PowerShot G11

PowerShot G11

今年の1月にRICOH R10を買ったばかりだが,10の次は11ということでPowerShot G11を買ってしまった。最安値ではないが11月24日にアマゾンで42522円で買い,26日に届く。

R10は高級コンデジで定評があるRICOHのハイコストパフォーマンスモデルで,1cm接写,7.1倍ズーム,電子水準器といった特徴を持つ。これからもポケットに入れて持ち歩きたい。しかし,暗い室内では被写体ブレが起きやすい。後継機CX1,CX2では改良されているかもしれない。

G11はコンデジとしては設定の自由度は最高だが,ズームは5倍で,R10のような電子水準器はない。大きくて重く,一般受けするモデルではない。PowerShotならS90のほうが売れるだろう。

RAW現像ソフトとしてDigital Photo Professional (DPP) 3.7.0.1が付いている。CDからMacにインストールしようとすると,まず管理者権限がないと怒られる。自分のアカウントは一般ユーザにしてあるので,ログインし直してインストール。しかし,起動して環境設定を開こうとすると異常終了する。Snow Leopardだけの現象らしい。ここに対処法が載っていた。これを管理者でも済ませてから,キヤノンのサイトから3.7.2アップデータを取ってきて更新するというのが手順らしい。[3.7.3が出ている。追記参照]

USBケーブルでMacにつなぐと今まで通りiPhotoで取り込めるが,ファイルシステムにマウントされるわけではないようだ。どういう仕組みなのだろう。

[2009-11-29追記 [この内容はもう古い。下の追記参照]] G11のRAWファイル(*.CR2)はiPhotoでは読み込めないが,カメラをUSB接続しているときは ~/Pictures/iPhoto Library/Import の下に見えるので,それをどこかにコピーしておき,DPPで現像する。Adobe Photoshop Camera Raw正式版5.5ではまだPowerShot G11はサポートされていないが,Adobe LabsからAdobe Photoshop Camera Raw 5.6RCを入手してインストールすれば,DPPを使わなくてもPhotoshop CS4で扱えるようになる。ここまでできれば,iPhotoではなくPhotoshopに付いているAdobe Bridgeを使ってもいいかもしれない。Bridge,Camera Raw,Photoshopの使い方は,Scott Kelby『フォトグラファーのためのPhotoshop CS4』(ボーンデジタル,2009)が参考になる。どうしてもiPhotoを使いたいなら,Camera Rawと同じところでDNG ConverterをダウンロードしてCR2を汎用RAW形式のDNG(Digital Negative)に変換すればiPhotoでも扱えるようになる。Adobe BridgeのフォトダウンローダでDNGに自動変換することもできる。変換は(おそらく)ロスレスであり,DNGのほうがサイズも若干小さく扱いやすい。

[2009-12-14追記] キヤノンのサイトにMac用DPP 3.7.3が出た。

[2009-12-18追記] Adobe Photoshop Camera Raw 5.6正式版が出た。Adobe DNG Converter 5.6も同じところからダウンロードできる。両方インストールしておこう。DPPとAdobe Camera Rawの違いも含めてG11の詳細なレビュー(英語)がここにある。

[2009-12-19追記] こちらにも書いたが,Mac OS XもアップデートするとiPhotoでG11のRAWが扱えるようになる。AdobeとAppleは新機種対応で競争しているのだろう。

[2009-12-21追記] Picasa for MacでもG11のRAWが扱える!

[2010-01-02追記] GIMP に含まれている UFRaw でもG11のRAWが扱える!

[2010-05-03追記] Camera Raw 5.7が2010-04-21に出ていた。