質問用フォーラムです。ご質問の前に質問のしかたをご覧ください。

styファイルを置く場所

- 匿 名 の投稿
使っているPCは、MacBookProで、BCにてXPを動かしています。
先日、WinXPに
http://w32tex.org/index-ja.html
ある全部をインストールして、とりあえず、platexが動く環境まで来ました。しかし、styファイルをデスクトップに置くと、tex実行時に"not found"が出てきます。

WEBにてstyファイルの置き場所を探してみたのですが、古いバージョンのものしかなく、置き場所がわかりません。また知り合いは、デスクトップ上でも大丈夫とか言っています。

どうすればstyファイルを読み込んでもらえるか、教えていただけませんか?

Ghostscript8.71のインストールについて

- yama a の投稿

vistaです。ghostscript8.54(gsviewも),フォントはアンインストールしました。c:\temp内にある

gs871w32full-gpl.zipをこのフォルダ内で解凍しました。

(1) setup.exeをダブルクリック

(2) gsv49w32.exeをダブルクリック

ここで問題が二つ発生しました。

(3) すべてのプログラム → フォルダGhostscript ダブルクリックすると「なし」となってGhostscriptが起動しません。

(4) もう一つはgsviewを起動してpsファイルを表示させると日本語の表示ができません。日本語フォントのインストール方法をお教え下さい。

よろしくお願いします。

xfig で描いた破線・点線が表示されない

- T T の投稿
xfig で斜めの破線 (- - -) や点線 (...) を描いて latex picture に export して表示させると、破線は全く見えず、点線はゴチャゴチャのよく分からないものが斜めに表示されます。表示の際の問題かとも思って dvi ではなく pdf にしてみても同じです。

xfig の設定の問題でしょうか?

下に付けたのは、左上から右下への斜め45度の破線 (- - -)、点線 (...) を縦に並べたものを xfig で描いて Export → latex picture で出てきたものに、documentclass, usepackage{color}, begin/end{document} を加えたものです。

%%%%% ここから %%%%%
\documentclass{article}
\usepackage{color}
\begin{document}
%%% この下が xfig の出力 %%%
\setlength{\unitlength}{3947sp}%
%
\begingroup\makeatletter\ifx\SetFigFont\undefined%
\gdef\SetFigFont#1#2#3#4#5{%
\reset@font\fontsize{#1}{#2pt}%
\fontfamily{#3}\fontseries{#4}\fontshape{#5}%
\selectfont}%
\fi\endgroup%
\begin{picture}(774,1824)(589,-1723)
\thinlines
{\color[rgb]{0,0,0}\multiput(601, 89)(298.68295,-298.68295){3}{\line( 1,-1){152.634}}
}%
{\color[rgb]{0,0,0}\multiput(601,-961)(6.35593,-6.35593){119}{\makebox(1.6667,11.6667){\tiny{\rmdefault}{\mddefault}{\updefault}.}}
}%
\end{picture}%
%%% ここまでが xfig の出力 %%%
\end{document}

%%%%% ここまで %%%%%

ここには付けませんが、点線は斜めにしない縦や横でも問題が生じたように記憶しています。その時は破線に取り替えたらなんとかなったのですが、斜めだとその手も使えなくて困っています。xfig で「線の角度を latex 用に制限」はしています。

尚、OS は Linux (ubuntu 10.04), Latex の環境はいじっていません。xfig は synaptic で xfig を指定して同時に transfig などを入れています。

ご教示よろしくお願いします。

CJK packageのinstallについて

- 張 業 の投稿
はじめまして、福岡大学大学院を通っている中国人留学生の張業と申します。

去年から、LaTeXを勉強しています。 中国人だから、ずっと 日本語と中国語を 同じページで編集できるようにしようとおもっています。

自分のパソコンは中国語のversionで、昨日までは、CJKを使って 日本語をできるようにしましたが、 ghostgumとpdfが出てきましたが、dviが日本漢字font(38)がないと言いました。中国語の編集は全然できないです。

奥村先生の本は今日 注文しました。なんか皆で一冊で使うとちょっと面倒くさいと思って、買いました。 去年 自分の先生のところに 先生の本を読みましたが、なかなか理解できませんでした。

