質問用フォーラムです。ご質問の前に質問のしかたをご覧ください。

OTFの\ajMaruとTeX Gyreフォントの共存について

- thn irb の投稿
TeX初心者です。
端的に症状を述べると、\sfdefaultをTeX Gyreのheros、\rmdefaultを同scholaにして文書を書いているのですが、OTFパッケージの\ajMaruで丸数字を出力しようとするとその部分だけサンセリフ体でもローマン体でもフォントの変更が適用されません。
独自のstyファイルを作成して使っていますが、以前同じstyファイルを用いて別の文書を作成していた際は同じ\ajMaruの丸数字にもフォントの変更が適用できたにもかかわらず現在作成している文書ではできなくなり、また以前の文書を再タイプセットしてみても以前は適用されていたフォントの変更が効かなくなっていました。

これを受けてOTFパッケージ自体に仕様変更がかかったかと思い自分なりにリサーチしてみましたが、どうにもそれらしい情報には行き当たりません。
どなたかこれについて思い当たる原因ないし仕様変更の情報をお持ちでしたら教えていただけると助かります。

※事情があってファイルそのものやソースコード全文は載せられませんので、確認する必要のあることがらがあれば都度「〜〜をしている部分のソースを書き込め」などと指示してください。

Section の位置の変更

- 髙田 富士雄 の投稿
論文を書いています。その中で、自動的にsection { } が番号と共に現れます。
が、その位置は決まっていて左端に現れます。
これを
(1)中央の位置に置く
(2)自動付番される番号と、自分で記するタイトル名の大きさを変更する事、及びと書体をBold
にする事

上の2を実現するにはどうすべきか、知りたいのです。

TeXShop 4.51 とmacOS 11.0.1 を使用しています。

一つのドキュメントの中で和文書体を3種類以上使うことはできるのでしょうか?

- 内山 伸久 の投稿
TEXで一つのドキュメントの中で和文書体を3種類以上使うことはできるのでしょうか?初心者です。特定の文字を特太ゴチックにしたいのですが。
例えば

\documentclass{jarticle}
\begin{document}
これは明朝です。\textgt{これはゴチックです。}
\textgt{これは特太ゴチックです。}
\end{document}

ご教示いただければ幸いです。

均等割り(\kintou)における全角空白の扱いについて(LuaLaTeX)

- 青木 康博 の投稿
LuaLaTeX において,均等割りを行う際に全角空白を1文字分として挿入しようとしたのですが,意図する結果が出力できません。

\documentclass{jlreq}


\def\kintou#1#2{\leavevmode\hbox to#1{%

\ltjsetparameter{kanjiskip=0pt plus 1fill minus 1fill}

\ltjsetparameter{xkanjiskip=\ltjgetparameter{kanjiskip}}

#2}}


\begin{document}

\kintou{7\zw}{王 貞治}%王[全角空白]貞治

\end{document}


として,姓と名の間を広くしたいと考えたのですが,出力は

「王□貞□□□治」(□ は空白の長さを表します)

といった感じになります。環境はWindows10+TeXlive2020です。


このような場合の全角空白の扱いについてご教示いただければと存じます。よろしくお願いいたします。

LuaLatexでArialフォントを使いたい

- 宮澤 和久 の投稿
はじめて質問させていただきます.私はMacBookAir (macOS Catalina Ver 10.15.7) にTexLive2019をインストールし,主にXelatexを使っています.
この度私情により,Xelatexではなく,Lualatexを使う必要が生じました.
Xelatexのバージョンは 3.14159265-2.6-0.999991 で,
Lualatexのバージョンは 1.10.0 です.

私が質問したい内容は,LualatexでArialフォントを使う方法です.
XelatexでArialを使うことは問題なくできています.
下記のサンプルコード (main.tex) をターミナルから $ xelatex main と
実行すると,Arialで"Hoge?" と書かれたPDFが,
エラーが出力されることなく確かに生成されます.
=============================================================
main.tex
---------------------------------------------------------------------------------------
\documentclass{standalone}
\usepackage{fontspec}
\setmainfont{Arial}
\begin{document}
Hoge?
\end{document}
=============================================================

一方で,全く同じコードを使って $ lualatex main と実行すると,
Arialフォントが見つからない旨のエラーが出力されます.
出力されるエラーメッセージの最下部は以下の通りです.
=============================================================
lualatexを使用した際の,エラー出力の最下部
---------------------------------------------------------------------------------------
...
(/usr/local/texlive/2019/texmf-dist/tex/latex/base/fontenc.sty
(/usr/local/texlive/2019/texmf-dist/tex/latex/base/tuenc.def))
(/usr/local/texlive/2019/texmf-dist/tex/latex/fontspec/fontspec.cfg)))

! Package fontspec Error: The font "Arial" cannot be found.

