からURLのリンクが書き込めませんでした。
「リンクを挿入する」ボタンが機能しません!!

(其の為Firefox39.0.3を使用して修正しています。)