ネットでいろいろ読んだけど、fftfontというファイルを編集しないと dviとfontsはつながらないそうです。

だから、ここで先生の助けをもらいたいです。

eps画像をincludeしてもpdf化がエラーになる

- 匿 名 の投稿
LaTeX Font Warning: Some font shapes were not available, defaults substituted. ) Output written on Vector01.dvi (9 pages, 13508 bytes). Transcript written on Vector01.log. Vector01.dvi -> Vector01.pdf [1GPL Ghostscript 8.54: Can't find initialization file gs_init.ps. ** WARNING ** Filtering file via command -->gs -q -dNOPAUSE -dBATCH -sPAPERSIZE=a0 -sDEVICE=pdfwrite -dCompatibilityLevel=1.3 -dAutoFilterGrayImages=false -dAutoFilterColorImages=false -dGrayImageFilter=/FlateEncode -dColorImageFilter=/FlateEncode -dUseFlateCompression=true -sOutputFile=/var/folders/eX/eXK-Qxf3HeKnNOaspcJdi++++Tg/-Tmp-//dvipdfmx.2eSJHD ./Vector01.eps -c '.setpdfwrite <> setdistillerparams' quit<-- failed. ** WARNING ** Image format conversion for "./Vector01.eps" failed... ** ERROR ** pdf_ref_obj(): passed invalid object. Output file removed. このようなエラーが出ているのですが、どういうことでしょうか? フォントのこととなると不明で。。。

改ページの禁止

- へな ちょこ の投稿
はじめまして。

現在画面貼り付け系のコンピュータ操作手順書的なものを作成しているのですが、下記の用にenumerate環境で\itemの最後に「\\*」として\includegraphicsとしても、\item行と\includegraphicsの間に改ページが挟まってしまう事があります。

これを抑制して、改ページしなければ\includegraphics出来ない場合は、\item行も次のページに行って欲しいような場合、どうやって書いたらよいのでしょうか?

googleに入れるべきキーワードも分からず、こちらでご相談させていただきました。

\begin{enumerate}
\item BIOSセットアップ画面に入る事に成功すると、図のような画面が表示されます。\\*
\includegraphics[width=0.5\textwidth]{image/irmc-setup-02.png}\\

\item 「Server」タブに移動して「IPMI」の中に入って下さい。\\*
\includegraphics[width=0.5\textwidth]{image/irmc-setup-03.png}\\

\item 図のようにIPMIの設定画面になりますので、「LAN Settings」の中に入って下さい。\\*
\includegraphics[width=0.5\textwidth]{image/irmc-setup-04.png}\\

\item 図の画面でiRMCポートのIPアドレス設定が出来ます。\\*
\includegraphics[width=0.5\textwidth]{image/irmc-setup-05.png}\\

\item 設定が終わったら、通常のBIOSセットアップの終了手順にのっとってBIOSセットアップ画面から抜けて下さい。
\end{enumerate}

フォルダ名に全角が残ってエラー

- yama a の投稿

vustaです。Ghostscript8.71のインストールに関して。

以前にコンピュータ名を全角から半角に変更したことがあります。しかしフォルダ名に全角が残っていました。C:\ユーザー\山下 昭\・・・です。これが原因でインストールエラーが出ているようです。エラーの画面を下に書きます。

GPL Ghostscript setup log 画面です。

「・・・

creating temporary file C:\users\・・・\appdata\local\temp\gsa05384

Failed to create FileNew temporary file

Program install failed 」

途中の・・・は意味不明の記号です。全角の部分にあたります。全角のフォルダ名を半角に変換する方法はございますか? 解決法をお教え下さい。

ISOと数式の表記

- 野口 真康 の投稿

はじめまして。

投稿の仕方がよく分からないのですが、TeXソースで

書いてみました。ご意見があれば、返信お願いします。

野口 真康

\documentclass{jsarticle}

\usepackage{amsmath,amsfonts}
\usepackage[T1]{fontenc}
\usepackage{textcomp}
\usepackage{otf}
\usepackage{pifont}
\usepackage{graphicx}
\usepackage{bm}
\usepackage{mathabx}

\begin{document}
\newcommand{\dif}[1]{\, \mathrm{d}#1}

\newcommand{\exveke}[1]{#1_{\bm{\to }}}
\newcommand{\exvekn}[1]{#1_{\bm{\uparrow }}}
\newcommand{\exveksw}[1]{#1_{\bm{\swarrow }}}
\newcommand{\exvekne}[1]{#1_{\bm{\nearrow }}}
\newcommand{\exvekang}[1]{#1_{\bm{\measuredangle }}}