For immediate help type H <return>.
...

l.4 \begin
{document}
?
=============================================================

インターネットを使って調べたところこちらのサイトに到達し,
「(Lualatexの場合は) mkluatexfontdbというコマンドを実行して,
使用可能フォントのデータベースを作成する必要がある」
との説明を見つけました.
しかし,ターミナルから $ mkluatexfontdb を実行しようとしたところ,
コマンドが見つからない旨のエラーが出力されます.
=============================================================
コマンドが見つからない旨のエラー
---------------------------------------------------------------------------------------
$ mkluatexfontdb
-bash: mkluatexfontdb: command not found
=============================================================

質問内容を手短にいいますと,
  • mkluatexfontdb がPCの中のどこにあるのかわかりません.もしMacで「mkluatexfontdb」コマンドを実行できる方がいましたら,「$ which mkluatexfontdb」とターミナルで実行した結果を教えていただきたいです.
  • mkluatexfontdb を実行していないこと以外に,Arialフォントを利用できない理由に気づかれた方がいらっしゃいましたら,ご教示いただきたいです.
よろしくお願いいたします.

tlmgr update --self が失敗する

- knuts lune の投稿
初めて質問します。よろしくおねがいします。

問題

この度、自身の Mac Book に macOS Big Sur をクリーンインストールし、MacTex を Homebrew を使ってインストールしました。このインストール自体は成功したのですが、その後の tlmgr をアップデートするところで以下のメッセージが出てしまい、うまく行かなくなっています。


$ sudo tlmgr update --self

/Library/TeX/texbin/tlmgr: only MacOSX is supported, not darwin 11.0 (from sw_vers -productVersion: 11.0.1)

tlmgr: package repository https://ftp.kddilabs.jp/CTAN/systems/texlive/tlnet (not verified: gpg unavailable)

tlmgr: saving backups to /usr/local/texlive/2020/tlpkg/backups

TLPDB::_install_package: unsupported container format xz

tlmgr: Installation of new version of texlive.infra failed, trying to unwind.

[1/1, ??:??/??:??] update: texlive.infra [423k] (54630 -> 56587) ... tlmgr: Restoring old package state succeeded.

done

tlmgr: action update returned an error; continuing.

tlmgr: package log updated: /usr/local/texlive/2020/texmf-var/web2c/tlmgr.log

tlmgr: An error has occurred. See above messages. Exiting.



/usr/local/texlive/2020/texmf-var/web2c/tlmgr.log は、このメッセージに tlmgr.txt として添付いたしました。

以前より、MacTex を使っていましたが、このようなことが起きるのは初めてで、Google にて検索しても自力で解決することができませんでした。解決法などわかる方がいらっしゃいましたら、ご教授いただきたいと思っております。
よろしくおねがいします。

環境
  • MacBook Air 2019
  • macOS Big Sur Version 11.0.1
  • TeX 3.14159265 (TeX Live 2020)
  • kpathsea version 6.3.2
  • zsh 5.8

japanese-otf-uptex v0.26

- t tk の投稿
japanese-otf-uptex の新版 v0.26 2020-11-14 をリリースしました。CTANへも投稿済みです。

今回の目玉は、
  1. \UTF{}, \UTFC{}, \UTFT{}, \UTFK{}の内部コードをUnicode化し多書体化
  2. 一部本文用vfの軽量化
です。
\UTF{} (日本語用) は以前から最多で7書体(deluxeオプション使用時)でしたが、\UTFC{}, \UTFT{}, \UTFK{} (中韓用)についても2書体から7書体に拡張されます。
テストでは、HaranoAji フォントの CK版 を利用させていただきました。ありがとうございました>trueroad様

また、\UTF{}, \UTFC{}, \UTFT{}, \UTFK{}の内部コードを以前の方式(subfont方式)からUnicodeに変更しました(upLaTeX使用時)。さらに下記和文vfのfallback機能と相まって \UTF*{}や本文のUTF-8の文字で vf 生成時に登録されていないコードポイントの文字でも表記出来るようになりました。例えば、Adobe-Japan1-7に未登録の漢字、変体仮名や一部の絵文字など、実フォントの対応があれば表記可能になります。

一部の本文用フォント("expert", "brsg", "ruby"などオプション使用時)のファイルサイズを小さくしました。

新機能を使用するために、dviwareに和文vfのfallback機能が必要です。
対応済みのdviwareは
  1. dvipdfmx (version 20200315 (2020/3/15) or later)
  2. dvips (TeX Live subversion r54794 (2020/4/19) or later)
です。dvipdfmxの新版はTeX Live 2020に既に入っています。dvipsの新版はTeX Live 2020には入っていません。Windowsの W32TeX では両者とも既に入っています。

