デスクトップでbeamerでスライドを作って、会議に行くためにノートパソコンで作り直してみたら、グラフィックスの出方が違いました。ノートパソコンではスライドの手直しができず、困りました。ソースを見ても、どこがいけないのか分かりません。
テフファイル
%utf-8 xelatex
\documentclass[12pt]{beamer}
\usetheme{Singapore}
\setbeamertemplate{navigation symbols}{}
%\usepackage{zxjatype}
\usepackage{xltxtra}
\usepackage{fontspec}%jcM
\defaultfontfeatures{Mapping=tex-text}%jcM
\usepackage{xeCJK}%jcM
\defaultCJKfontfeatures{Scale=0.88}
\setCJKmainfont{PMingLiU}%jcM
\setCJKmonofont{PMingLiU-ExtB}%jcM
\setromanfont{Times New Roman}%jcM
\begin{document}
\begin{frame}{Problem 19-13}
\section{Problem and Answer}
\begin{tabular}{cc}
\fbox{\begin{minipage}{0.45\textwidth}\centering
\fbox{\includegraphics[bb=0 0 98 79, width=0.9\textwidth]{taisei19-13_zu.jpg}}
\end{minipage}}&
\fbox{\begin{minipage}{0.5\textwidth}
仮如有勾股内直, 外積一百五十寸. 只云勾再自乗數与弦再自乗數和五万二千一百三十六寸.
又云長闊差七寸. 問勾股. \quad 答曰, 勾二尺一寸\quad 股二尺八寸.
\end{minipage}}
\end{tabular}
\end{frame}
\end{document}
ノートパソコンの出力のpdfファイルを添付いたします。
(承前)ノートパソコンでは、うまくいくのですが、デスクトップでは添付のように図が小さくなってしまいます。この状態を解決する方法として、bb=...の書き込みを知り合いから教わって使っていたのです。
デスクトップのコマンドプロンプトでxelatexとすると、
This is Xe TeX, Version 3.14159265-2.6-0.99992 (TeX Live 2014/WewTeX) (preloaded format=xelatex)
restricted \write18 enabled.
と出てきます。
一方ノートパソコンのコマンドプロンプトでxelatexとすると、
This is XeTeX, Version 3.1415926-2.5-0.99999.3 (TeX Live 2013/W32TeX) restricted \write18 enabled.
と出てきます。ということは、新しく入れたノートパソコンのxelatexと、もともとあったデスクパソコンのxelatex のversion が異なっていて、デスクパソコンのほうが古いのでしょうか。
自分の使う二つのxelatexが同じように動いてもらうためには、デスクトップのほうをversion-upする必要があるようですね。
デスクトップのコマンドプロンプトでxelatexとすると、
This is Xe TeX, Version 3.14159265-2.6-0.99992 (TeX Live 2014/WewTeX) (preloaded format=xelatex)
restricted \write18 enabled.
と出てきます。
一方ノートパソコンのコマンドプロンプトでxelatexとすると、
This is XeTeX, Version 3.1415926-2.5-0.99999.3 (TeX Live 2013/W32TeX) restricted \write18 enabled.
と出てきます。ということは、新しく入れたノートパソコンのxelatexと、もともとあったデスクパソコンのxelatex のversion が異なっていて、デスクパソコンのほうが古いのでしょうか。
自分の使う二つのxelatexが同じように動いてもらうためには、デスクトップのほうをversion-upする必要があるようですね。
手許の Windows マシンに
- (1) 2013 年頃の W32TeX
- (2) 最新の TeX Live
がインストールされているのですが、以下のような簡単なソースで試してみたところ、(2) でのみ異常になりました。
\documentclass[a4paper]{article} \usepackage{graphicx} %\tracingoutput=1 \showboxdepth=100 \showboxbreadth=100 \begin{document} \noindent\frame{\includegraphics[width=200pt]{taisei19-13_zu.jpg}} \end{document}
添付アーカイブ中:
- simple-old.pdf: (1) での結果(正常)
- simple-new.pdf: (2) での結果(異常)
さらに、XeTeX エンジンと xdvipdfmx を入れ替えて実行してみたところ、「xdvipdfmx が (2) である場合にのみ異常になる」という結果になりました。
※補足: 画像ファイルの取扱については、dvipdfmx と XeTeX(xdvipdfmx)は全く違うので注意。XeTeX は extractbb は利用しない。
原寸大で挿入するテストをしたところ、「pdflatex」「(1) の xelatex」「(2) の xelatex」が全部違う結果になってしまいました。
\documentclass[a4paper]{article} \usepackage{graphicx} \showboxbreadth=100 \begin{document} \frame{\includegraphics[scale=1]{taisei19-13_zu.jpg}} \end{document}
ある人に指摘されて,(x)dvipdfmx における jpeg images のサイズ
取得に関するバグを比較的最近フィックスしたことを忘れていました。
参考:
http://tug.org/pipermail/xetex/2015-February/025757.html
最新の W32TeX のドライバか,次の TeX Live 2015 のドライバを
入手すると,解決すると思います。
pdftex にも欠点があったので,(taisei19-13_zu.jpg のような Exif
にちゃんと対応していなかった) 訂正してあります。これも
最新の W32TeX か TeX Live 2015 で解決すると思います。
取得に関するバグを比較的最近フィックスしたことを忘れていました。
参考:
http://tug.org/pipermail/xetex/2015-February/025757.html
最新の W32TeX のドライバか,次の TeX Live 2015 のドライバを
入手すると,解決すると思います。
pdftex にも欠点があったので,(taisei19-13_zu.jpg のような Exif
にちゃんと対応していなかった) 訂正してあります。これも
最新の W32TeX か TeX Live 2015 で解決すると思います。
> \documentclass[a4paper]{article}
> \usepackage{graphicx}
> \showboxbreadth=100
> \begin{document}
> \frame{\includegraphics{taisei19-13_zu.jpg}}
> \end{document}
2015/03/12 の変更後の W32TeX では
(1) pdflatex
(2) xelatex
(3) latex + dvipdfmx
(4) latex + bmpsize package + dvipdfmx
で同じ出力となるようになりました。
TeX Live のソースも変更してあります。
> \usepackage{graphicx}
> \showboxbreadth=100
> \begin{document}
> \frame{\includegraphics{taisei19-13_zu.jpg}}
> \end{document}
2015/03/12 の変更後の W32TeX では
(1) pdflatex
(2) xelatex
(3) latex + dvipdfmx
(4) latex + bmpsize package + dvipdfmx
で同じ出力となるようになりました。
TeX Live のソースも変更してあります。