\Large
\textbf{ISOと数式の表記}

\normalsize

\LaTeX で,ISOやJISに合うような文字遣いをしてみました。積分記号は,\texttt{mathabx} パッケージを
プリアンブルに記載していることにより,立ってしまっています。微分の
$\mathrm{d}$ は,\LaTeX のデフォルトでは,Knuth の考えにより斜体になっていますから,
$\displaystyle \int_{\infty}^{r} f(x) d x $
となります。これをISOやJISに従い,立体の $\mathrm{d}$ にすると,
$\displaystyle \int_{\infty}^{r} f(x) \mathrm{d} x $
となります。
ここで,閉じ括弧と$\mathrm{d}$ の間を少し空けると,
$\displaystyle \int_{\infty}^{r}f(x) \dif x $
となり,これがいちばん見やすいと思います。そのうえ $\mathrm{d}$ と$x$ の間を空けると,
$\displaystyle \int_{\infty}^{r}f(x) \, \mathrm{d}\,x $
となって,見栄えが悪くなります。無限大の$\infty$は,\texttt{mathabx}フォントでは線が細くなってしまい,改善が求められます。

差分(この用語が数学的に適切かはわかりませんが,
JISでの表現に従います)のデルタは,ISOで立体ですが,これを\LaTeX でデフォルトで出すと,
$\displaystyle \frac{\Delta y}{ \Delta x}$
(高木『解析概論』のデルタも,立体)。
従来の高等学校の数学・物理の教科書にあった,
縦長で斜体のデルタは,\LaTeX のデフォルトでは出せません。
そこで \texttt{amsfonts} を遣うと,正三角形に近いデルタを少し傾けるだけになってしまいます(
$\displaystyle \frac{\varDelta y} { \varDelta x} $)

これを,\texttt{graphicx} で横を0.8倍にすると,
$\displaystyle \frac{\scalebox{0.8}[1]{$\varDelta$} y}
{\scalebox{0.8}[1]{$\varDelta$} x} $
となり,従来のものに近いかと思われます。
0.6倍では,$\displaystyle \frac{\scalebox{0.6}[1]{$\varDelta$} y}
{\scalebox{0.6}[1]{$\varDelta$} x} $
で,あまり傾いて見えません。

斜体でないデルタの横を0.6倍してみると,
$\displaystyle \frac{\scalebox{0.6}[1]{$\Delta$} y}
{\scalebox{0.6}[1]{$\Delta$} x} $
となり,ISOに最も近いと思われます。差分のデルタを遣うならば,
上に示したものから好みのものを選ぶと良いでしょう。

微分の定義で,
\[f'(x) = \lim_{h \to 0}\frac{f(x+h) - f(x)}{h}\]
とすれば,デルタを遣わずにすみます。リーマン積分の定義で,
「細分」にデルタを遣うことがあります。この場合は,
ISOの遣いかたとは異なるため,斜体であるべきでしょう。

従来の差分のデルタが縦長の斜体であったのは,
小さいものであることを視覚的に示すためにくさびを模し,
どんどん小さくしてゆく,
つまり変化させるものであるという含意のために斜体,
というように解釈していました。
とくに\LaTeX のデフォルトの(立体も斜体も)正三角形に近い,
大きく見えるデルタは,小さいものであるというニュアンスから
外れているように感じられます。

ISOでも,微分などのプライムは,斜めのままです。
わざわざ立てる必要はありません。
\texttt{mathabx}のデフォルト(CMフォントと同じ)で示します。
$f(x)$,$f'(x)$,$f''(x)$,$f'''(x)$
で,ISOと同様です。
\texttt{ f'(x)},\texttt{f''(x)},\texttt{f'''(x)}とインプットすれば可です。\texttt{\textbackslash prime}などでなくても良い。