もし従来のdviwareで使用したい場合は、以下の対処をお願いします。
本文用vfについてはvf生成スクリプトumakeotf{,_brsg,_jis04,_prop} の中のumkjvfの "-omitfw"オプションを消去してvf生成スクリプトを実行。生成されたvfを使用すれば従来のdviwareでも動きます。(vfのファイルサイズは大きくなります。)
\UTF{} については、otf.sty の中の以下のコードで(2)をコメントアウトし(1)を活かすと従来のサブフォントのvfが利用できます。
% \uppercase{\set@character="#1}% (1) pLaTeX, upLaTeXともに\UTF{}に従来のsubfontを使う
\uppercase{\if@otf@uplatex\set@character@\else\set@character\fi="#1}% (2) upLaTeXでは\UTF{}に新vfを使う
\UTFC{}, \UTFT{}, \UTFK{} については似たような対処法も考えられますがサブフォント版vfは多書体化していないため少々ややこしいです。japanese-otf-uptex v0.26 への更新をせず旧版を使用することをおすすめします。

なお、\UTFM{} は従来のままです。(サブフォント形式、2書体)

今回の更新は大掛かりな部類に入ると思います。検証は充分に行ったつもりではありますが、未成熟な部分が出ないとも限りません。何か見つけたらフィードバックをいただけるとありがたいです。

コマンドプロンプトが作動しない。

- wisteria の投稿
LaTeXとは外れていますが。
Windows10で20H2を適用後、
コマンドプロンプトが開きますと、
無地のままで文字入力もできません。
解決方法をご存じの方はご教示ねがえませんか。

PDFにハイパーリンク

- 藤井 深 の投稿
こんにちは。いつもお世話になります。

PDFにハイパーリンクを作りました。

linkcolor=blueはプリアンブルに記述しなければならず、リンク元の色は「青」に固定されます。

\hyperlink{name1}{1 ●●●●}

\hyperlink{name2}{2 ●●●●}

リンク先は、以下のように、「赤」や「緑」に自由に色付け出来ます。

リンク元の色をリンク先の色とを統一出来ないでしょうか?

宜しくお願いします。

\hypertarget{name1}{\textcolor{red}{1 ●●●●}}

\hypertarget{name2}{\textcolor{green}{2 ●●●●}}

────────────────────────────────────────────

\documentclass[a4p,10pt]{jarticle}

\AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode 90ms-RKSJ-UCS2}}

\usepackage[dvipdfmx, bookmarkstype=toc, colorlinks=true, linkcolor=blue, pdfborder={0 0 0}, bookmarks=true, bookmarksnumbered=true]{hyperref}
\usepackage{pxjahyper}

\begin{document}

\hyperlink{name1}{1 ●●●●}
\medskip

\hyperlink{name2}{2 ●●●●}

\newpage

\hypertarget{name1}{\textcolor{red}{1 ●●●●}}
\medskip

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
\newpage

\hypertarget{name2}{\textcolor{green}{2 ●●●●}}
\medskip

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●

\end{document}

LaTeX2e 2020-10-01 対策について

- aminophen の投稿
Twitter ではアナウンスしましたが,LaTeX カーネルが 2020-10-01 に更新される予定です。
更新内容(英語)はコマンド
$ texdoc ltnews32
を実行して読める PDF に記載されていますので読んでいただきたいのですが,
何といってもコア機能の内部実装が大幅に変更・拡張されているため
「LaTeX を更新すると予期せぬ不具合が発生する」
という懸念が(また)あります。

% 前回の事例 (2020-02-02) 並みに大きな変更だと認識しています。

ミニマムな LaTeX 文書を書いているユーザの方には問題が起きないかもしれませんが,
「LaTeX の内部実装に手を加えるパッケージを使っている場合」
あるいは
「自分でもよく分からないコードをコピペして使っている場合」
は特に,不具合が起きる可能性が十分あります。

非互換が発生すると困る方は,
10月1日(本日)以降,当面 TeX Live の更新を控えることをお勧めします。

※ 誤解のないように書いておきます。
ltnews32 を読めばわかるとおり,LaTeX2e 2020-10-01 では非常に多くの
機能追加や改良・バグ修正などがなされています。
それは非常に良い方向性で,多くのユーザにとっても利益になるものです。
(それを実現するために内部実装が変わって予期せぬ挙動が起きる,というのは表裏一体です。)

=====

なお,日本語 TeX 開発コミュニティが維持開発している pLaTeX も
「LaTeX の内部実装に手を加える」
という仕組みで実現されているため,やはり問題が起きそうな状況でしたが,
つい今しがた「致命的な欠陥は起きないであろうレベル」に持ち込みました。
多くの方のご協力をいただきました。大変ありがとうございました。

これが CTAN / TeX Live に反映されれば

pLaTeX2e <2020-10-01>

として起動するようになります。
(対応状況 → https://github.com/texjporg/platex/issues/94 も参照)

多少の非互換が起きる可能性を承知の上で,テストしてくださる方がいれば
TeX Live を更新して新しい pLaTeX を試してくださると助かります。
pLaTeX2e <2020-10-01> の更新内容は添付 (plnewsc15.pdf) のとおりです。