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国会図書館のデジタル化月刊ニューメディア11月号に,国立国会図書館のデジタル化作業を受託した会社の一つ,(株)ムサシの現場が紹介されていた。 使用するのはCCDカメラ搭載オーバーヘッドスキャナ「PS5000C MKIILab」(コニカミノルタ)。まったく同じかどうかわからないが,コニカミノルタのブックスキャナーのページにあるものは195万円。 フォーマットについては,ムサシの説明では,400dpi,保存用はJPEG2000,提供用はJPEGで,それぞれBlu-ray,HDDに入れて納入。図書館側の説明では,明治期のものは2値400dpiで,保存用はTIFF,提供用はJPEG2000。大正期のものは256階調350dpi,JPEG2000。いずれも閲覧時にJPEGに変換する。 国立国会図書館は全蔵書3600万点,うちデジタル化が必要なもの1000万点。2009年度補正予算で127億円がついたので90万冊に取り組んでいるということは,単純に考えれば1冊1万4000円か。裁断してよければ巷のスキャン屋さんに頼めば100円ほどだが,傷つけてはならない貴重な本なのでこんなものであろう。 ちなみに,私はBOOKSCANに倣ってScanSnapのスーパーファイン(モノクロ600dpi,カラー・グレー300dpi)でスキャンしている。国会図書館の解像度が意外に低いので驚いた。 [追記] 国立国会図書館資料デジタル化の手引きによれば保存用画像が300-400dpiだそうである。
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