\texttt{mathabx}パッケージでの偏微分記号は,
$\displaystyle \frac{\partial y}{\partial x}$
ですが,\texttt{Pisymbol} を遣えば,
$\displaystyle \nabla = \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}x}\mathbf{i} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}y}\mathbf{j} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}z}\mathbf{k}$
と書けます。これもどうしても完全に立っているとは言えないようです。

偏微分記号はドイツ文字に由来するとして,$\displaystyle \frac{\mathfrak{d}y}{\mathfrak{d}x} $としてみると,ドイツ文字が太すぎます。

Knuthは,ベクトルを太字ではなく上矢印で表すことを推奨しているようです。
CMフォントで,太字が太字に見えないものがあるようです。

\[ \nabla \equiv \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}x}\vec{\text{\i}} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}y}\vec{\text{\j}} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}z}\vec{\text{k}}
\]

\begin{equation}
   \begin{split}
 \triangle \equiv \nabla^2 &= \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}^2}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}x^2}\mathbf{i} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}^2}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}y^2}\mathbf{j} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}^2}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}z^2}\mathbf{k}  \notag \\
&= \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}^2}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}x^2}\vec{\text{\i}} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}^2}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}y^2}\vec{\text{\j}} + \frac{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}^2}{\text{\Pisymbol{psy}{"B6}}z^2}\vec{\text{k}}
\end{split}
\end{equation}
セリフのない正三角形は,なんだか判らなくなりますから,$\nabla^2$のままでよいように思います。

\[\mathrm{e} \equiv \lim_{t \to \infty}(1 + \frac{1}{t})^t\]

円周率を\texttt{Pisymbol}により立体にしてみると,$\displaystyle  \omega = 2 \textrm{\Pisymbol{psy}{"70}} f $
となって,少し太く見えてしまいます。CMフォントのデフォルトでは,
$\displaystyle \omega = 2 \pi f$
のようになりますが,これも立体のパイと見られなくもありません。

\[\text{\Pisymbol{psy}{"6D}} \equiv 10^{-6}\]
\texttt{Pisymbol}ではこうなりますが,\texttt{\textbackslash textmu}として,
\textmu
を出すこともできます。好みの問題でしょう。

物理学で\LaTeX を遣うなら,
数学定数である $\mathrm{e},\ \textrm{\Pisymbol{psy}{"70}},\ \mathrm{i}$ などは立体,微分に関連する \scalebox{0.6}[1]{$\Delta$},
$\mathrm{d},\ \text{\Pisymbol{psy}{"B6}} $ も立体,
積分の$\displaystyle \int $ も立体とするべきでしょう。
ただ,パイについては \textrm{\Pisymbol{psy}{"70}} があまりにも
目障りとあらば,デフォルトの $\pi$ を立体のつもりで円周率にだけ
遣い,変数には遣わない,ということもできます。天文学では
そのためか,変数に $\varpi$ をよく遣うようです(馴染みのない人にはパイと
読めない)。

三次元ベクトル $\overrightarrow{F}$ または $\bm{F}$の成分を
$F_x, F_y, F_z$ と表すのは,ISOでは言及していませんが,
偏微分と紛らわしいからやめるべきだという向きもあります。
これらを,$F_{\mathrm {X}}, F_{\mathrm {Y}},
 F_{\mathrm {Z}}$ としましょうか。物理学では添え字で偏微分を表すことは
まれだという議論とは別に,そもそも,$x$-軸という表現は紛らわしいものです。$x\in x$は成り立たないので,
軸の名が$x$であるわけはありません。英語の表記では,``$x$-axis''であって,ハイフンを入れないと$x$を斜体にしても読みづらい。ハイフンを入れることには,それ以上の意味はなく,逆に考えると
$x$が属する軸の名が$x$だと言っていることになり,上に述べた集合論に矛盾します。
日本語での表記上はじつはどちらでもよく,ハイフンを入れないことを推奨する人もいます。

座標軸の考えの成立は,集合論の成立のずっと前,デカルトによります。
従って$x$が属する軸の名を$x$とすることに違和感がないのかもしれません。
$x$-軸という表現は,集合論の原則にかかわらず,慣例として続けられてきたと考えられます。

