standaloneパッケージが呼んでいるpackage達をたぐってゆくと、最終的にtrimclipパッケージに含まれる \clipbox というコマンドに行きつきます。
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\documentclass{article}
\usepackage[dvipdfmx]{trimclip}
\usepackage{epic,eepic}
% \usepackage{pict2e,bxeepic}
\newcommand*{\sambleGbox}{%
\begin{picture}(100,100)
\Thicklines \put(50,50){\ellipse{80}{60}}
\thicklines \dashline{4}(0,50)(100,50) \dashline{4}(50,0)(50,100)
\end{picture}%
}
\begin{document}
\begin{center} \fbox{\trimbox{0 0 40 40}{\sambleGbox}} \end{center}
\begin{center} \fbox{\clipbox{0 0 40 40}{\sambleGbox}} \end{center}
\end{document}
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
trimclipパッケージは各グラフィックDRIVERに対しtc-DRIVER.def というファイルを利用しています。tc-dvipdfmx.def は無いので、fallback としてtc-pgf.def が用いられているのですが、dvipdfmx近縁の xetex (tc-xetex.defはある)でも同じ不具合が起きています。
これらの tc-DRIVER.def にある \@cliptoboxdim が不具合の元凶で、これの定義の修正で何とかならないかと思うのですが、行き詰まりました。
なお各ドライバに対してこの「中身が消える」現象の有無を調べると
pTeX+dvips |
LuaTeX |
pdfTeX |
XeTeX |
pTeX+dvipdfmx |
|
epic+eepic |
○ |
× |
× | × | × |
pict2e+bxeepic |
○ | ○ | ○ | × | × |
となっています。×印で、中身が消えます。