CTAN に xecjk というパッケージが上がっていたので、これで日本語文書の組版を試してみました。(結果を添付)
若干問題点がある(ソース中のコメントに書いた)ものの、かなり綺麗に仕上がっていると思います。
CTAN に xecjk というパッケージが上がっていたので、これで日本語文書の組版を試してみました。(結果を添付)
若干問題点がある(ソース中のコメントに書いた)ものの、かなり綺麗に仕上がっていると思います。
情報ありがとうございます。
あくまで実験的な実装ということで、細かい不備(例えば「羅生門」のテキストで「所々、崩れかかった…」の部分とか)は気にしないことにします。基本方針として JIS X 4051 や「日本語組版処理の要件」を intercharacter tokens の機能を利用して実装すればよいと理解しておけばいいでしょう。
あと、いくつか雑感を。
新しい xeCJK で日本語の組版をやってみました(結果を添付)。ja-test1 は xeCJK の“fullwidth”句読点スタイル(日本語のルールに一番近い)で組んだものです。普通の人には全く違和感が感じられないと思いますが、約物が並んだ箇所をよく見ると JIS メトリックと相違することが判ります。
そこで、より JIS メトリックに近いスタイルを xeCJK の上で実装してみました(zxjatype パッケージ)。さらに、jsarticle クラスから pTeX 依存部分を分離したクラス bxjsarticle を作成しました。これと zxjatype を組み合わせたものの例が ja-test2 および ja-test3 です。なお、ja-test0 は js-test2 と同じ文書を pTeX + jsarticle で組んだものです。
なお、現在の xeCJK は XeTeX の 0.9995 版[2009/06/29]以降を必要とします。以前に見た xeCJK とは全然違う実装になってる…。
新しい xeCJK 2.3.5 版に合わせて、XeLaTeX + xeCJK 上で日本語文書を組版するためのパッケージ ZXjatype と BXjscls を改訂しました。
あわせて、これらのパッケージの使い方、および一般的な XeLaTeX の使い方を解説したページを書きました。
この文書を作るのに 2 ヶ月以上かけている間に CTAN の xeCJK のバージョンがまた上がってしまいました。;-)
申し訳ありません。
サイトで公開したいた zxjatype にはこちらの作業ミスのせいでバグが混入していました。現在は修正したものに差し替えておりますので、お手数ですが、そちらを改めてダウンロードしてくださるようお願いします。
XeLaTeX で日本語する件について
何より、zxjatype を利用して頂いてありがとうございます。
zxjatype [2012/05/01 v0.5] が xeCJK 3.0.7 でエラーになるようです.
xeCJK 3.x で zxjatype が使えないことは把握しております。zxjatype の「日本語用」句読点スタイル(quasijis)を実装するのに xeCJK の内部コードにパッチを当てる必要があるのですが、xeCJK 2.x と 3.x は中のコードが全然別のものになっている(xeCJK.sty を実際に眺めれば一目瞭然です。3.x は expl3 の言語で書かれています。)ので、同じ機能を実現するには「新しいコードの中身を解析する」ところから始めないといけません。
この日本語用の quasijis スタイルは zxjatype の最も重要な機能である訳です。ところが実は、最近の xeCJK ではデフォルトのスタイル(fullwidth スタイル)は、日本語文書をかなりよく組版できるように思います。
\documentclass[a4paper]{bxjsarticle} \usepackage[ xCJKecglue=true, % 和欧文間の空白文字を CJKecglue に変換 CheckSingle=true, % 文字ウィドウ禁止 AllowBreakBetweenPuncts=true % 約物の間で行分割許可 ]{xeCJK} \NewDocumentCommand{\jaecglue}{} %+ 和欧文間空白の設定 {\hspace{0.25em plus 0.15em minus 0.05em}} %+ (\xkanjiskip に相当) \xeCJKsetup{CJKecglue=\jaecglue} %+ \defaultfontfeatures{Scale=\jsScale} % 和文スケール % 注: \jsScale は bxjsarticle で与えられる. \setCJKmainfont[BoldFont=IPAGothic]{IPAMincho} % 和文の\rmfamily \setCJKsansfont{IPAGothic} % 和文の\sffamily \setCJKmonofont{IPAGothic} % 和文の\ttfamily \newCJKfontfamily{\mikachan}{みかちゃん} % 標準以外の和文フォント %% 以下はロゴ命令(\XeTeX 等)の定義 \usepackage{metalogo} % \XeTeX, \LuaTeX \providecommand{\ConTeXt}{Con{\TeX}t} \providecommand{\pdfTeX}{pdf\/{\TeX}} \begin{document} \ConTeXt(この中のXは /ks/ と読む)は\TeX 上に構成された文書生成 システムである。最新版の「MkIV(マーク4)」は\LuaTeX エンジン\textbf{のみ}をサポートし、「MkII\relax{}(マーク2)」は \pdfTeX と\XeTeX をサポートする。(\XeTeX に対して% 「MkIII」が計画されていたが{\mikachan 結局作られなかった}。) \end{document}
(結果の PDF ファイルを添付しました。)
これを見ると、「quasijis スタイル」の実装(およびその他の『パッチが必要な』危険な実装)はもはや不要ではないかと考えています。一方で、上掲ソースでわかるように、xeCJK を直接使う場合は、日本語に適した(句読点スタイル以外の)設定が色々と必要になるので、この辺りを補助する新しい zxjatype を用意するのはそれなりに意味があるかなとも考えています。
こんな感じで悩んでおりますので、xeCJK を実際に使っている人の意見を是非とも聞きたいところです。