%集合論的に考えてみると,
%軸は,原点$\mathrm{O}$とともに不動のものとして設定しているから,軸の名は%原点と同様に立体にすべきです。

集合論的な座標系の作り方を示してみましょう。以下では,固定する点を立体で,
変動する点を斜体で示します。幾何学上の三次元空間に,原点$\mathbf{O}$を任意にとります。$\mathbf{O}$を通る互いに垂直な三本の直線を,任意にとります。右手系とするならば、三本の直線に右手の母指・示指・中指を任意に当て,それぞれの先(または手前)
に点$\mathbf{X},\,\mathbf{Y},\,\mathbf{Z}$を,$\overline{\mathbf{OX}} = \overline{\mathbf{OY}} =\overline{\mathbf{OZ}}$
となるようにとり,
半直線$\overrightarrow{\mathbf{OX}},\,\overrightarrow{\mathbf{OY}},\,\overrightarrow{\mathbf{OZ}}$を定めます。その等しい長さを「単位長さ( $= 1$)」と定めます。
半直線$\overrightarrow{\mathbf{OX}}$上の点$X$に,
実数$\displaystyle \overline{\mathbf{O}X}/\overline{\mathbf{OX}}$を対応させます。直線$\overleftrightarrow{\mathbf{OX<br />}}$上の点で,$\overrightarrow{\mathbf{OX}}$上にない点$X$には,
実数$\displaystyle -\overline{\mathbf{O}X}/\overline{\mathbf{OX}}$を対応させます。このようにして,$\overleftrightarrow{\mathbf{OX}}$上の点$X$と,実数$x$との間に全単射が付けられるので,任意の
$X\in \overleftrightarrow{\mathbf{OX}} $と$x$を同一視し,また
$\overleftrightarrow{\mathbf{OX}}$を$\mathbf{X}$軸と呼ぶことにします。
さらに,
$\overleftrightarrow{\mathbf{OY}},\,\overleftrightarrow{\mathbf{OZ}}$上の任意の点$Y,\,Z$に,実数$y,\,z$を与え,
$\overleftrightarrow{\mathbf{OY}},\,\overleftrightarrow{\mathbf{OZ}}$を$\mathbf{Y}$軸および$\mathbf{Z}$軸と呼ぶことにします。
これにより,$x\in \mathbf{X}$,$y\in \mathbf{Y}$,$z\in \mathbf{Z}$
と書けることになります。

このようにすれば,座標系$\langle \mathbf{O},\,\mathbf{X},\,\mathbf{Y},\,\mathbf{Z}\rangle$が原点,原点からの座標軸の正の向き,単位長さが反映されるものとなります。

この座標系での点$(x_1,\,y_1,\,z_1)$とは,
$x = x_1$を通り$\mathbf{X}$軸($\overleftrightarrow{\mathbf{OX}}$)に垂直な平面,
$y = y_1$を通り$\mathbf{Y}$軸($\overleftrightarrow{\mathbf{OY}}$)に垂直な平面および
$z = z_1$を通り$\mathbf{Z}$軸($\overleftrightarrow{\mathbf{OZ}}$)に垂直な平面の交点です。

このように考えると,$\mathbf{X}$軸,$\mathbf{Y}$軸,
$\mathbf{Z}$軸を$x$-軸,$y$-軸,$z$-軸などと呼ぶのは,
集合論に基づかない慣例であることが分かるでしょう。

ここでの書体と上バーの選択は,
紛らわしさの回避のためであり,これらを推奨するものではありません。

同様に,極座標での動径向き成分と方位角向きの成分は,
$F_r, F_{\theta}$ でなく,$F_{\mathrm{r}}
, F_{\mathrm{a}}$
とでもしましょうか。変数ではなく,説明の意味での radial と angular と考え,
立体で示します。
だいたい,変数文字を遣って,成分の向きを示すことがヘンです。

矢印などを遣って,$\exveksw{F}$,
$\exveke{F}$,$\exvekn{F}$,
$\exvekne{F}$(動径向き),$\exvekang{F}$(方位角向き)などと
できるでしょうか。見栄えは,よくありません。

