次を platex でタイプセットすると,
Overfull \vbox (4.58221pt too high) has occurred while \output is active
という警告が出ました:
\documentclass{tarticle}
\parindent0pt
\textwidth11zw
\textheight\dimexpr 9\baselineskip+\topskip
\maxdepth100pt
\begin{document}
1あいうえおかきくけこ
2あいうえおかきくけこ
3あいうえおかきくけこ
4あいうえおかきくけこ
5あいうえおかきくけこ
6あいうえおかきくけこ
7あいうえおかきくけこ
8あいうえおかきくけこ
9あいうえおかきくけこ
0あいうえおかきくけこ
\end{document}
jarticle に変えると警告が発生しないので,plcore.ltx を見てみたところ
\gdef\@makecol{%
...
\dimen@ \dp\@outputbox
\unvbox \@outputbox
\iftdir\hskip\z@
\else\vskip -\dimen@\fi
...
}
となっていました.縦組のときは \box\@outputbox の深さ分が
補正されていないように思います.
コメントがつかないので補足的に書きますが,現在 LuaTeX-ja プロジェクトでは
縦組の実装に取り組んでいます.これに関連して,geometry.sty を縦組に対応させる
パッチを書きました.このパッチは pLaTeX でもほぼそのまま使えそうだったので,
pLaTeX に対応させるためのコードも取り入れられました.興味のある方はお試し下さい.
バグ報告歓迎です.
http://sourceforge.jp/projects/luatex-ja/scm/git/luatexja/blobs/kitagawa_tfont/src/patches/lltjp-geometry.sty
から取得できます(「元形式でダウンロード」をクリック).
pLaTeX での使い方は,次のように geometry を読み込む前に lltjp-geometry を
読み込みます.すると,geometry が縦組クラス用に動作するようになります.
\documentclass{tarticle}
\usepackage{lltjp-geometry}
\usepackage[hmargin={5cm,1cm},vmargin={4cm,2cm}]{geometry}
\begin{document}
...
\end{document}
なお,hmargin や vmargin の向きは組方向を基準に決めてあるので,
上の例だと上余白が5cm,下余白が1cm,右余白が4cm,左余白が2cmとなります.
北川さんが書かれているのは,このパッチで lines(行数)の指定をしたときに
出る警告に関するものです.
\documentclass{tarticle}
\usepackage{lltjp-geometry}
\usepackage[lines=10,textwidth=30zw]{geometry}
\begin{document}
\noindent
\def\R{012345678901234567890123456789}
\R\R\R\R\R\R\R\R\R\R
\R\R\R\R\R\R\R\R\R\R
\R\R\R\R\R\R\R\R\R\R
\end{document}
をタイプセットすると,1ページ埋める毎に件の Overfull \vbox が出ます.
この原因が,おそらく plcore.ltx 内の処理の問題なのではないか,ということです.
縦組の実装に取り組んでいます.これに関連して,geometry.sty を縦組に対応させる
パッチを書きました.このパッチは pLaTeX でもほぼそのまま使えそうだったので,
pLaTeX に対応させるためのコードも取り入れられました.興味のある方はお試し下さい.
バグ報告歓迎です.
http://sourceforge.jp/projects/luatex-ja/scm/git/luatexja/blobs/kitagawa_tfont/src/patches/lltjp-geometry.sty
から取得できます(「元形式でダウンロード」をクリック).
pLaTeX での使い方は,次のように geometry を読み込む前に lltjp-geometry を
読み込みます.すると,geometry が縦組クラス用に動作するようになります.
\documentclass{tarticle}
\usepackage{lltjp-geometry}
\usepackage[hmargin={5cm,1cm},vmargin={4cm,2cm}]{geometry}
\begin{document}
...
\end{document}
なお,hmargin や vmargin の向きは組方向を基準に決めてあるので,
上の例だと上余白が5cm,下余白が1cm,右余白が4cm,左余白が2cmとなります.
北川さんが書かれているのは,このパッチで lines(行数)の指定をしたときに
出る警告に関するものです.
\documentclass{tarticle}
\usepackage{lltjp-geometry}
\usepackage[lines=10,textwidth=30zw]{geometry}
\begin{document}
\noindent
\def\R{012345678901234567890123456789}
\R\R\R\R\R\R\R\R\R\R
\R\R\R\R\R\R\R\R\R\R
\R\R\R\R\R\R\R\R\R\R
\end{document}
をタイプセットすると,1ページ埋める毎に件の Overfull \vbox が出ます.
この原因が,おそらく plcore.ltx 内の処理の問題なのではないか,ということです.