はじめて投稿させていただきます。LaTex初心者のため、よくTeXWikiを参考にさせていただいております。皆様にご教示をお願い致したく、投稿させていただきました。
お尋ねしたいことは、BeamerでWindowsの「メイリオ」フォントを使うための方法です。
奥村先生の本(LaTeX2e第5版)を読みながら、Beamerでプレゼンテーション用のスライドを作っております。
同著で説明されているBeamerの設定に従うと、フォントが「MSゴシック」となるのですが、これを「メイリオ」に変更することはできるのでしょうか。
OSはWindows Vistaで、LaTeXは奥村先生の本に付属のDVD-ROMを使ってインストールしたものを使っております。
以前にも同様の投稿があったとしたら、私の検索不足です。申し訳ありません。どなたかご教示くださいますでしょうか。よろしくお願い致します。
ちょっと補足しておきます。
rml H meiryo.ttc gbm H meiryob.ttc
このフォントマップ設定では、
明朝体→ メイリオ; ゴシック体→ メイリオ太字
と指定しています。pTeX の通常の設定では、明朝体を太字(\textbf
)にするとゴシック体になるので、これ自体は妥当です。
ところが、美文書(第 5 版)の付録の解説に従うと、和文フォント設定については以下のようになってるはずです。
\documentclass[a4paper]{beamer} \usepackage{minijs}%←jsarticleのミニ版 \renewcommand{\kanjifamilydefault}{\gtdefault}%←和文をゴシックに(*) \begin{document} \begin{frame}{Beamerの何か} メイリオする時は\textbf{アレ}に注意。 \end{frame} \end{document}
ここでは、
和文フォントは「ゴシック体」にする
と指定しています。だから、これを組み合わせると、和文フォントが全部「メイリオの太字」になってしまいます。
簡単にできる対策としては次のようなものが考えられます。
対策1:太字を使わない
フォントマップを以下のものに変えると、和文フォントが太字でないメイリオになります。ただし、この設定では和文の太字が効きません。
rml H meiryo.ttc gbm H meiryo.ttc
明朝体→ メイリオ; ゴシック体→ メイリオ(太字でない)
対策2:敢えて「明朝」のままにするバッドノウハウ
フォントマップをそのままにして、LaTeX ソースの (*)
の行を外します。これだと
和文フォントは「明朝体」(→メイリオ)
それを太字にすると「ゴシック体」(→メイリオ太字)
となり、(少しトリッキーですが)結果的に目的に適います。
ただこの方法は欠点があり、上述の LaTeX ソースの設定だと、和文ファミリが欧文に連動するので(minijs のためです)、もし Beamer の内部で欧文フォントをリセットする(つまりサンセリフ(\sffamily
)に設定する)動作が行われると、和文が「ゴシック体」に設定されます。無論これ自体は妥当な動作ですが、ここでの「敢えて奇妙な設定」の下では「メイリオ太字」になってしまうという不具合が起こります。
(minijs を外せば多分大丈夫なんですが、それはやりたくないんですよね…)