接線向きと法線向きのベクトルの成分は,速度$\overrightarrow{v}$を例にとると,
$v_{\mathrm t},\,v_{\mathrm n}$
と書けば良いです。
tangent, normal
という説明を添え字にしたものです。たとえば$v_t$とすると,速さを時間の変数で偏微分したことになります。
そう考えると,$v_t,\,v_n$は間違いになります。

二乗して$2$になる数は二つありますが,実数論で大小が決まり,明確に区別できます。
二乗して$-1$になる数も,二つあります。そのどちらを遣っても,抽象的な複素数論は構築できます。

$\sqrt{-1}$は,そのどちらでしょうか。いわゆるガウス平面(これは日本でしか通じない?)で
$(0,1)$の位置でしょうか。しかし,そこを$\sqrt{-1}$と決めても,$i = -\sqrt{-1}$として
複素数を論ずることができます。この場合,$i$ による回転の向きが,普通の象限のとり方と逆(つまり右ネジを回す向き)になります。
ガウス平面で左回りが正,$\mathrm{i} \equiv \sqrt{-1} \equiv(0, 1)$ などとするのは,世の中の統制のためで,「車は左」と同じことです。

\end{document}

tableofcontents, listoffiguresの余白の調節

- 森 洋久 の投稿
フォーラムの利用の仕方がよくわかっていないかもしれません。別に正しい投稿先がありましたら、お知らせください。

* tableofcontentsの出力の章/節の番号とタイトルの間の余白を広めにしたい.
* listoffiguresの出力の、同様図番号とタイトルの間の余白を広めにしたい

どうしたらよいかということです。

現在、book.sty, および, jbook.styを使っております。

添付のスナップショットは現在の状態で、赤くカレットを入れたところを広げたいということです。

どうぞよろしくお願いします。

添付 images.png

TeX Live で powersem.cls が使えない?

- Okayama Tomoaki の投稿
はじめまして。
ptexlive (20091009) の環境で TeXPower を使いたいのですが、うまくコンパイルが通りません。

\documentclass[KOMA]{powersem}
\begin{document}
hoge
\end{document}

というソースファイルを test.tex としますと、

1. platex test.tex ではうまくいかない
2. latex test.tex ではうまくいく
3. ptetex3 時代のなら platex/latex 共にうまくいく

という現象が起こっています。ログは以下です。

$ platex test.tex
This is pTeXk, Version 3.1415926-p3.1.11 (utf8.euc) (Web2C 7.5.7)
%&-line parsing enabled.
(./test.tex
pLaTeX2e <2006/11/10>+0 (based on LaTeX2e <2005/12/01> patch level 0)
(/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/texpower/powersem.cls
Document Class: powersem 2004/07/27 v0.8a Create online Presentations with seminar.
(/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/base/ifthen.sty)
(/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/seminar/seminar.cls
Document Class: seminar 1997/10/13, 1.4
Document Style: `seminar' v1.4 <1997/10/13> (tvz)
(/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/koma-script/scrartcl.cls
Document Class: scrartcl 2007/12/24 v2.98 KOMA-Script document class (article)
(/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/koma-script/scrkbase.sty
(/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/graphics/keyval.sty)
! Too many }'s.
l.92 }

?

土村さんからのレポートによりますと、ptexlive と ptetex3 では

/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/texpower/powersem.cls
/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/base/ifthen.sty
/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/seminar/seminar.cls

までは読み込んでいるファイルは同一で、

/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/koma-script/scrartcl.cls
/tmp/ptexlive/2008/texmf-dist/tex/latex/koma-script/scrkbase.sty

が異なるファイルとなっていて、実際この二つを ptetex3 にコピーすると同じようにエラーとなるそうです。また、手元で ptetex3 時代の koma-script のものをごっそり ptexlive の方に持ってくると platex test.tex でも通りました。

- teTeX 時代の koma-script なら latex/platex 共にコンパイルは通る
- TeX Live の koma-script だと latex test.tex しか通らない

という状況のようですが、TeX Live のものでも platex が使えるようにならないものでしょうか。みなさまの御知恵を拝借したいです。

よろしくお願いいたします。